表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短いもの

 僕には好きな人がいて、でも僕はその人に直接会ったことがないのです。その人を見たのは夢の中でした。月が水面を照らす夜中の浜辺で僕はその人と会いました。その人は色の白い女性で、闇の中だとその白さが輝いて見えました。その人は僕を見ると目を細めて笑うのです。僕はその人がさっと差し出した手を掴もうとして、目が覚めてしまいました。だから、その女性と一度しか会ったことがないのです。時が経ち、おぼろげな記憶をなんとか探り出して、僕はその人のことを思い胸を痛めます。僕は夢の中の人に恋をしてしまったのでした。それが虚しいとは思いません。なぜなら、ぼくは毎夜、あの人に会えるかもしれないと願って目を閉じるのですから。その瞬間は、とてつもなく幸福です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ