Episode22「花と富の町」
一晩経った後、四人は作戦会議を行っていた。
「まず先に、どうやって潜入するかだろ。」
先に、潜入手順について考えることにした。
「そうだ。貴族になりきるのはどうかしら。」
「またなりきりごっこかよ。窮屈だなあ。」
「でも、それ以外に方法はあるの?」
「…確かに。まあやってみるしかないか。」
一行はヴェルサンドの近くの都市「ヴァース」で衣装を借りることにした。
「私の衣装はこれね!」
エリスは自信満々で衣装を選んだが、三人はその場違い感に思わず笑った。
「あはははは!!ダッセー!なんだそれ!!!」
「もー、なによ!」
その夜、一行はキャンプで焚き火を囲みながら最終の作戦会議をした。
「簡単にまとめると、俺たちは地方の貴族になりきるってことだな。」
「ノアが貴族役、私がその嫁役、エリスが侍女役、カイルが護衛役ってことね。」
「果たして上手くいくのかな?」
「ヴェルサンドには朝イチで行くぞ。明日正午に行われる社交パーティーに潜入する。」
「えー?また早起き?!」
翌日、三人はローラを叩き起こしていた。
「おーい!もう、またかよ!!」
「早く起きてよ!!」
「いい加減に起きろ!!」
ローラの早起きの苦手さは、またしてもメンバーを困らせていた…。
To be continued…