Episode69「初陣前夜」
翌朝…
「ん…?何でみんな、そんなにテンション低いんだ?」
「い、いや…なんでもねぇ……(寝不足)」
「……(死んだ目)」
「……(恥ずかしい)」
エリスは昨日の夜が嘘だったように死んだ目をし、ローラは恥ずかしさがぶり返して無言だった。
「おい、??何か言えよ…!」
相変わらず鈍感なノアは、昨夜の恋バナの熱狂を、当然ながら知る由もなかった。
しかし、この日からローラは心に「戦争が終わったら、ノアに思いを伝える」という強い決意を抱くことになる…!
「お前ら、明日からまた戦場に行くんだろ? 最後に一杯くらいどうだ?」
兵士たちが小さな宴を開いてくれた。軽い酒が振る舞われ、兵士たちの戦場での経験談に、4人は改めて「戦う」ということを実感した。
「戦場に出たら、迷うな。」
「生き残ることが最優先だ。」
「誰かを守ると決めたなら、最後まで貫け。」
兵士たちの言葉が、4人の心に響いた。
そして、ノアは静かに拳を握る。
「…明日から、俺たちは本当の意味で"戦士"になるんだな。」
こうして、最後の休暇が終わる。
To be continued…
「ローラ、笑いを我慢するの巻」
とある夜、旅の途中に立ち寄った小さな酒場。
陽気な客たちの笑い声が響く中、カイルが突然立ち上がり、
「いっちょ、俺のギャグで場を沸かしてやるぜぇ!!」
満を持して放った渾身の一発ギャグ。
……が、まさかの超大スベり。
店内は一瞬で静まり返り、空気が凍りつく。
カイル「あ……(やらかした)」
ノア「……(興味なし。冷たく睨みつける)」
エリス「……(はぁ…笑)」
ローラ「……(クスッ)」
ノアはその様子に気づき、思わず声をかける。
ノア「……ローラ、今、肩…震えてなかった?」
ローラ「…ふふ……」
カイル「なんか今、ローラに笑われた気がするんだが!!?」
エリス「全く…笑ってくれるだけマシだと思いなよ、カイル」




