Episode9「刺客」
男たちを倒し、手紙の謎をとこうとしながら進んでいた3人。だが、またしても謎の男に絡まれ…
「結局、この手紙はなんて書いているんだろう…」
一行は手紙の解読を試みた。
「機密情報って言ってたけど、なんでしょう…」
ますます不穏な空気が漂った。すると、すれ違った男から問われた。
「お前、誰かにこの手紙を渡したか…?」
その男は目を大きく開いてこちらを睨んでいた。
「いいえ…」
手紙を持っているローラの手は震えている。
「もしかしたら追っ手かもしれない… 逃げよう!」
カイルが先導し、一行は全力で逃げ出した。
「おいこら、人の話を最後まで聞け!!」
その男は最初こそは追いかけてきたが、気づくと姿はなくなっていた。
「ふうー、危なかった… もしかしたら刺客だったかもな…」
「そんなに危ない情報が書かれているのか…?」
一行は休息のために近くの宿場町へ行くことにした。
半刻ほど歩き、宿場町にたどり着いた一行は宿を探していた。予約ギリギリのところでチェックインし、それぞれの部屋へ入っていった。
広間で夕食を食べていたときだった。ノアの瞳に、ふと見覚えのある人物が写った。
「あ、あれは…!! さっき俺達を襲ってきた刺客の男だ…!!」
確かに、それはまさしく刺客の男だった。一行は食事を中断。急いで広間から離れた。それには刺客の男も気づいていた…
急いで階段を駆け上がり、部屋に戻ろうとした。夕食の時間なので、自分たち以外にほとんど客はいなかった。
部屋の前にたどり着いたときだった。廊下のむこうに刺客の男が立っているのが見えた。
「き、きた…!!!」
「さぁ、そろそろその手紙を返してもらおうか!!!」
男はこちらにむかって全速力で走ってきた。
「よ、避けろ!」
どうやら、刺客の男は俊足魔法の使い手のようだ。すばしっこい動きが混乱を引き起こした。
カイルが剣を抜こうとした。すると、
「カイル、剣を使うのはやめた方がいい!ここは旅館だ。」
法律上、公共施設で正当な理由なく刀を抜くのは違法だ。凶器を使わずに倒す方法を考えなければならない。
「こうなったら、私がやるわ!!」
ローラが自身げに叫んだ。
「じゃあ任せたぞ!」
ローラは大きく息を吸い、呪文を唱えた。
「フルメン・ランケア!!」
ローラの手から放出された雷の矢は彼に直撃した。
「ビビビビビビ!」
彼は電気によって気絶し、その場に倒れ込んだ。いくら俊足でもこのビームは避けられなかったようだ。
「やった、倒したぞ!!」
そう喜んでいるのも束の間、彼らの周りには他の宿泊客や警備兵がこちらを睨んでいた…
To be continued…




