理不尽な世界での生活その❷
今更自分がどうしてこうなったかなんて気にしてない。別に魔法使いに変わってしまったみんなが嫌いになったわけではない。俺のクラスメートや家族が気を使って接してくれてるわけでもない。ただただ一方的に壁を感じている。
学校が始まりいつも通り1時限目が始まる。ちなみに1時限目は「体育」。体育はどっちかというと得意な方だ。というよりかは体を動かすのが好きだ。ちなみに授業内容はテニス。テニスをするということで俺はクラスの中でもかなり話せる安藤一樹にペアを組んでもらった。今回の勝率は2勝3敗と負け越してしまった。まあ体を動かすのが好きでもあくまで趣味でランニングをやってるだけだから・・・
「まったく、啓介のせいで負けちまったぜ~へへっ」と、笑いながら一樹がどついてきた。確かに負けた理由の60%は俺にあると思う。だが残り40%くらいはお前のせいなんだがな。といつも通りの返答をして体育が終わった。
そして昼休み、俺は売店で買ったパンを口に咥えたまま廊下を歩いていたそしたら曲がり角で人にぶつかった。「あ、すいません」とぶつかった方から声がした。見たらクラスメートの女子がそこにいた。名前は確か三井楓花っていったかな?名前は憶えているが話した覚えはない。俺もぶつかったため「ごめんなさい」と言った、直後思いっきり笑われた。どうやら「ほへんなさい」と言っていたようだ。
過去(さっきの昼休み)の失敗にめげずに俺は5、6限目を過ごし、学生が1日でかなり浮かれるであろう放課後の時間に突入した。