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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第二章「交易都市」
19/74

Episode19「閉店」

Episode19「逃亡と小さな村でのひととき」


一行は騒ぎを起こしたとして捕まることをおそれ、マルカスから一目散に離れた。

「はぁ…はぁ…なんとか無事に出られたわ…。」

「ったく、もうちょいスマートに潜入したかったぜ。」

「でも、何か引っかかるんだよな…」

ノアは何か奇妙なものを見たようだ。

「市場の取引リスト、やたらと貴族や帝国のものが多かった。もしかして、この闇取引はいま起きてる冷戦や貴族同士の権力争いに何か関係あるのかも…。」

「え??!」

四人はさらなる恐怖と疑問を抱きながら、小道を進んでいった。


「はあ…はあ… 倒れそうだ…」

日が西に傾きはじめた頃、四人はそろそろ体力の限界が近づいていた。数時間ほどずっと歩きっぱなしだったからだ。

「もう、無理…」

エリスはその場に座り込んだ。そして、次々にメンバーも倒れ込んだ…


気がついたら、そこはフカフカのベッドの上だった。

「はっ、こ、ここは?!?!」

どうやらどこかの宿屋らしい。外へ出てみると、そこは美しい花畑と清らかな川に囲まれ、子どもたちが元気に走り回る平和な「エルム」という村だった。

そこに、年老いた村長が四人に話しかけてきた。

「よそ者かい? エルムへようこそ。まあまあ、そんな固い顔しないで、旅の疲れを癒していきな!」

「平和なところだな…。」

「ここで暮らすのも悪くないかもね。」


適当に村をぶらぶらしていると、近くの子どもたちに話しかけられた。

「兄ちゃん姉ちゃん、鬼ごっこしようよ!」

「よし、やるか!」

こうして、村の子どもたちと鬼ごっこをすることになった。

体力がないのが欠点のローラはあっさり捕まり、ノアとカイルは中盤まで粘っていたが、子どもたちにもみくちゃにされて捕まった。

「最近の子どもたちってこんなに運動神経いいんだな…」

「舐めちゃだめね…」

最後に残ったのは、小柄で俊足のエリスだった。

「私が相手よ!!」

だが、さすがのエリスもその人数比には勝てなかった。平和な時間はあっという間に過ぎていった…

To be continued…

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