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東方新世録  作者: 夜ノ月
2/6

第壱節〝悪戯の小鬼〟

※小説を読む時は部屋を明るくして画面から離れてお読み下さい。

スキマ空間


紫「〝悪戯の小鬼〟…。どうやって結界を飛び越えて幻想郷に来たのかしら……?」


紫が右手で頬に杖代わりに置いて、スキマから〝悪戯の小鬼〟の現状を調べていた。

スキマの空間から新世の声が届く。


紫「ん?」



博麗神社


新世「紫さん、聞こえているでしょ? 〝悪戯の小鬼〟の居場所は分かりましたか? 之から地子達と向かう予定です!」


新世の前にスキマが現れ、紫が出てくる。

紫を見た地子は無言でZUN帽を脱いでお辞儀をする。


紫「随分、礼儀正しいわね…、地子。ホントにあの天人の娘なのかしら?」


新世「アハハ‥。」


新世は苦笑してた。

地子も釣られて苦笑する。


霊夢「そんな事よりも紫はきちんと居場所を捜していたの?」


紫「捜していたわよ。そうね~、幻想郷には本来は無かった筈の時計町[CLOCK TOWN]と呼ばれる場所よ…。」


新世「…ふ~。」


新世は指を顎に杖代わりに置いて、何か悩むかのように考え出した。

地子と霊夢は新世の顔を不思議そうに覗き込む…。


魔理沙「何か心当たりあるのか?」


新世「時計塔とは別かな?」


霊夢「それは紅魔館でしょ…。」


紫「何のジョークよ……。」


新世「何となく。それよりも行き方とかはあるのか…?」


地子「お兄ちゃんが話を逸らしたのに…。」


紫「時計町があるその世界は、幻想郷とは似て非なる異世界よ。私のスキマ空間を使って移動させるわ!」


紫の前にスキマ空間が現れる。


新世「…流石、紫さん。」


地子「有難う御座います!」


霊夢「この先の時計町に〝悪戯の小鬼〟がいるのね…。」


魔理沙「早苗も行くのか?」


早苗「はい、私も少し興味があります!それに地子ちゃんと約束しましたからね!」


地子「早苗さん…!」


紫「…一応、幻想郷に帰って来られるように私はこのスキマと境界を見張っているわ。」


新世、地子、霊夢、魔理沙、早苗の5人はスキマ空間の前に立つ。


新世「行ってきます、紫さん。」


地子「待っていてね…。」


霊夢「幻想郷で異変が起きたら言ってね。すぐに戻ってくるわ!」


魔理沙「別に其処はレミリアや咲夜達がいるから安心じゃねぇ~。」


早苗「その人達が異変を起こすと思いますけどね…。」


5人はスキマ空間へ入っていき、時計町に向かった。


紫「………気を付けて行ってくるのよ。そして、無事で帰ってきなさい…。」


5人がスキマ空間を潜り抜けたら其処には巨大な時計台を擁する町だった。


時計町(南)


霊夢「此処が時計町ね……。」


魔理沙「デカイ時計台だな…。」


早苗「紅魔館よりも大きいですね!」


地子「ねぇ……、時計台の上の月、デカくない…?」


新世「…。」


5人が辿り着いた場所…、其処は幻想郷とは似て非なる異世界【異世界】であった。

巨大な時計台の上に不気味な月が浮いてあった。


早苗「何だか落ちてきてそうですね。」


霊夢「その…まさか…じゃないの?」


地子「…分かります。この仕業はきっと〝悪戯の小鬼〟です。この時計町の何処かにいます…。」


魔理沙「だとしたら…、場所はある程度絞られるぜ。」


新世「時計台の天辺だな…。」


5人は時計台の周囲をグルグル周りながら入り口を調べていた。


霊夢「ないわね…。」


新世「あぁ…、そうだな。」


地子「……夜じゃないと開かないのかな?」


魔理沙「えっ、なんでそう思ったんだ?」


早苗「今はまだ昼間ですね…、夜まではもう少しですよ。」


地子「あの子が住んでいた村は常に夜だった…。[刻の祭典]という祭りがあるから…もしかしたらと考えてね。」


新世「…地子が言うから信憑性が高いな。」


霊夢「夜まで待ってみるの?」


魔理沙「それまでこの時計町を観光も良いじゃないか!」


早苗「敵の作った異世界ですよね?」


地子「……。」


地子は曇らせる表情で俯いていた。

新世はそれを不安そうに見つめていた。


夜になるまで5人はバラバラになって、時計町を観光(?)していた。


時計町(西)


霊夢「人気が無いわね…。」


魔理沙「観光した所、店や宿泊所もあるけど人はいないぜ。こんな所、1人でいるなんて孤独だな~。」



時計町(東)


早苗「ふむ~、茶屋に町内役場…。射的屋に飯屋…、変わった町ですね…。」



時計町(北)


新世「此処には建物も公園もないな…。町内なのに平地だぞ……。」



時計町(南)


地子「…。」


地子は昔、外の世界に行った時の事を思い出していた。


~回想~


銀髪で短髪の巫女見習い少女…地子が初めて外の世界に来た時の出会ったお友達。

彼女に幻想郷の事を話すと興味津々で聞いてくれていた。


地子「それでそれでね。新世お兄ちゃんが紅魔館の吸血鬼姉妹をお仕置きして、紅い月の悪戯は治めたんだよ。」


巫女見習い「へぇ~、地子ちゃんのお兄ちゃん凄いね~。私も立派な巫女になって魔物退治しないと!」


地子「外の世界にも魔物居るの?」


巫女見習い「う~ん、霊園とかだったら悪霊とかいるかも…!」


地子「それは魔物じゃないよ…。幽霊じゃん…!」


巫女見習い「うん、そうだね…ウフフ‥。」


地子「フフフ‥。」


二人は何度か会ってはお話をする日々を過ごしていた…。

ところがある日…待ち合わせの場所に巫女見習いの少女が来ない事があり、心配する地子。

「忙しいのかな?」と思い、幻想郷に帰ろうとしている時に近場で火事が起きてました。

地子は何か悪い予感を感じて、火事場に向かいます。

其処で見掛けたのは……


巫女見習い「…地子ちゃん…。」


地子「何があったの…、大丈夫…?」


地子は恐る恐る巫女見習いの少女に歩み寄ります。


巫女見習い「地子ちゃん、御免ね……。私、巫女なるのよ辞めるよ。」


地子「えっ!?」


巫女見習い「お父さんもお母さんも殺されちゃったの…。だから、この町を燃やした犯人を私は今から復讐しに行くんだ!」


地子「待って、私も手伝うよ!一人じゃ危ないよ!!」


巫女見習い「大丈夫だよ、地子ちゃん。私達の町には太古から眠っているオニの仮面があるの…。それで私は強くなれる!!」


そう言った巫女見習いの少女は奥へ走り去った。


地子「待って!!」


地子もその後を追うが火事が町を包み込むように燃え盛んだ。


地子「駄目だ、之じゃ近寄れない!」


地子がその場でただ立ち竦むだけで巫女見習いの少女が走り去った場所を見つめる事しか出来ませんでした。

すると…、奥から怪しい光が輝きだし、火事が一瞬で消えました。


地子「ッ!!?」


地子は火事が消えた事で恐る恐る消し炭に変わり果てた町の奥へ向かいました。

奇妙な鬼の仮面を被っている巫女見習いの少女が奥で立っている事を確認した地子は急いで駆け寄りました。


〝悪戯の小鬼〟「……地子ちゃん?」


地子「もしかして…、アナタは……?」


〝悪戯の小鬼〟「逃げて! 私が修羅になる前に…私がまだ気がある…うちに……ぐわああ、アアアア‥ッ!!!」


地子「巫女ちゃん!」


〝悪戯の小鬼〟「き、ヒーッハッハッハ‥。」


地子「……巫女ちゃん……?」


〝悪戯の小鬼〟「ん、地子ちゃんか…。今は忙しいんだよねぇ、今度、悪戯してあげるから…じゃあね!」


その場で〝悪戯の小鬼〟は姿を消した。


地子「巫女ちゃん!!」


~~


時計町(南)


地子「う~ん、う~ん、巫女ちゃん。待って、巫女ちゃん!」


地子は大きいな声で上げて起き上がり、傍には早苗が座っていた。


早苗「地子ちゃん、大丈夫ですか? 魘されていましたわ。」


地子「…あの子と会った時や仮面を被った事を思い出していたら…そのまま寝てた。」


早苗「悪夢を見ていたんですね…。」


地子「…はっ、それよりも今は…夜?」


地子は頭を覚醒させて、周りを見回した。

時計町はすっかり夜に変わっており、新世達が時計台の前に立っていた。


地子「お兄ちゃん…。」


新世「地子…、起きたか…?」


霊夢「地子ちゃんの言う通り、夜になったら時計台の天辺に繋がる道が出てきたよ。」


魔理沙「夜になると時計台が変形して階段が出てきたから吃驚したぜ!」


早苗「…地子ちゃん、立てますか?」


地子「えっ、…はい!」


地子は立ち上がり、早苗と一緒に時計台の前に歩み寄った。


新世「地子も起きたし、時計台の天辺に向かうか…。」


新世が異変解決する時のように真剣な眼差しをした表情する。

地子もその表情を見た後に時計台の天辺に見つめ直して、真剣な表情をする。


地子「行こう…!」


5人は時計台の天辺へ繋がる階段を駆け上がった。

天辺までには螺旋状に続く階段、そして天辺には禍々しく不気味な月が地上に寄って来ていた。

5人は月の下に人影があるのを確認する。


地子「巫女ちゃん…。」


〝悪戯の小鬼〟「…イッヒッハッハ‥、地子ちゃん。こんな所迄、来てくれたんだね。余程、私に悪戯されたいんだね…。」


霊夢「アレが〝悪戯の小鬼〟? なんて奇妙な仮面なの…。」


魔理沙「確かに禍々しい魔力みたいなのがピリピリ感じるぜ!」


早苗「〝悪戯の小鬼〟!あのデッカイ月はなんでしょうか?」


〝悪戯の小鬼〟「なんか知らない人が沢山居るね……。地子ちゃん以外は興味ないよ。それにあの月の事なんか教えないよ~!」


〝悪戯の小鬼〟は妖魔刀『裏鬼』を構えた。

それに対して地子は緋想の剣・改を構える。


地子「巫女ちゃん、その仮面を外させて貰うよ!」


〝悪戯の小鬼〟「地子ちゃん、地子ちゃぁぁあん! 私の復讐が目的だけど、地子ちゃんを悪戯するのも楽しみだよ~~~!!!」


新世は地子の前に立ち、〝悪戯の小鬼〟を睨む。


〝悪戯の小鬼〟「地子ちゃんが言っていた…、お兄ちゃんか……。邪魔だよ。」


新世「〝悪戯の小鬼〟、俺が相手だ。」


地子「お兄ちゃん!」


新世「霊夢、魔理沙、早苗は後援を頼む。俺と地子で正面から攻める。」


〝悪戯の小鬼〟「イッヒッハッハ‥、5対1? 良いよ、相手になってあげるよ!」


〝悪戯の小鬼〟は妖魔刀『裏鬼』を前に振り翳すと、邪炎が5人に襲い掛かる。


霊夢「弾幕ごっこは大得意なのよ!」


魔理沙「同じく!」


早苗「此方からも行きますよ!」


新世「…。」


新世は邪炎をその場で払い、〝悪戯の小鬼〟を目視していた。


霊夢「霊符「夢想封印」。」


魔理沙「早速だけど、恋符「マスタースパーク」!」


霊夢と魔理沙のスペルカードが組み合わされ、〝悪戯の小鬼〟に放たれる。

〝悪戯の小鬼〟はその場で妖魔刀『裏鬼』を力一杯に斬り払い、二人の技を消滅させた。


地子「巫女ちゃぁあん!!」


〝悪戯の小鬼〟に勢く飛んで、緋想の剣・改を斬り振るう。

素早い反応で緋想の剣・改を妖魔刀『裏鬼』で受け止める。


〝悪戯の小鬼〟「地子ちゃん、地子ちゃあん!」


地子「…要石「天地開闢プレス」!」


〝悪戯の小鬼〟「…んっ!!?」


地子はそのまま〝悪戯の小鬼〟と一緒に地面に叩きつけて、時計台にひびが走る。


新世「…無茶苦茶な事をするな…。」


早苗「地子ちゃん!!」


時計台が崩れ始めて、早苗は空中に浮いて霊夢達と崩れる時計台を眺める。

新世は地子と〝悪戯の小鬼〟が降り立った箇所に素早く駆ける。


新世「黄眼・時の封印!」


新世の両眼が黄色に輝いた瞬間に時計台の崩れが止まった。


魔理沙「ふぅ~、咲夜のとは違って部分だけの無機物の時を止めるんだな?」


霊夢「いいえ、違うわよ。新世が止めたいと思ったものは無機物、有機物関係なく時は勿論、世界を止める事も出来るわよ。」


早苗「し、信じられない能力ですね。」


霊夢「能力ではないわ、特殊な異能よ。」


時計台の崩れが止まっている間に新世は地子を抱えながら、霊夢達の元に飛んできた。


新世「そして、時は動き出す…。」


時計台は再び崩れ始めた。

時計台が崩れた周辺から邪悪な炎が5人に襲い掛かる。

5人は咄嗟に避ける。


霊夢「…何ッ!?」


霊夢の後ろに〝悪戯の小鬼〟が浮いており、妖魔刀『裏鬼』の柄で小突いて、地面に叩きつける。


霊夢「きゃあ!」


魔理沙「霊夢!」


魔理沙が霊夢に駆け寄る前に〝悪戯の小鬼〟が目の前に現れ、斬り上げる。


魔理沙「ぐわあ!」


早苗「霊夢さん、魔理沙さん! はっ!!?」


早苗が気付いた時には後ろに〝悪戯の小鬼〟が蹴りを浴びせていた。

魔理沙と早苗は地面に落下した。


魔理沙「ぐはっ!」


早苗「きゃあ!」


新世と地子は背中合わせて、同時に技を発動した。


新世「…邪牙!」


地子「烈火死霊斬!」


二人の合間に〝悪戯の小鬼〟が入ろうとしたが途中で動きを止めた。


〝悪戯の小鬼〟「くっ!!?」


地子「定めた、「全人類の緋想天」!」


地子の前で緋想の剣・改が旋回を行い、紅く輝きだす。

〝悪戯の小鬼〟に目掛けて灼熱な熱光線が放たれた。


〝悪戯の小鬼〟「くっ! …うわああぁぁぁ‥ッ!!」


〝悪戯の小鬼〟は地子が放った技に諸に受けて、不気味な月に激突した。

新世と地子は地上に降りて、霊夢、魔理沙、早苗を介抱した。


新世「霊夢、魔理沙、大丈夫か?」


霊夢「えぇ、大丈夫よ。」


魔理沙「ひえぇ~、突然素早い動きになったから焦ったぜ~。」


地子「早苗さん、怪我はありませんか?」


早苗「有難う、地子ちゃん。怪我は大した事ないわよ!」


5人は少し息を整えて、月を眺めた。


──



すると、とある欠片が落ちてきた。


地子「んっ?」


それは〝悪戯の小鬼〟の仮面の部分であった。


地子「…もしかしてっ!」


地子が再び月を眺めた。


〝悪戯の小鬼〟「残念だったね、地子ちゃん。私が正気に戻ったと思った? 仮面の一部が壊れただけじゃ仮面は外れないよ。」


地子「嘘…、まだ仮面の邪気が消えていない。」


〝悪戯の小鬼〟の仮面は右側の部分は欠けており、巫女見習いの少女の面影が少し覗いていた。

地子は動揺始める。


新世「完全に仮面を破壊するしかないかな…。」


〝悪戯の小鬼〟「…待った。面白い遊びをしようよ。」


霊夢「遊び…?」


〝悪戯の小鬼〟「簡単だよ、隠れん坊だよ。でも、君達が鬼で私が隠れるの。制限時間は72時間!」


早苗「72時間…3日間ですか!?」


魔理沙「3日間もあれば隠れん坊なんて余裕だぜ…。」


〝悪戯の小鬼〟「でも、普通の隠れん坊じゃないよ。72時間以内に私を見つけられなかったらこの月を幻想郷にぶつけて滅亡させるから…!」


霊夢「えっ!!?」


魔理沙「なっ!!?」


早苗「そ、そんな事っ!!」


地子「巫女っちゃん!!」


新世「まさかとは…思っていたけど……・。」


〝悪戯の小鬼〟「私にもスキマ空間を操れる。それでこの月を幻想郷に繋げて落とす!さぁ、楽しい楽しい隠れん坊の始まりだよ!!」


すると5人の足下からスキマ空間が現れ、吸い込まれる。


早苗「なっ、之は…!!?」


魔理沙「スキマッ!!?」


霊夢「なんでっ紫の能力を…!!?」


地子「巫女ちゃぁああん!!!」


5人が辿り着いたのは博麗神社であった。

其処には紫が立って待っていた。


霊夢「紫、大変よ!」


紫「知っているわ。私も聞いていたわ。でも、まさかとは思ったけど私と同じ能力が使えるなんてね…。それにあの月のデカサ…。落とされたら幻想郷が滅亡するわね。」


新世「いや、必ず止める。3日間内で〝悪戯の小鬼〟を見つけて、月を止める。そして、あの仮面を破壊する…!」


地子「うん、そうだね。お兄ちゃん!巫女ちゃんを絶対に助けよう!」


魔理沙「それにしても…、〝悪戯の小鬼〟は遊んでいるようで本気で闘っていなかったな…。」


早苗「そうですね、私達なんか地面に叩きつけられましたからね。」


地子「……私も少し本気で立ち向かって仮面を破壊しようとしたけど…、まさか一部分だけなんて…。」


新世「いいや、充分だよ。流石、地子だよ。一部分だけども破壊したんだから……。」


地子「……あっ、そういえばお兄ちゃん。凄く手加減していたよね。本気で闘っていたら勝てたんじゃんかったの!!?」


新世「えっ!!? 待って、地子。あんまり手出したら地子が起こるから手加減していたんだけど…!!」


霊夢「いや、いざ本気で闘わないで如何するのよ!?」


新世「ひぃ~、霊夢まで~~!」


魔理沙「あ~あぁ~、始まった…。」


早苗「何がです…?」


地子「あーだこーだー‥っ!!!」


霊夢「ペチャクチャ‥っ!!!」


紫「霊夢と地子ちゃんの新世への説教が…。ウフフフ‥。」


早苗「あのー、今から72時間以内に〝悪戯の小鬼〟を見つけないと幻想郷が滅亡するのに説教している場合ですか~…?」


地子「お兄ちゃんはいつもそうやって手を抜いて、みねうちするから甘いんだよ‥!!」


霊夢「良い新世、たまには本気で闘わないと周りに甘く見られるわよ‥!!」


新世「はい、はい…、はい…、スイマセン……。(この説教は長くなりそうだな……。)」


地子「聞いているのお兄ちゃん!!?」

霊夢「聞いているの新世!!?」


新世「はい、聞いてます…!」


魔理沙「やれやれ、この説教が終わるまで休憩とするか…。」


紫「…ウフフフ‥、新世もまだまだ妹と霊夢には逆らえないわね。」


早苗「…本当に今、のんびりしても良いのかな……?」



第参節 〝隠れん坊〟

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