新しい部屋と仕事、意気込み。
いつもながら文章に変な所があると思います……。気がついたらなるべく直すようにします。
「掃除終わったかー?」
キュッキュッとあちこちを磨いていると、レルナが声をかけてきた。
「ここを磨いてっと……よっし、終わりぃ!」
「んじゃ、家具入れるか。タンスとベッド以外に欲しい家具あるか?」
「いや、十分。タンスとベッドさえあったら余裕で暮らせる。」
日本でも住んでいたマンションの部屋にはタンスとベッドとテーブル以外特に何もなかったけど、ふつうに暮らせていた。
「そうか。ちょっと待ってろよ、今運んでくるから。」
「あ、手伝うぞ」
「いいよ。お前はさっきの部屋から荷物運んでこい。あんまり部屋を無駄に長く取られると困るからな。」
「了解。さてと…」
二階に降りて、ベッドの横にあるカバンを開ける。
「これは…剣か?重っ、やっぱ冒険者は無理だったな。諦めて正解だった。んでこっちは…なんだこれ、ポーションか?あとは……」
カバンをごそごそしているといろんなものが出てきた。
「いやこれ、いろいろ出てきすぎだろ……明らかに容量が外見と違う……。」
おそらく四次元な便利ポケットのようなものだろう。さすが異世界。
「お、これは……ギルドカード?」
ちなみにこの世界の文字はふつうに読める。不思議な異世界パワー……。
硬いカードのようなギルドカードには、名前と顔写真、職業とランクと称号が刻まれていた。
「職業、冒険者(魔法剣士)、ランク……S、称号、幻影、か。ランクSって地味にすごいんじゃないか……?称号の幻影っていうのは、何か使う魔法とかに関係してるのか?」
ギルドカードをじっと見ていると、レルナが上から声をかけてきた。
「おい、ケイ!運び終わったぞ!とっとと荷物持って上がってこい!」
「あっ、了解!」
慌ててガチャガチャ三階の部屋に戻ると、割と綺麗な木製のタンスベッドが設置されていた。
「遅い!まったく、早く仕事内容について説明して働いてもらおうと思ってたのに……。」
「すまん。つい、いろいろ見てしまって……。」
「はあ。まあいい、早くその辺に荷物置け。あとで整理したらいいから。先に仕事の説明するから。」
そう言って、スタスタと部屋から出て行くレルナ。
適当に荷物をその辺に放り投げて、レルナの後ろをついていくと、テーブルと椅子がたくさんある部屋に出た。
「ここが飯屋の部分だ。お前にはここで、皿洗いと接客をしてもらう!」
「皿洗い?接客?」
「そうだ。最近料理人が長い休みを取ってしまって、料理を全部アタシがしなきゃならなくなったんだ。で、皿洗いとか接客までしてるとさすがに忙しくてな。そこで、お前にしてもらおうと思ったんだ。あ、接客っつっても料理出すだけだから安心しろ。」
「なるほど……。じゃあまずはこの皿を洗えばいいのか?」
早速、流しのそばにあるスポンジのようなものを手に取る。
「あ、働き始めるのは明日からでいいから、今日は特に何もしなくても大丈夫だ。部屋で荷物の整理をしてきたらどうだ?」
「ほ?」
出鼻挫かれた感パネェ……。
「そうだな、そうするか……。」
「な、なんかすまん……。」
というわけで、上にトボトボと上がった俺は、荷物をチャチャっと(といっても結局夜までかけて)片付けて、どさっとベッドに倒れこんだのだった。
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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