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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第二章「交易都市」
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Episode20「エルム」

鬼ごっこを終えた四人は、ある主婦から料理を手伝ってくれるよう頼まれた。パスタを作ってほしいという。エリスは胸を張って言った。

「料理なら大得意よ!私に任せてちょうだい!!」

そう言い、材料をもらうとすぐに取り掛かった。


数十分後、エリス特製のミートソースパスタが完成した。食べると、口の中にはトマトとウスターソースのほのかな味が広がった。

「う、美味い!」

「こんなに美味しいパスタ初めて!」

「えへへ…」

四人はあっという間にパスタをたいらげた。


酒場で軽食を取っていると、近くの村人たちが話しかけてきた。

「あんたたち、旅人かい? なら、ヴェルサンドには行ったことがあるかね?」

「ヴェルサンド? そんな街があるのか?」

「もちろんさ! 貴族たちが住む富裕層の街さ。なんでも、そこでは大きな取引が行われてるらしいよ」

「それに最近は貴族の権力争いも激しさを増しているらしいからなあ…」

大きな取引。マルカスと何か関係があるかもしれない。


そして、カイルは村の鍛冶屋で剣の修理を依頼した。

「おっちゃん。この剣を修繕してくれ。」

「ほう、サントス・ソードか。お安い御用だ。」

サントスソードは、カイルが愛用する剣の種類で、比較的軽く攻撃力も高い。使い勝手も良く王国軍が採用している剣の1つだ。

数十分後、カイルの剣は傷一つない状態で戻ってきた。

「おっちゃん、ありがとう。さすがだ!」


その夜、村の広場ではささやかな宴が開かれた。村の青年たちが楽器を奏で、4人は村人たちの輪に入って踊ったり、焚き火を囲んで談笑した。頭上には空いっぱいに、満点の星空が広がっていた。

「ここでずっと暮らせたらいいのに…」

だが、彼らには旅を続けなければならない理由がある…。


明くる日、村人たちが四人を見送りに来た。

「お兄ちゃんたち、また来てね!」

「素晴らしい方々じゃった。またいつでもエルムに遊びに来るがいい!」

四人は村人たちに敬礼してから、歩き始めた。さあ次の目的地「貴族の街・ヴェルサンド」へ!!!

To be continued…

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