Episode66「入隊」
ノアたちはついに決断を下した。
「……わかった。俺たちも王国軍に加勢する。」
王国兵たちは歓声を上げ、4人を温かく迎え入れた。
「お前たちが加われば百人力だ!」
「心強いぜ、頼むぞ!」
戦場の緊迫した日々の中で、新たな仲間が増えることは彼らにとっては大きな希望だった。
こうして、ノアたちは正式に王国軍の一員となった。
その夜、基地の一角ではささやかな宴が開かれた。
戦場では貴重な時間だったが、兵士たちは少しでも士気を高めるために、4
人を祝った。
焚き火が揺らめく中、兵士たちは笑い合い、酒を交わした。
ノアたちも少しだけ肩の力を抜くことができた。
「……こんな時間が、ずっと続けばいいのに。」
「戦場にいると、こういう時間のありがたみが身に染みるな……。」
だが、そんな平穏も長くは続かなかった——。
宴が終盤に差し掛かったころ、急報が基地に駆け込んできた。
「帝国軍が再び動き出しました!!」
「奴ら、国境付近の征伐を開始した!!」
兵士たちの表情が一変した。
「……くそっ、ついに来たか。」
「休む間もなく、戦場に戻ることになりそうね……。」
帝国軍は一時的に活動を沈静化させていたが、
ここに来て再び攻勢を仕掛けてきた。
国境付近の村や前線基地が襲撃を受け、各地で戦闘が勃発しているという——。
戦争は、もう止まらない。
ノアたちは、次の戦場へと向かうことを余儀なくされる…!
To be continued…
途中で寄った村の休憩所にて。テーブルの上に置かれたのは、一組のチェスセット。
「……じゃあ、始めようか!!」
「ふふっ、望むところだ……この天才カイル様の実力を見せてやる!」
ノアVSカイル、真剣勝負。
ローラとエリスは、後ろで観戦していた。
「チェックメイト」
「えっ」
ノアの淡々とした宣言に、カイルの目が点になる。
「またチェックメイト」
「……ちょ、待て……」
額に汗をかき始めるカイル。
──30分後。
「詰みだ」
「オワァアアアアアアア!!!!!!」
ついにカイル、頭を抱えて崩れ落ちる。
「すごいよノア!」
ローラが拍手を送り、ノアは少し照れくさそうに微笑んだ。
「おいローラ、それフォローになってない……!」
「ま、まだだ……!俺の中の必勝理論がああああ!!!」
するとエリスがすっと近づき、肩をぽんっと叩く。
「はいはい、よしよし。今日のところは負けでいいでしょ?おやつあげるから落ち着いてね」
「……ぐっ、ああ……悔しい……でも優しい……」




