第一章…1~始まりの日~
やっと投稿できました。
ジリリリリリリ!!
朝、目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。いつもより早い。
うるさい。
ジリリリリリリ!…バシッ!
「ん~……まだ眠ぃ…」
少し体を起こして薄目で時計を見る。時間は7時ぐらい。
まだ寝てても大丈夫だと思い、再び布団の中に潜り込む。
10分後………
ジリリリリリリリリリリリ!!
まただ…。そういえば、10分置きに鳴るようになってたな…。
ジリリリリリリリリリリリ!!
まだ鳴っている。
ジリリリリリリリ!!
「…ウルサイ………」
手を伸ばして音を止めた。
そのまま体を起こして洗面所に向かい、バシャバシャと顔を洗う。
季節は秋になったばかりだ。でもまだ少し暑い。
食事を済ませ、新しい制服の袖に手を通す。
前と違う制服だが、やっぱり制服は制服だ。
ツマラナイ
ふと時計を見たら、時間は7時30分。いつもよりは少し早かった。
今日は転校初日。先生から言われたわけではないが、何となく早く行きたい気分だった。
靴を履き、ドアノブに手をかけ誰も居ない部屋に向かって
僕は言う。
「行ってきます。」
「………………」
――――
何年前からだろうか……「行ってらっしゃい」
という言葉が
聞こえなくなったのは………。
頑張ります。