表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

深層水。

作者: すみ いちろ








ほんの少し誰かと話したかった素直な気持ち


キャンドルに灯された小さなオレンジ色の炎


固まって知らなかった


想いが溶け出す


吸い込んだ空気に溶ける甘い甘い香り


鼻腔の奥の脳の隅々までくすぐるような


未来を夢みてる青い青い果実


すり下ろされては漂ういつもの一人だけ


真っ暗な水槽(アクアリウム)に投げ込まれた裸電球がポツリ


熱いレモンティーの匂いを嗅ぐように瞼に浮かぶ


透き通って見えたのは果てしないノートの白い1(ページ)


何もないけれど貴方にあげたい


静かな雨降りの夜


ほんの少し傍に居たかった時間


手のひらに灯されて


照らされて見つめていた


屋根に当たる雨粒の音が聞こえる


時を超えて会えていたとして


未来を超えて話せていたとして


青く青く澄んだビロードの瓶に詰め込まれる


ただ今は真っ直ぐにどこまでも透き通って








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 何でしょう、何処までも透き通っていて静かな雰囲気だけど、文字の内側から熱々の情熱を感じます。 雰囲気がとても綺麗で素敵ですね!好きです!この詩! 素敵な作品をありがとうございました!
[一言] 透明感! 雰囲気がすごく好き!
2024/04/30 07:22 退会済み
管理
[良い点] 香りと透明感! 漂う空気、アトモスフィアが素敵です。 キャンドルって何かを隠し持っている気がします。 読ませていただきありがとうございます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ