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理不尽な世界での生活その❺~家族会議編①~

「ちょちょちょ落ち着けって。どうしたんだよみんな?」家族全員に迫られた俺は何が起こったかわからずただただ戸惑っていた。そうすると親父が「啓介今日学校が終わったらすぐに帰ってこい。家族全員で

話がある。」そう言って親父は会社用鞄を持って家を出た。それから妹は机に並べられたご飯をさっさと食べて学校に行ってしまった。お袋は少々てかいつもと違う態度で俺と接してきた。


そんないつもと違う日常は朝だけだった。俺は朝食を済ませさっさと学校に出かけた。相変わらず箒にまたがり空を飛んで通学してるやつらばかりだ。まあ今日は話したいことがあったので早歩きで学校に向かった。学校に着くといつもなら自分の席について本を読むところだが、今日は自分の席にバックをおくとすぐ一樹の席に向かった。「おはよう一樹。ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいか?」「いいぞ。どうしたよ。」「お前さ昨日俺と楓花さんと一緒にY・O・Wに行ったじゃん。」「おう。いったな。とりあえずお前は俺に感謝するべきだ。」「は?なんでだよ。」何を言い出すんだこいつは。「いや~昨日俺がY・O・W誘ってなかったら楓花ちゃんには会えなかったんだぜ~しかも看病までしてもらいやがって。男冥利に尽きてる奴め。」「え?今私のこと呼んだ?」なんと偶然一樹の席を通りかかった楓花さんが話に入ってきた。


「いやー聞いてくださいよ。この野郎楓花ちゃんに世話してもらったからって自慢しに来たんですよ~」「おい、勝手に何を言ってるんだ。違うんだよ、ただ昨日のことでなんかあったらしくて今日帰ったら緊急の家族会議なんだよ。それでこいつになんでだと思うって聞こうとしてたんだよ。」「あれ、もしかして昨日のことってあの買った商品のこと?」「そうなんだ。昨日それで遊んでて翌朝起きたら家族がものすごい剣幕で迫ってくるの。で、俺が何かしたかなーって思って」そんなかんじで話したら直後一樹から思わぬ発言があった。「あれ、そういえばさ昨日Y・O・Wにいる頃ちょくちょく変な気配がしなかったか?」「あーそういえばいつもこの街では感じない気配だったわね。」「変な気配?なにそれ?」まったく意味わからん。この街では感じない「気配」ってなによ。そんなこと考えてるのが顔に出たのか一樹が「説明するのは難しいんだが、なんか感覚でこれあの人だってわかるんだわ。」「まじで‼じゃあもしかして俺の気配ってのもあるの?」「いやこんだけ近くにいても微弱にも感じ取れない。」なんでい畜生。

俺は改めてこの世界の理不尽さが分かった気がする。


どうやら俺以外の人間はみんな気配でお互いがわかるらしい。そして楓花さんが言っていた「この街で感じたことのない気配」とは、信じがたいが(5秒間浮けるんデス!)を使っていた時の俺からした気配らしい。どうして魔法使いではない俺が他の魔法使い同様の気配を出せたかは今でも謎である。


そしてとうとう家族会議がスタートした。








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