オープニング!
映画製作のお話です!
お仕事に一生懸命な主人公を応援して下さい!
〜 ねぇ山さんどこいくの
〜どこにもいかねぇよ
〜嘘よ! そんな大きいカバン持って!
〜仕方ねぇだろ仕事もリストラされて俺の居場所なんてねぇよ…。
「あぁー もう観るのやめだやめだ 止めてくれ」
「えーなんだよ行人監督〜」
「いいから止めろ こんな映画黒歴史でしかねぇよ」
この映画は大学3年の頃文化祭のために作った映画だ。
正直言ってとてつもなくつまらない。
今一緒にいる翼もこの映画の製作に関わった一人だ。
「こんな映画よく文化祭で流せたよな」
「本当その通りだよ 監督である俺の責任だ… 」
そんな俺たちも明日から映画製作に関わる一人となる。
羽島フィルムという映画製作会社にお世話になる。
全国の映画館で流れるようないわゆるガチの映画を作る会社だ。
俺らみたいな遊びで作ったような映画ではない。
俺らは制作進行という仕事をすることになった。
簡単に言うと映画製作がスムーズに進むようにスケジュール管理や他の雑用のようなこともこなしていく。
これが映画業界へのスタート地点
俺は大学でやったように監督を目指している。
翼は脚本家になり、いつか2人で自分達が作りたい映画を作ろうと約束している。
「おーい行人!」
「翼は元気そうだなぁ」
「行人元気ないのか?」
「違うよ。 緊張してるだけだ」
緊張するに決まってる。
だって目の前には羽島フィルム
つまり俺らの物語の始まりだ。
見てくださった方ありがとうございます!