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大晦日 嵐の前兆? (3)

 「沙耶香、それに関しては私が説明しよう」


 伽凛さんが僕の肩を抱き寄せたのを見て冠城さんは一瞬不機嫌そうな表情をし、未来からは不機嫌オーラが伝わってくる。


 ・・・家に帰りてー・・・


 そんな二人の機嫌などお構い無しに伽凛さんは上機嫌でとんでもないことを口走る。


 「私と創星は付き合うことになった」


 その言葉に、「「はっ?!」」と、僕と冠城さんの声がハモる。


 ・・・付き合うって、僕が強くなるための鍛練に伽凜さんが付き合ってくれるっていう意味の付き合うですよね? 決して恋人として付き合う、という意味じゃないですよね? 伽凛さん、もう少し分かりやすい表現をしてください。……お願いですから、胸を僕の肩にぎゅうぎゅう押し付けないで下さい。こう見えて僕、健全な男子で思春期真っ盛りなんですよ? ほんと、毎晩、未来に抱き付かれて鍛えられてるとはいえ、未来以外の女性にこんなに密着されたら僕の男の部分が大変なことになっちゃいますから……それに、ほら、冠城さんが「伽凛姉様と鈴星君が付き合ってる伽凛姉様と鈴星君が付き合ってる」と呟きながらフリーズしちゃってるんですけど? 未来がえらい不機嫌になってるんですけど?・・・


 等と僕が混乱&動揺していると、どうにかこうにかフリーズ状態から抜け出した冠城さんが、「あ、あの、お二人は何時何処(いつどこ)で知り合われたのですか?」と、動揺した声で問いかける。


 「ついさっき、直ぐそこ(本宮)で」


 冠城さんの問い掛けに伽凛さんが楽しげに答えたのに対して冠城さんは「は?」と間の抜けたような声を出す。


 そこで僕が事情を説明しようと口を開きかける。もちろん秘密にしないといけない所は誤魔化してだけど……。すると、僕の肩を捕らえていた伽凛さんの手が僕の頭を捕らえ僕は顔を伽凛さんの胸に押し付けられていた。

 そして、「面白いからお前は少し黙っていろ」と、伽凛さんは僕の耳元で囁く。……あ、温かくて柔らかくていい匂い。どうのこうの言っても伽凛さんも女性なんだなあ……って、ちょっ、ちょっと、く、苦しい……。

 僕は伽凛さんの胸に顔を押し付けられた状態で頭と体を両腕でがっちりと固定されているため身動きがとれず窒息状態となる。


 僕は何とか伽凛さんの腕から脱出を試みるが全て徒労に終わった。


 僕がもがいている間も冠城さんと伽凛さんのやり取りは続いていた。


 「何だ? 沙耶香。お前、創星に気があったのか?」

 「そっ!? そんなこと………………」


 声の調子から恐らく冠城さんは顔を紅くして俯いてしまっているのだろう。そ、そんなことよりも、く、苦しい、死ぬ……けど、柔らかくて気持ちいい……。


 「そんなことないのか? だったら私と創星が付き合っても問題ないだろう?」


 その伽凛さんの決めつけるような物言いに冠城さんは「………で、ですが、今さっき出会ったばかりなのでしょう?」と必死に食い下がる。


 「ま、まだ、出会ったばかりでお互い知らない事が多いんじゃありませんか? 付き合う前にお互いを知るためにも、先ずはお友達から始めるのがいいんじゃありませんか?」

 「何を言ってるんだ沙耶香。こいつだ! と思う奴がいたら他の奴に目を付けられる前に射止めて自分のものにするべきだ。でなければ逃げられるか他の奴に横から搔っ攫われてしまうぞ。恋愛は狩りと同じだ」


 ・・・うん、違うと思います。……あ、ああ、何だかこの息苦しさも気持ちよくなってきた………………な、なんだか……き、気持ちよく意識が……遠退いていく……・・・


 「で、ですが……」と、冠城さんは伽凛さんに反論しようとするが言葉が出ずに黙り込んでしまう。……冠城さんがんばれ……僕は……ダメみたいだけど……や、柔らかな……伽凛さんの胸の中で死ねるなら……男として本望かも…………。


 その時、不意に拘束が解かれ僕はその場に力なくへたり込むと同時に肺に空気を送り込むために大きく胸を膨らます。た、助かった。一瞬、三途の川原が見えた気がするけど……危うく伽凛さんの胸の中で気持ちよく窒息して昇天するところだった……死んでも死なないけど……多分。


 僕がへたり込んだ時「貴様! やっぱりマスターを取り込むつもりだな!」と言う未来の怒鳴り声が響き渡った。


 どうやら未来が伽凛さんに攻撃を仕掛けたらしい。

 それにより僕は伽凛さんの拘束から解放されたようだ。


 未来と伽凛さんは今、両手を組み合って力比べをしている。


 「面白い! 私と勝負をする気か?」


 その楽しげな伽凛さんの声に「姉さん! ここじゃ不味い!」と射陰さんが伽凛さんを止めに入る。……ここじゃなくても不味いでしょう?! 射陰さん。

 僕も未来を後ろから羽交い締めにするようにして「未来! 止めろ! 伽凛さんは冗談で言っていただけだ!」と言って未来を伽凛さんから引き離そうとする。


 「……確かに半分は冗談だったかも知れません、ですが、半分は本気で言っていました」

 「ほお? だったらどうする。お前に私を止められるか?」


 僕と射陰さんは未来と伽凛さんを引き離そうとするが、二人は僕と射陰さんの力などものともせず力比べを続ける。と、未来と伽凛さんの足元の床が軋み音を発し始める。

 その時、力比べをしている二人の間に一人の女性がひょっこりと顔を出した。

 その突然のことに驚いたのか未来と伽凛さんは飛び退くように離れる。と同時に、僕と射陰さんは後ろに吹き飛ばされていた。あ?! あイタッ!!


 僕はしこたま床に腰を打ち付けたが、射陰さんは難なく体勢を立て直し何事も無かったかのように立っていた。


 その女性は何事もなかったかのように「伽凛様、じゃれあってないで、もうそろそろ此方のお二人を紹介しては頂けませんか?」と(にこ)やかに言う。


 ・・・今のでじゃれあっていたのか? ……言われてみれば、伽凛さんの実力は分からないけど……今はまだ本来の力が出せない未来でも本気で暴れていたら、少なくともこの参集殿が全壊していてもおかしくはない、か……いや、未来は本気で伽凛さんに飛びかかっていたと思う。周りに人がいるからある程度は力を抑えていただろうけど……未来の精神状態から見て少なくとも(地球人)の力を遥かに超えた力を発揮していただろう………なら、伽凛さんは、まだ不完全とはいえその未来の力を完全に押さえ込んでていたということか? ……一体、伽凛さん達、未来は異邦人って言っていたっけ? 《異世界を渡る者達》はどれ程の力を持っているのだろう?・・・


 未だに闘志をむき出しにしている未来に対しその女性は「伽凛様は貴女の大切な主様を取り込もうとは思っていませんよ」と幼子を諭すように言う。


 「私の言うことが信じられませんか?」


 その女性の言葉に未来は、う~、と唸りながらも矛を納めたようだ。……あの未来が僕以外の人の言うことを聞くなんて……成長したんだな、未来。僕は嬉しいぞ……。


 「何だつまらん。これから面白くなるところだったのになあ? 未来、これで終わりか?」


 伽凛さんは未来に〈かかってこいよ〉と言わんばかりに言う。……ちょっと伽凛さん、未来を煽るようなことを言わないで下さい。やっと、収まったんですから。ほんとお願いします……。


 対して未来は、ツーン、とばかりにそっぽを向く。……お、偉いぞ未来、伽凛さんに煽られても相手にしないでいられるなんて、ほんと、成長したな……。

 僕が未来の頭を撫でてやると、未来は一瞬不思議そうな表情をしたが、直ぐに、えへへ、と嬉しそうな笑顔を僕に向ける。うん、やっぱり未来は可愛いな。

 伽凛さんは未来のそんな態度を見て、チェッ、と舌打ちをして諦めたようだ。……ほんと、この人大丈夫か? 喧嘩中毒か戦闘中毒にでもなってるんじゃないのか?


 「まてよ……未来が月のソウハ翁と同じ神船ならば未来の本来の力はソウハ翁と同等のはず、ソウハ翁は地上行動形態の人型で地球規模の惑星なら1日で破壊することが出来るということらしい………ならば、未来が本来の力を取り戻すまで待つのがいいか……」と、伽凛さんは何か考えるような仕草をしながら小さく呟いた後「摩耶、しょうがないから、お前に二人を紹介してやるよ」と面倒くさそうに言う。


 ・・・しょうがないって……そんなに暴れたかったんですか? なんか怖いことを呟いていたし。伽凛さん、もう少し大人になってください。……僕、この人の直弟子になったの、早まったかなあ……・・・


 伽凜さんに摩耶と呼ばれた伽凛さんと未来の争いに割って入った女性は先ほどまで伽凛さんと話をしていた格の高そうな若い巫女さんだった。

 その摩耶さんの後ろには黒と白の翼を背中に付けたコスプレの(神職)(巫女)が控えている。


 ・・・助けてもらってなんだけど、この摩耶っていう巫女さんの連れ、どう見ても場違いなコスプレをしてるよなあ…………ん? まてよ……そう言えば本宮の参集殿に着いたとき未来の奴が何かいっていたなあ……確か、ここ(奧殿)に地球人以外の者達の反応が2つあります、とか何とか……それがこの二人か……で、創造と破壊の女神様の係累の神を宿しているというのは、もしかして、この摩耶っていう人なのか? ……だから未来の奴、摩耶さんの言うことに大人しく従ったのか?・・・


 等と僕が考えていると、「まあ、お前なら気付いていると思うが、この二人が先月の終わり頃から話題になっていた生と死を司る女神、生命の女神の後継者である鈴星創星とその神船の未来だ」と、伽凜さんがストレートに僕達を紹介する。


 その余りにもストレートな紹介に僕は「えっ!?」と驚きの声を上げ・・・この人、何言っちゃってくれちゃってるの?!・・・と思いながら慌てて周りを見る。と、何故だか周りの人達は時間が止まったように固まっていた。


 「ははは、驚いたか? 創星」と、伽凛さんは悪戯が成功した悪餓鬼のような笑顔を見せ「実は時の結界が張ってあったのだよ」とドヤ顔で言う。

 その隣で「張ったのは僕だけどね」と射陰さんがため息混じりで呟いていた。……ご苦労様です、射陰さん。助かりました……冠城さんは悲しげな、いろんな感情が綯い交ぜ(ないまぜ)になったような表情で固まっている……恐らく射陰さんは未来が伽凛さんを攻撃する直前にそれを察知して結界を張ったのだろう。


 そんな子供のような伽凛さんを無視して摩耶という巫女さんは「初めまして、鈴星様、未来さん。私この御雷神社の跡取り娘で羽生摩耶と申します。以後お見知りおきください」と僕と未来に対して丁寧に挨拶をする。


 「あ、えっと、すみません挨拶が遅れました。鈴星創星です。この()は未来といいます。よろしくお願いします」


 僕と未来が頭を下げると「はい、よろしくお願い致します」と摩耶さんは笑顔を向けてくれる。


 「摩耶さんも僕と未来がどういう存在かご存知なんですね?」

 「はい、よく存じ上げていますよ」


 そんな(にこ)やかに応えてくれる摩耶さんに僕はどうしても気になることを聞かずにはいられなかった。


 「あの、失礼ですが、その、後ろにみえる大きな翼を付けたお二人は……」

 「おや? やはり見えますか? 神を宿したものは真実の姿を見る目を持つ、と言いますから」

 「えっ? そうなんですか? 神眼を開かなくても?」

 「ええ、事実、神眼を開かなくとも彼らの翼が見えるのでしょう?」

 「………はい」

 「この会場にいる私達以外の人には彼らの姿は翼など生えていない普通の地球人の姿にしか見えていませんよ。彼ら(異星人)より能力の高い者ならば彼ら(異星人)の術を看破もできるでしょうが……地球人としての特殊能力に目覚めた者でも、今現在、彼ら(異星人)の力に及ぶ者はいませんからね。ここに居る何人かは僅かながらにも異邦人(異世界を渡る者達)の血を継いでいるため地球人としては高い特殊能力を持っています。ですが、御雷(ミカヅチ)の直系である伽凛様や射陰様、そして鈴星様と未来さんを除いて、彼ら(異星人)の姿を気にする人は誰一人いなかったでしょう?」

 「……確かに、そうですね……と言うことは、このお二人は、異星の方、ということでいいんですよね?」


 僕の問い掛けに応えるように摩耶さんの後ろに控えていた翼を生やした男女二人は僕に対して恭しく(こうべ)を垂れる。

 その姿は先ほどまでの神主や巫女の姿ではなく頭の先から足の先までゆったりとした純白のローブに覆われた姿となっていた。


 「フードを被ったままで失礼をいたします。わたくしは統合銀河帝国、神聖星系連邦主星系神聖エファーロ星系創造神教国、教皇庁聖神官長、ラルファー・ホリー・エファーロ、隣に控えています者は、同じく教皇庁聖神官次長、ミカリー・ホリー・エファーロと申します。我ら創造神教が主神、創造と破壊の女神様その姉妹神であらせられる生命の女神様、その生命の女神様の全てを継がれるお方のご尊顔を、この度思いもよらず拝する栄誉にあずかりましたこと、恐悦至極に存じます」


 その長ったらしくも堅っ苦しい挨拶に僕はどう返事をしていいのか咄嗟に思い付かず「あー、うん、はい」と失礼極まりないだろう挨拶を苦笑いと共に返すことしか出来なかった。


 「彼ら二人が顔を見せないことについて、私から謝罪いたします。彼らの話では彼らの所属する国と未来さんと関係の深い国は、同じ統合銀河帝国内の国でかなりの力を持った国らしいのですが、彼らと貴殿方が今ここ(地球)で接触するのは些か問題があるらしくて、ここでは会わなかったことにしておきたいらしいのです。それでも彼らは、鈴星様には国とは関係なく個人として挨拶をしておきたかったそうのです。生命の女神も彼らにとっては崇拝すべき神様ですから」


 失礼極まりない挨拶を返した僕に対して彼らと何らかの関係があるのだろう摩耶さんは僕の機嫌を損ねたと思ったのか彼らに代わって僕に謝罪の言葉を掛けてきた。


 ・・・個人として、と言うわりには、国名と自分達が国の官職に就いていることをハッキリと述べていたように思うけど……何にしても失礼極まりない挨拶を返したのは僕の方だ、謝罪すべきは僕の方だろう・・・と、思いながら僕は「いえいえ、そんな、僕の方こそすみません。どう挨拶を返せばいいのか分からなくて……失礼を致しました」と上手く挨拶を返せなかったことを謝罪する。


 こんな時(つくづく)思う、僕ってどうしてこう突発的なことに弱くボキャブラリーに乏しいんだろう、と……。

 そんな僕の失礼な挨拶にラルファーさん(黒翼の男性)とミカリーさん(白翼の女性)は機嫌を損ねることもなかったようで、頭を上げた二人の揺れ動くフードの影からチラチラ見える顔にはホッとしたような笑みが浮かんでいたように僕には見えた。


 僕が人知れずため息を吐いていると、ふふふ、ふあーははははは……、という高笑いが何処からともなく聞こえてきた。


 「我こそはこの世を混沌へと導くもの()、創造と破壊の女神より生まれし混沌神エシファーダである! 皆の者、恐れ戦き我にひざまッ゛!?」


  高笑いの主は摩耶さんの胸の内から現れたかと思うと、全てを言い切る前に、スコーン! と言葉を遮られていた。


 「何を中二病みたいなことを言っているのですか? 貴女は。恥ずかしいですね」


  そう言いながら摩耶さんは自分の胸の内から出てきて、その胸の前にフワフワ浮かんでいる直径20センチほどの灰褐色のメダルの頭を後ろからスコココココッと手刀で叩き続けている。


 「いたっ! いたたたたたっ! 痛いって摩耶! ななな何をする!!」と、スココココココッと叩かれながら灰褐色のメダルの表面に浮かび上がっている混沌神であろう翼を生やした美女の像が非難の声をあげ、「かかかか神である我に不敬であろう!!」と憤慨して見せる。


 「何が神ですか。母神(ははかみ)様の怒りを買い封じられ、そんな姿になってしまった上に、創造神教国本星エファーロ星系第三惑星に閉じ込められた貴女が、創造神教の監視の目を盗みどうにかこうにかエファーロ星系第三惑星から逃げたし、貴女が見下げる人種である私の中に逃げ込んだ上に母神様の封印のせいで私の中から抜け出せなくなり、しかも私の協力がなくては神威も発揮できない……それなのに、そんな偉そうに……自分で言っていて恥ずかしくはありませんか?」


 その摩耶さんの蔑んだような物言いに混沌神エシファーダ様はぐうの音も出ず悔しげな表情をする。……この神様、宿主とはいえ人に言い負かされてるよ……。


 その少しの間の後、「生命の女神の全てを継ぐということは、お前は立場的には我の叔母上になるということだな!」と、エシファーダ様は突然話題を変え偉そうな態度で僕に話しかけてきた。……摩耶さんには敵わないからって……話題を僕に振ってきたよ……大丈夫か? この神様……。



 因みにラルファーさんとミカリーさんは混沌神エシファーダ様が姿を現した時点で摩耶さん(混沌神エシファーダ様)に跪いていた。


 ・・・たぶんだけど、創造神教は混沌神エシファーダ様を拘束監視すると共に、主神である創造と破壊の女神の娘神として信仰もしているのだろう・・・

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