Episode39「獰猛」
4人はスクァルスによって海に突き落とされてしまった。
「うわああああああ!!!」
そしてスクァルスの巨大な顎が開き、ノアたちはそのままスクァルスの口の中へ流されてしまった…
気がつけば、4人はスクァルスの胃にいた。そこは酸の匂いが充満し、飲み込んだ人の死体や物が散乱していた。
「いやぁぁぁ!! 私たち、食べられたの!? 食べられたのよね!??」
「マジかよ、こんな死に方だけは勘弁してくれ!!」
「…神様、助けてください!!!」
「いや、まだ死んでない…ってことは、抜け出せるはずだ!!」
4人はスクァルスの体内から脱出する方法を必死に考えた。
「そうだ!喉奥を刺激して吐き出させるのはどうだ?!」
「やってみるしかないか!」
4人は散らばっている剣や矢、骨などを喉奥に突き刺した。するとすぐに胃の奥から音が鳴り始めた。
「よし、行くぞ!!!」
そう言うと、まもなくスクァルスの胃から口へ、口から空へ勢いよく吐き出された。空へと放り出され、海へ一直線だ。
バッシャーーン!!
4人は勢いよく着水した。激しく叩きつけられ意識が朦朧とする中、4人は潮の流れに誘われていった…
「こ、ここは…」
肌に感じるのは生暖かい砂の感触だ。海流に流されて打ち上げられたのだろうか。
「……い、生きてる?」
「奇跡的にな。」
「よかった…」
「…けど、ここはどこだ?」
見渡すと、4人がたどり着いたのは小さな島のようだった。さらに、遠くにはバルザの都市の灯りがうっすらと見えた。
「バルザが見えてるぞ!!」
「意外と近い!!」
To be continued…