Episode56「囚われ」
「だが、お前の父は生きているかもしれない。」
その文は4人に再び衝撃を走らせた。
「俺の父さんは…生きてるのか…?!!」
驚きと混乱が入り混じった声が思わず漏れる。
カイル、ローラ、エリスも驚いてノアの顔を見る。
「え、待って…今なんて?」
ローラがノアの肩を掴み、信じられないという表情で聞き返した。
「おい、それは本当なのか?」
カイルが眉をひそめる。
ノアは手紙を握りしめ、ゆっくりと呼吸を整えながら、続きの文を読み始めた。
「俺は情報屋としてあらゆる噂を耳にする。最近、帝国の内部で“ある人物”の影がささやかれている。その人物が誰なのかは定かじゃないが、“王国の伝説的な魔術師で、数年前の列車事故でとっくに死んでいるはずの男”
という話が出回っている。」
ノアの目が大きく見開かれ、思わず笑顔が溢れる。
「…父さん、父さんだ!!!……!」
「落ち着け、まだ確定じゃない。」
カイルがノアの肩に手を置く。
「でも、ただの噂にしては、あまりにも符合しすぎてる。」
カルロスの書いた文はまだ続く。
「もし生きているとしたら、帝国の牢に捕らわれていると推測する。そして、帝国の重要な計画の一部として利用されている可能性が高い。」
そして、ついに最後の文までたどり着いた。
「お前の父親は、帝国によって利用され続けるだけではなく、戦争の行方を大きく左右する人物だ。今は何もできなくても、いずれお前の力が必要になる。お前の決断で、この国の運命を変えることができる。」
To be continued…




