Episode8「手紙騒動」
大雨は止み、3人は再び歩き始めた。だが、道端に怪しい紙切れが落ちているのに気が付き…
雨も止み、三人は再び歩き始めた。できるだけハンターたちから距離を置かなければならない。
歩いていると、ぬかるんだ道に謎の濡れた紙切れが落ちていた。
「なにかしら…」
ローラが拾い上げると、そこには謎の文字や暗号のようなものが書かれていた。
「これは…暗号か??」
「どうみても普通の手紙じゃないぞ。」
一行に不穏な空気が流れた。誰かが落としたのだろうか。その手紙を持ち、歩き続けることにした。
しばらくすると、前方に鎧を着た強面の男たちが現れた。その中の一人が、一行の元に駆け寄ってくる。
「お前たち…その手紙を持っているようだな…?」
どうやら手紙の持ち主のようだ。
「俺達の機密情報を見るな!」
その男はローラから手紙を奪った。
「お前たちは中身を見ただろう。この場で殺してやる。」
男は刀を抜き、一行を睨みつけた。
「ま、まさかこんなところで絡まれるとは。まいったなあ…」
ノアが呆れた表情で呟いた。
「ここは俺に任せておけ。剣術は大得意だ。」
そうカイルが自信満々に言い、刀を抜いた。
「ほぅ、貴様は俺と勝負するつもりか。受けて立とう。一騎打ちだ。」
ここに、カイルと男の勝負が始まった。カイルは男が振り回す剣を華麗に避けてみせた。
「お前、見た目の割にはけっこう下手くそじゃないか…」
カイルが男を挑発した。
「な、なにぃ…!!」
挑発に乗った男は、さらに前進しカイルに剣を振りかざした。いわゆる”ゴリ押し攻撃”というものだ。
やがてカイルの頬に剣がかすれ、切り傷ができた。
「いてぇなぁ、そろそろ決着つけるぞ。」
カイルは大ジャンプし、男に剣を垂直におろした。男は頭から血を吹き出し、その場に倒れた。
「俺の勝ち!」
カイルはかなり余裕そうな表情を見せて喜んだ。
「う、うわぁぁぁ、逃げろ!」
男の仲間たちはカイルをおそれ、瞬く間に逃げていった。
「か、カイル!お前すげぇな!」
「尊敬するわ!」
ノアとローラは彼を褒め称えた。
「て、照れるぜ…」
カイルは顔を真っ赤にした。
To be continued…




