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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第六章「王都編」
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Episode59「全線」

4人は、傷ついた兵士たちからある情報を得る。

「もう、国境付近で戦いは始まってる。国境の帝国の前線基地には、既に高官たちが集結してるらしい。」


帝国軍の前線基地が、王国との国境付近に設置されているという。そこには戦争を指揮する帝国の高官がいるらしい。


「もしそこに父さんの情報があるなら…!」

ノアたちは、帝国の前線基地への潜入を試みる決意を固める。


だが、そこへ向かう道中には戦場が広がり、すでに王国軍と帝国軍の激突が始まっていた…


4人は帝国の高官がいると言われている基地への移動を始めた。だが、その道中では激しい戦闘がおこなわれていた。

王国軍と帝国軍が激突する戦場の中心。

「やむを得ないが、一時的に王国軍に加勢するぞ…!」

4人はとっさの判断で王国軍側に加勢し、応戦することを決める。


「戦わないと、ここで死ぬ!」

帝国軍の猛攻を受けながらも、必死に立ち回るノアたち。


戦闘のさなか、一人の若い兵士がカイルの顔を認めた。

「お、お前…まさか……」


「……!!」


To be continued…

ローラの苦手なもの



実は――ローラは“猫”がちょっぴり苦手である。

理由はというと、幼いころのある事件にまでさかのぼる。


その日、幼きローラはお気に入りの焼き菓子を手に、嬉しそうに庭へ出ていた。

「ふふっ、今日のおやつはこれ~♪」


だが次の瞬間。

草むらから、ぴょこんと一匹の猫が飛び出した。


「にゃっ!」

そしてお菓子を見事に強奪。


「ああああああー!!!」

その日、ローラの心に深い傷が刻まれたという。




「……あの鋭い目とか、手際の良さとか……なんか、ダメなのよ」

と、やや気まずそうに打ち明けるローラ。


その足元に、どこからともなくぴょこんと野良猫が現れる。

「にゃあ?」


「ひゃっ!? い、今の聞いてた!?」


ノアは苦笑し、

カイルは「猫、強ぇ……」と小声でつぶやき、

エリスは遠くへ走っていく猫の背を見つめながら、ぼそりと。


「……逃げたの、ローラのほうだけどね」


──猫との和解の日は、果たして来るのだろうか。

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