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Chronosphere 〜貴方を殺めた世界に、花束を〜  作者: サム
第二章「交易都市」
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Episode14「交易都市マルカス」

「まもなく、終点のマルカスです。お出口は右側です。お忘れ物はないようにお願いします。ご利用いただきありがとうございました。」

すると、巨大な街が見えてきた。

「つ、ついに来たぞマルカス!!」

列車を降りると、そこは活気に満ち溢れた交易都市が広がっていた。

「き、きたぞーー!!」

「本当にこんなところが闇に包まれているのかしら…」

確かに、そこは活気に満ちていて、事件が起きているとは想像もつかなかった。


しばらくすると、市場の入口前で少女が数人の男たちと口論していた。

「おいお前、借りた金はどうした?!」

「私が借りたんじゃないわ。あんたたちが勝手に押し付けたんでしょう?」

「言い訳するな!ここでとっとと払え!」

もちろん見過ごさなかった。


カイルは男たちに圧をかけた。

「オイオイ、あんまりしつこくしすぎると相手を間違えたって後悔するぜ?」

「く、くそっ… 今回はこのくらいにしてやる!」

男たちは不利を悟り、渋々引き下がっていった。

「助けてくれてありがとう… でも余計なお世話だったかもね?」

少女は皮肉っぽく感謝を伝えた。


「ところで嬢ちゃんは一人なのかい?」

「そう、親はいないの」

「ど、どうして…?」

少女は歯を食いしばり、話を続けた。

「私の名前はエリス。幼い頃に戦争に巻き込まれて両親と故郷ふるさとを失った。」

エリスは戦災孤児だという。

「盗賊団の団長に拾われて、犯罪を繰り返すことで生計を立てていたけど嫌気が差して盗賊団を抜け出したわ。それで今に至るの」

「と、盗賊団に拾われた…?!」

「あなた達はここに何をしにきたの?」

「俺たちはここの市場を調査しに来たんだ。」

エリスの目がかっと開いた。

「そうなのね!私はしばらくここに住んでたからだいたいのことはわかるわ!」

こうして、謎多き少女エリスとの行動が始まった。


To be continued…

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