表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第二章「交易都市」
15/74

Episode15「潜入大作戦」

「この市場は王国最大で、ほぼなんでも売ってるわ。」

「港湾都市でもあるんだな…」

エリスを除き、マルカスに来たことのある者は一人もいなかった。


エリスの案内で近くのこぢんまりとしたカフェで休憩を取りながら、作戦会議をすることにした。

「それで、俺たちはこれからどうする。」

「商人になりすまして潜入するのはどうかしら。」

そこでエリスが言った。

「市場は商人ギルドによって厳重に監視されていて、外部の人たちは簡単に干渉できないわ。巧妙な手段を選択しないと。」

「なかなか難しいもんなんだな…」

「エリスは何か知ってることはないのか?」

「いま流れてる噂しか知らない…」


「あ、そうだ!いいことを考えた。…」


翌日、四人はついに潜入作戦を開始した。

「バレないか心配だわ…」

「大丈夫さ!堂々としてたらバレないって!」

一行は、ノアの案で異国の商人になりすます作戦を採用した。商人になりすますことで、市場の最深部まで潜り込もうという大胆な作戦だった。

一行は市場のゲートをくぐった。

そして、近くの取引人にさっそく話しかけた。交渉役には、機転が利くカイルが起用された。


「えぇ、我々は遠方の貴族を顧客に持つ商人で、マルカス市場の評判を聞いて来たんだ。最高級の魔導具や珍品を求めている。」

「ほお、そうですか。じゃあ手始めに、ここにあるものを見ていってください。」

そこには見たこともない珍品が並んでいた。

「おお、すげぇ…!こんなの初めてみた…!」

「シッ、バレるでしょ…!」

取引人は少し怪しさを覚えたような素振りを見せたが、あまり気にすることなく話しかけた。

「いかがですか?」


カイルが率先して話した。

「噂に聞いた通りに、安くて質の良い商品ばかりだ!

だが、もっと高級なものはないのか?」

「ほう、興味深いですね。それでは、”最深部”へとご案内いたしましょう。」

取引人は自分についてくるようにサインを出し、歩き始めた。

「さ、最深部にご案内だって…!」

「こんなに簡単に進むとは思ってなかった…!」

市場内を歩いていると、なにやら不自然な店があった。

「なんだあれ… べらぼうに値段が高いぞ…」

「列車内で聞いたとおりだ…!」

5分ほど歩くと、市場の雰囲気はガラッと変わり、殺伐とした空気が広がっていた。

「さあ、ここが当市場の最深部です。ごゆっくり…」

To be continued…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ