Episode18「市場騒動」
「ここで死ね! 奴らを消せ!」
サルヴァの部下たちは一気に四人に突進した。
カイルは剣を抜き、叫んだ。
「お前ら、まとめてかかってこい!!」
カイルは華麗な剣捌きで次々と部下たちを倒していった。
「ルーメン・バルティス!!」
ローラは呪文を詠唱し、盾を作り出して防御体制を整えた。ノアは、火属性攻撃で残りの部下に応戦した。
「インフェルノイド・バース!!」
その魔法は部下たちを焼き尽くした。
エリスは盗賊団で養った身体能力を生かし、部下たちを誘き寄せて倒した。
「く、くそっ!こんなところでやられるわけにはいかねぇ!放て!魔獣を!!」
サルヴァはそう叫び、魔獣の檻が開かれた。
「ギャオオオォォン!!!」
それは、羽のないドラゴンのような姿をした恐ろしい魔獣だった。
「なんで市場にこんな化け物がいるのよ!!」
「闇市場には闇がつきものってことだろ。」
「迎え撃つぞ!!」
「ギャオオオオ!」
魔獣は火を吹き、市場中を暴れまわった。
「こ、こいつら… 闇市場がどうなってもいいってことか…?!」
魔獣はさらに火を吹き、あたり一帯地獄のようになっていた。
「こいつ、攻撃力があるだけで動きはとても遅い!後ろに回り込んで倒すぞ!」
ノアの合図でカイルたち三人が後ろに回り込んだ。
だが、それと同時に魔獣が暴れ始め三人は吹き飛ばされた。
「大丈夫か、しっかりしろ!」
「ああ、なんとか…」
闇市場の天井が少しづつ崩れ始めた。
「お、俺の市場が…!」
「悪いが、この市場は今日をもって閉店みたいだな!!」
そう言い、ノアは魔獣に最後の一撃を喰らわせ、倒した。
「ギャオオオオオオオオオオン!」
市場の天井が次々に崩壊し始めた。
「こっちだ!早く脱出するぞ!」
出ると、闇市場は瓦礫の山となっていた…。
To be continued…