Episode17「闇市」
「まさか、こんなものまで取引されているなんて…」
四人の顔は青ざめた。 “王国軍の機密情報”が書かれた文書を発見したのだ。そこには王国軍の基地の地図や、重要人物の最近の動向などが記されていた。
「重要人物の動向… スパイがいるってことかしら…?!」
「どうやら俺達は知りすぎてしまったようだ…」
「嘘でしょ…!」
「帝国にも関係あるのか…?」
そして、奇妙なポーションまで置かれてあった。
「ヒョウモンダコの足と砂糖を混ぜたポーション…」
「あ、ありえねえ… こんな危険なものがあるなんて…」
すると、サルヴァが駆け足で入ってきた。
「さっき取引リストを見てきた。お前たちの名前が載っていなかったんだが…?」
またカイルが率先して応じた。
「それはおかしいな。あ、もしかして、あんたの部下がリストの記入を間違えたんじゃないか?」
「そうだといいんだがな…。だが、お前たち話がうますぎる。“ここ”の仕組みを知っていたかのように。」
「…」
お互いに緊張が走る中、ローラのポーチから遺跡で拾った魔導書が落ちた。場内にはゴトッと重い音が響いた。
「ん?なんだそれ?見せろ。」
「ま、まずい…」
「ぼ、ボス… この魔導書は禁書ですぜ!!表じゃまず出回らないようなものです!」
「…やはりな。お前たちは、商人じゃないよな?」
彼の部下たちは一斉に武器を構えた。
「ちっ、ついにバレちまったか。ま、楽な潜入なんかねえよな!!」
「ちょっと暴れるか!!」
ここに闇取引現場を舞台にした、サルヴァVS四人の戦いの幕が上がる!!
To be continued…