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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

二人称小説ウクライナ情勢シリーズ

【ウクライナ情勢】クリミアボックス

作者: 栗野庫舞
掲載日:2026/05/15

オチャキウ巡洋艦「ロシアの手口は汚い」

 あなたは浜辺にいます。


 ここで、ウクライナ南部『クリミア半島』の『クリミア自治共和国』および『セバストポリ特別市』が侵略者ロシアに奪い取られた歴史を、時系列順に語ります。


 浜辺にはゴミがいくつも落ちています。そのうちの一つを拾い上げますね。


 これは、侵略者ロシアが作った『クリミア帰還メダル』です。


 メダルの裏面には、2014年2月20日から3月18日の日付がありました。このロシアが残した証拠から、2014年2月20日が、現在まで続くクリミア侵略の開始日になると言えるでしょう。


 2014年2月22日に、元ウクライナ大統領がウクライナから逃亡。2月20日は、あなたには言うまでもなく、この2月22日より前の日付です。


 2月27日、クリミアでクリミア議会の建物が武装集団に占拠されました。


 2月28日、武装集団がクリミアの『シンフェローポリ国際空港』を占領しました。『セバストポリ国際空港』も同様に占拠します。また、ロシア軍による海上封鎖などの工作もありました。


 3月1日、2003年にロシア市民権を与えられていたクリミアの裏切り者が、ロシア大統領へと平和維持を要請しました。ただし、ロシアは3月よりも前から工作している痕跡(こんせき)を残しているため、裏工作の準備を整えてから要請といったところでしょうね。


 当時、ロシアはウクライナとの協定によって、クリミア半島にロシア軍の駐留は25000人が可能でした。また、クリミア内にはロシアの基地もあります。


 クリミアはかつてロシア管轄(かんかつ)だったこともあり、ウクライナ国内では最もロシア寄りでした。つまり、ロシアにとっては奪い取りやすい地域だったのです。


 同日の3月1日、ロシア大統領とロシア会議は、ロシア系住民の保護を理由に、クリミアへのロシア軍の投入を決定します。


 ロシア系住民が何かと聞かれたら、次のように答えましょう。


「ロシア系住民とは、侵略理由にするためにロシア側が多用する汚い言葉だ」


 3月4日、ロシア大統領はウクライナ東部などで混乱が拡大した場合、あやゆる手段を行使する権利があると主張しました。ただし、主張しただけで、そんな権利はロシアにはありません。これが認められるとしたら逆も同様となりますが、ロシア大統領はその逆を許さないでしょう。


 3月5日、ロシア大統領は現時点では本格的なクリミアへの軍事介入はせず、併合することも検討していないと述べました。この汚いロシア大統領はいつも、現時点では、と言うように思います。信用出来ないということです。


 3月6日、クリミア最高会議はウクライナから離脱し、ロシアの一部になることを可決。住民投票実地も決定。多数派の親ロシア派は喜んだかもしれませんが、ウクライナ寄りの人々や先住民族のクリミア・タタール人はそうではなかったと思われます。


 同日の3月6日頃、ウクライナ海軍の戦艦封鎖のため、ロシア海軍は自軍の船を沈没させました。ロシア海軍の船ではなく、汚いロシア側の人間が沈没すれば良かったでしょう。


 3月11日、クリミア最高会議でクリミア独立宣言。住民投票でロシア編入が決まれば、独立宣言をし、独立国としてロシアに編入を要請するとのこと。セバストポリ市議会も同様です。


 クリミアの広報部では、コソボを利用し、国際法違反ではないと主張していました。悪質なことに、ロシア側はいつもコソボを正当化に利用し、コソボのことを語るのはこういう時だけです。


 3月16日、クリミアで汚い住民投票がおこなわれました。ロシア編入を問うもので、クリミア独立を問うものではありません。住民投票という言葉の地位を酷く(おとし)めた悪事です。


 3月17日、クリミアで主権宣言。


 同日の3月17日、ロシアが承認。


 3月18日、ロシアがクリミアを併合、あるいは、自称・編入。


 恐ろしいことに、国から国への帰属の変更が、たったの一ヶ月以内におこなわれているのです。このぐらいのスピードで侵略ロシア軍がウクライナから撤退していれば良かったのですが。


 同日の3月18日にも、ロシア大統領は、嘘と都合のいいことを、いつものように拡散していたみたいです。その中の一つが、1954年のロシアからウクライナへのクリミアの帰属変更は違法というものです。これが違法なら、この時の自称・編入も違法ですよね。


 3月19日、ウクライナは旧ソ連組織の独立国家共同体から脱退しました。また、ロシア人の入国許可証の発行を拒否する方針を表明。当然の対応です。


 3月21日、ロシア国内法上は、クリミアとセバストポリがロシア領として編入されます。卑怯なロシアは、これが国際法に沿っているとします。


 以上、略奪国家ロシアによる国際的犯罪でした。


 親ロシア派は、クリミアの議会がやったのだから正当と言います。これはロシア側が言うだけで、不当です。クリミアはウクライナの一部であり、そのウクライナが併合を認めていないのですから。


 日本の北方領土のように、基本的には奪われた領土は戻って来ません。日本もウクライナも、ロシアに奪われた側です。ロシア側が(なん)と言おうと、これは変わらない事実です。


 よく、ソ連にはウクライナが含まれていたとか、ウクライナに非を負わせるようなことを言う人間がいますが、ソ連にロシアが含まれていたことは無視し、ロシアがソ連の後継だと自認していることも触れません。


 泥棒国家ロシアのことを非難しないどころか、ウクライナ南部の『ヘルソン州』と『ザポリージャ州』も住民投票で決まったからロシアのものとほざいているおかしな人間が、この国際社会で最も()むべき存在です。最低な住民投票とともに、出来れば消滅してほしいですよね。


 クリミア自治共和とセバストポリ特別市が元々ロシア寄りであっても、ウクライナを構成する一部であり、ロシアが奪ったら、当然ウクライナが反発するということを、ロシア側が考慮していないことも問題です。


 敵がマイダンクーデターと呼ぶ出来事がウクライナで起こったにしても、他国のロシアが干渉してウクライナの一部を併合するのはおかしな話ですよね。これはマイダンクーデターを非難する以前の問題です。


 ウクライナはロシアにクリミアを奪われて以降、ロシアが特別軍事作戦と称する侵略を始めるまで、クリミアに攻撃を仕掛けることはありませんでした。


「八年間、ウクライナは一方的にドンバスを攻撃していた」


 などという嘘を、ロシア側は何度も言います。それなのに、


「八年間、ウクライナは奪われたにもかかわらず、クリミアに武力行使しなかった」


 とは言いません。


 ロシア側のおかしな人間達は終始、このような感じです。ウクライナを叩き、そのためには日本や西側も叩き、実際に武力で領土を奪っている侵略者ロシアを非難しません。彼らは、日本にとっては余計なことをするゴミ以下の存在とも言えます。


 この浜辺には、ゴミがいくつも落ちています。それらを拾ったところでゴミを捨てる人間やゴミ以下のロシア側の人間がいなくなるわけでもありませんが、ゴミは拾って帰りましょうか。


 自分で出したゴミを適切に処理せず、規則を破って捨てる。それを悪くないと言い張る。これがロシアです。


 ウクライナも違反しているじゃないかというロシア側の人間達に対しては、


「まずロシアも同様に責めてから言え!」


 と、あなたはおかしな彼らに伝えて下さい。


                    (終わり)

もっと詳しく知りたい方は、『防衛線を見守るあなたに』をお読み下さい。

『ドンバスボックス』は、ぜひお読み下さい。


M41DK-1軽戦車「おかしなロシアはウクライナ侵略をやめて撤退しろ」


デンマークで改良されたブルドッグ。

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