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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第四章「バルザ海の航海」
36/74

Episode36「海賊団」

日誌のことを忘れようとしていると、遠くに黒い帆の船が現れた。

「おいおい、あれ…まさか海賊じゃねぇか?」

「どう見ても、こっちに向かって

くるわね…。」


やがてその海賊船はこちらに近づいてきた。

「ま、まずい!戦う準備を…」


だが、船長らしき人物が甲板から大声で叫んだ。

「おいそこの船! 貴族様の密輸船とお見受けするが、少し話をさせてもらおう!!」


船に乗り込んできたのは、なんと以前マルカスで見た盗賊団の幹部たちだった。

「お前たちどこかで見たことが…?」


「いや…気のせいじゃあ?」

「(…ここは、貴族の使いになりすまして話を聞いてみるしかない。)」


「お前ら、王国派か? 反王国派か? まあ、今はそれはどうでもいい。俺たちはどっちにもつくぜ!金さえもらえりゃな。」


「…あぁ、密輸の件で頼まれてるんだ。」

「ほう、なるほどな。」

盗賊団たちは4人を貴族の使いだと思い込み、かなり友好的な態度を見せていた。


4人が乗る船は、もともとは密輸船。乗り込んできた盗賊たちは、とあるものに目をつける。

「さっきからずっと気になってたんだが、なんだこれ。」


取り出してみると、それは血晶石ブラッドストーンと呼ばれるものだった。呪われた血を吸収した魔石で、王国では使用が禁止されているが、黒魔術師たちには重宝されているものだ。


「な、なんでこんなものが…!」

「これ持ってるってことは…!」

「お前ら、その船の持ち主じゃねぇよな?」


「それが分かったところでどうする。」

「禁じられてる密輸品を持ってる時点で、言い訳はできねぇよな?」


「このまま見逃すって手もあるが…その代わり、お前らの首を差し出せばな!」

盗賊たちは武器を構えた。


「へぇ…結局、そうなるわけか。」

「やるしかないってことね…!」

「全力でやるわよ!」

海を舞台にした戦闘が、ここに幕を開ける!


To be continued…

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