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理不尽な世界での生活その❻~家族会議編②~

家族会議が始まってすぐ重い空気になった。なんでだって?誰も話そうとしないからだ。そういう空気俺は苦手なんだがな。まあ好きな人はいないと思うが。

 

予め説明しておくと、まず席順は長方形の机を囲むようにして上座が親父で俺から左がお袋右が妹となっている。


5分くらいしたころに親父が口を開いた。「啓介、お前が魔法使いではないことは重々承知だが一つ聞こう。」そこまで言って親父はいったん黙った。なので俺は今日学校で話し合って出た結論を逆に聞いてみた「俺から気配がしたことか?」親父は焦った感じで俺を見つめた。よく見るとお袋も妹もこちらを親父と同じ表情で見つめていた。それから親父は口を開き「お前知っていたのか。」俺はあぁとうなずき例のものを見せた。


「これは?」まずこれを見た親父の反応はこうだった。俺は親父が今持っている(5秒間浮けるんデス!)を説明した。Y・O・Wというところで売られていたことや、今日学校で話して出た結論のこと。説明された親は摩訶不思議な顔をしていたが、妹は「えーっ。あんた昨日そこ行ったの。私も確か一昨日に行ったよ。」いきなり何か言い出した妹。それから「私が一昨日行ったときそんな商品おいてなかったけど。」「何言ってんだ、これはずいぶん前からありそうな箱に大事に飾られていた商品だぞ。気づかないわけないだろ。」「は、本当だし。てかたぶんあんたより長くゆっくりその店にいたから。」「じゃあなんで気づかないんだよ。俺が気づけたんだから、、」俺は少し聞きたいことができたのでひとまず家族会議から抜け出し電話を掛けた。


プルルルル、、プルルルル、プルルルル・・・電話に出ねーぞあの野郎‼。俺が電話を掛けた相手なもうおなじみの一樹だ。しかし出ないとなっては最終手段だ。俺はスマホの画面を操作して連絡帳からあの日一緒に買い物をした楓花さんに電話を掛けた。(ちなみに昨日話していた時に勢いのあまり連絡先を交換しませんかと言ったところあっさりOKしてくれた。クラスでも持っている人はごくわずかだとか。)


楓花「こんばんは啓介君。何か用だったかしら?」

啓介「いや、ちょっと聞きたいことがあって。今時間空いてる?」

楓花「空いてるわ。」

啓介「じゃあ聞くけど、今日学校で話したあの俺が買ったやつ覚えてる?」

楓花「覚えてるわ。」

啓介「じゃあ、俺が買う前から店にあった?」

楓花「あったと思うわ。なんかあったの?」

啓介「一昨日Y・O・Wに行った妹がそんなのは店になかったと言ってたんだよ。」

楓花「ごめん啓介君さっきのは少し嘘。実は何回もその啓介君が買った商品の前通ってたはずなんだけ    ど、啓介君が商品持つまで全然わからなかったの。」

啓介「なんですって‼それはまじですかい?」

楓花「ええ本当よ。」


そんな感じで電話が終わり、俺は家族会議の場所に戻った。




次回登場人物紹介。


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