恋を飲む魔女は、王宮魔導士の熱に囚われている
最新エピソード掲載日:2025/12/07
「また飲んだだろう。……増えてきたな」
「なにが?」
「“飲んだ恋”の数だ」
ーー
恋が苦しくなったとき、人々は森の魔女を訪れる。
魔女は恋の花を摘み、粉にして飲むことで
その恋を“代わりに終わらせて”くれる。
初めて、恋の花を摘んだのは、王宮魔導士のアーノルド。
彼が持ち込んだ恋の花は、
魔女の胸を焼き、息が出来ないほどの熱を残した。
魔女はその熱の正体がわからない。
苦しくて、ただ単純に『愛おしい』
その痛みを上書きするように、
依頼された恋の花を飲み続けるようになる。
終わらせるはずの恋が、
終わらせられない恋へと変わってしまったとき、
魔女は初めて“自分自身の恋”と向き合うことになる。
飲むたびに増えていく“他人の恋の残骸”。
消えるどころか、静かに積み重なっていく“自分の恋の痛み”。
そして――忘れられない魔導士のあの恋の花の熱。
「なにが?」
「“飲んだ恋”の数だ」
ーー
恋が苦しくなったとき、人々は森の魔女を訪れる。
魔女は恋の花を摘み、粉にして飲むことで
その恋を“代わりに終わらせて”くれる。
初めて、恋の花を摘んだのは、王宮魔導士のアーノルド。
彼が持ち込んだ恋の花は、
魔女の胸を焼き、息が出来ないほどの熱を残した。
魔女はその熱の正体がわからない。
苦しくて、ただ単純に『愛おしい』
その痛みを上書きするように、
依頼された恋の花を飲み続けるようになる。
終わらせるはずの恋が、
終わらせられない恋へと変わってしまったとき、
魔女は初めて“自分自身の恋”と向き合うことになる。
飲むたびに増えていく“他人の恋の残骸”。
消えるどころか、静かに積み重なっていく“自分の恋の痛み”。
そして――忘れられない魔導士のあの恋の花の熱。