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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第一章「旅立ち、そして仲間」
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Episode8「手紙騒動」

大雨は止み、3人は再び歩き始めた。だが、道端に怪しい紙切れが落ちているのに気が付き…

雨も止み、三人は再び歩き始めた。できるだけハンターたちから距離を置かなければならない。

歩いていると、ぬかるんだ道に謎の濡れた紙切れが落ちていた。

「なにかしら…」

ローラが拾い上げると、そこには謎の文字や暗号のようなものが書かれていた。

「これは…暗号か??」

「どうみても普通の手紙じゃないぞ。」

一行に不穏な空気が流れた。誰かが落としたのだろうか。その手紙を持ち、歩き続けることにした。


しばらくすると、前方に鎧を着た強面の男たちが現れた。その中の一人が、一行の元に駆け寄ってくる。

「お前たち…その手紙を持っているようだな…?」

どうやら手紙の持ち主のようだ。

「俺達の機密情報を見るな!」

その男はローラから手紙を奪った。

「お前たちは中身を見ただろう。この場で殺してやる。」

男は刀を抜き、一行を睨みつけた。

「ま、まさかこんなところで絡まれるとは。まいったなあ…」

ノアが呆れた表情で呟いた。


「ここは俺に任せておけ。剣術は大得意だ。」

そうカイルが自信満々に言い、刀を抜いた。

「ほぅ、貴様は俺と勝負するつもりか。受けて立とう。一騎打ちだ。」

ここに、カイルと男の勝負が始まった。カイルは男が振り回す剣を華麗に避けてみせた。

「お前、見た目の割にはけっこう下手くそじゃないか…」

カイルが男を挑発した。

「な、なにぃ…!!」

挑発に乗った男は、さらに前進しカイルに剣を振りかざした。いわゆる”ゴリ押し攻撃”というものだ。

やがてカイルの頬に剣がかすれ、切り傷ができた。


「いてぇなぁ、そろそろ決着つけるぞ。」

カイルは大ジャンプし、男に剣を垂直におろした。男は頭から血を吹き出し、その場に倒れた。

「俺の勝ち!」

カイルはかなり余裕そうな表情を見せて喜んだ。

「う、うわぁぁぁ、逃げろ!」

男の仲間たちはカイルをおそれ、瞬く間に逃げていった。

「か、カイル!お前すげぇな!」

「尊敬するわ!」

ノアとローラは彼を褒め称えた。

「て、照れるぜ…」

カイルは顔を真っ赤にした。


To be continued…

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