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鈍刀乱舞 ~爺ちゃんの遺産の魔短刀をよこせと馬鹿勇者が無茶ぶりしてきて断ると斬りかかってきたので特殊機能で聖剣折ってやったのは斥候の俺 自己防衛自己責任~ 

作者: 川獺右端

 タイトルの出来事の後、勇者はこの都市のお姫の聖女にパーティ追放されていたが俺はなんにも悪く無い。


 だから、聖女パーティの前衛に俺を誘うんじゃない、俺は斥候だぞ馬鹿聖女、それにお前の所には忍者娘がいるだろうが、ポジションがまるかぶりだぞ。


 とか、思っていたら、忍者娘も、武闘家虎娘も、俺をパーティに入れたがる。

 ふざけんな、俺は硬派な斥候なんだ、ハーレムパーティになんか入るかよ、と逃げまくっていたら、地下から轟音がした、この迷宮都市の最深部にいる魔王が聖剣が折れたせいで封印が外れ階層を上がってきているらしい。


 この街はもう駄目だと逃げようとしたら、聖女に襟首を捕まれて迷宮入り口に連行され、もの凄く強そうな魔王様とご対面だ。


「あんたが責任を取って、あいつの魔剣を折りなさいよっ!」

「やだ」


 どうしてこうなった?


 魔王様は黒い甲冑を着たとても巨大な奴で顔は角が生えた兜で見えないが、きっとイケメンであろう、そうだろう、この五百層はあるという巨大迷宮の主なんだ、イケメンイケメン絶対にイケメン、イケメンなら話は通じる、うんうん、顔が怖いタイプの魔王様よりも話が通じる気がするね、きっと、僕は悲しいとか言いながら優しい声でとても残酷な事をするタイプだろう。


「早く行きなさいよっ!! 馬鹿斥候!」

「うるせえっ、馬鹿聖女、怖いからヤダってんだろっ!!」


 馬鹿聖女は俺の背中の影に隠れて、ギャアギャアののしりながらグイグイ押してくる。


 魔王様はお怒りなのか、背中からでっかい剣を抜き、迷宮の入り口のあちこちをガンガンぶっ叩いて破壊しているよ。

 迷宮入り口だから、冒険者ギルドの入場券もぎりのお姉さんが居るはずなんだけど、みんな避難したよ、俺も避難したいよ。


 ひゅんひゅんと忍者女が十字手裏剣を投げた。

 そうだね、忍者が飛び道具で威力判定は定石だ。

 もしかすると、すごく飛び道具に弱いかもしれないからね。


 バッキーーン、と高い音を立てて手裏剣は全てはじけ飛んだ。


 はじけ飛んだね。

 打ち落とすアクションもしてないね。

 きっと魔王様の結界かなんかに当たってはじけ飛んだね。

 うんうん、俺は知ってるんだ、俺は有能な斥候だからね。


「すごいでござるっ!」

「おまえっ、飛び道具投げて刺激すんじゃあねえよっ」

「すまんでござる、ついついっ」

「ついついじゃねえよ、この考え無し忍者っ!!」

「うううっ、斥候どのの目が、行け行けって言っていたように見えたでござるよ」

「してたしてた、こいつの目」


 馬鹿聖女がそんな事実無根な事を言いやがる。

 ふざけんなよっ!!


「なに言ってんだよっ! だれがそんな目をしたんだよ、俺が何時何分何曜日にしたんだよっ!! 言って見ろこの馬鹿聖女」

「してたじゃないのっ! 忍者さま僕はあいつに物を投げる勇気は無いので代わりに投げてくれませんかってアイコンタクトしてたっ! 絶対っ!!」


 苦笑いしながら武道家が前に出てくる。


「まあまあ、喧嘩はやめるにゃあ、次はボクが行くにゃあ」

「駄目よ、虎子、あんたは接近戦でしょっ!! やられちゃうわよっ!!」

「若いうちはチャレンジだ、がんばれ武道家っ、骨は拾ってやる」

「うひひ、斥候さんと一緒に冒険に行けなかったのは心残りだけど、がんばるにゃん」

「ぐっ」


 武道家は俺を見て邪気のない笑顔を浮かべた。

 おまえー、そんな事言われたら、俺は困るだろうがっ。

 困って困って、魔王の前に出て行きたくなるだろうがっ!!

 お前っ卑怯だぞっ!!


「あんたそれでも男なのっ! そこは『虎子、お前が行くことはねえ、俺が先に行く、俺が倒れたら、みんな逃げろ』でしょうがっ!!」

「俺が倒れたら、みんな逃げるのかよっ!! おまえらどんだけ薄情なんだよっ!!」

「だってー、迷宮都市最強のあんたがやられたら、誰も勝てないじゃないー」


 馬鹿聖女が口をとがらせてそう言った。

 この女は国の最高学府を出た癖にとてつもなく頭が悪い。

 魔法は、攻撃も回復も使えるので、後衛として超高性能だが、馬鹿では仕方が無い。

 仕方が無いんだ。


「お前、頭がおかしいのか、馬鹿聖女、俺は斥候だぞ、迷宮で先を調査したり、罠を解除したりするお仕事なんだぞっ、最強の訳がねえだろうっ、忍者にだって負けるわっ」

「拙者、斥候殿に勝てる気がしないでござる」

「嘘をつけ、嘘をっ!! なんだ、服を脱げば脱ぐほど回避力が高くなる変態ジョブで、露出狂にいつも間違えられてるお前が、そんな事を言うのかっ!!」

「そそそ、それは言わない約束でござるよ」


 忍者はぽっと頬を赤らめた。

 くそう、マイクロビキニで肌色成分が多いお前がそんな顔をすると可愛いじゃねえかっ、ぜったい声に出しては言わねえけどなっ。

 あと、胸が無い幼児体型だから、あんまり色っぽくは無い。

 特定のマニアの人に超馬鹿うけするタイプだ。


「ボクが魔王の足を止めるから、斥候さんは後ろに回って魔短刀で剣を折るにゃ。魔剣さえ折れば、その、何とかなる気がするにゃっ」

「戦いたくない、魔王となんか戦いたくないよお~~~、ひ~~ん」

「うわ、泣き出しおった、この馬鹿斥候」

「斥候さんは斥候職ゆえ臆病でござるからなあ」

「お、臆病じゃないも~~ん、うえええんっ」

「元気だすにゃあ、私が付いてるにゃあ」


 泣き出した俺の頭を胸に抱いて、武道家がなでなでしてくれた。

 まあ、泣き真似なんだが、彼女は純朴なんですぐ引っかかってくれる。


 武道家はおっぱいが大きい、しかもだな、獣人なので細かくて柔らかい毛が一杯生えている。

 ぷにぷににしてモフモフ、ああ、この世の至福だぜ。

 顔を彼女の胸にこすりつける、コシコシ。

 ああああ。


 などと、魔王様の前でコントをしていたら、どすんと一歩、こちらに向かって彼が歩みを進めた。


「やばい」

「まずいわね」

「凄い殺気でござる」


 武道家が無言で拳を構えた。

 俺は彼女の前に出た。


「はーい、魔王さん、ご機嫌はどうだ~い、地上に出た感想はどうかな?」


 なにも武力でやり合うだけが対処方法ではない、人間には口をいう便利な物があるのだから、レッツコミュニケーションであるよ。


 だが、返事は無い。


 やばい、無口系魔王なのか、いきなり攻撃魔法とか放つタイプか?

 やばいやばい、汗がぷわっと出る。


 魔王の肩が沈んだ、と思ったら、魔大剣の目にもとまらぬ斬撃が武道家に向けて飛んでいた。


 ガッチーン!


 はあはあはあはあ。

 間に合った間に合った、【パリイ】が間に合った。

 俺の二個しかないスキルの一つ【絶対パリイ】が間に合った。

 武道家が真っ二つにならなくて良かった、良かった。


 俺は、絶対にぱふぱふを死守するぞっ!!


 魔王がギリギリと魔大剣に力を入れてくる。

 俺は魔短刀の棟を手で押さえ、両手で支える。


 この魔大剣やべえ、やべえ、すんげえやべえ。

 

 まず、なんか真っ黒な剣身に赤い光がぴかぴか走ってる。

 なんかの魔法回路だ。

 たぶん【切断】とかの切れ味系。


 さらに、あちこちから、ぷしゅうと瘴気が出る。

 魔力を消費する回路も入ってるーっ!!

 魔石消費タイプ~!!

 たぶん【打撃力増大】かなんかだっ!


 ひいひい、死ぬ死ぬ。

 こんなチート武器と戦いたくねえよおっ!!



 魔王様が眉庇まびさしの向こうで、おやと眉をあげた気がする。

 これはあれだね、武道家を脅威と感じていたんだけど、俺なんかは路傍の石みたいなもんで気にもしてなかったんだけど、その石が剣を受け止めたから、お、なんか変な奴いるじゃん、斬ろうかな、だろうかな。


 魔王様が、剣を引いたーっ、そして、そして、

 斬った、

 斬った、

 斬ってきた、

 振り回して下段から斬る、

 そのまま上空で変化して斬る、

 斬る、斬る、斬る、斬る、斬る!


 こ、これは、【剣速増大】も【命中向上】も付いてるな。


 その、三十発にも及ぶ高速の連撃を、俺は魔短刀で、

 受けた、

 受けた、

 受けきった、

 下段斬りを脇から振って弾く

 上空からの切り下げを正面で受ける、

 受ける、受ける、受ける、受ける、受ける!


 スキル【完全パリイ】を舐めんなよぉっ!!

 どんな攻撃でも受け止めるチートスキルだかんなあっ!!

 パリイスキルが生えるまでは、どんだけ受けを失敗して痛かったかっ!

 頭がでこぼこになったんだからなあっ!!


「すっごっ、やっぱ斥候って馬鹿だけど強いよね」

「そうでござるな、馬鹿だけど努力してるでありますな」

「馬鹿馬鹿いうと可哀想だにゃん、馬鹿だけど」


 うるせーっ!!


 魔王様は、げせんという雰囲気で自分の魔大剣を見た。


 なんで、無敵のチート魔剣で俺のちんけな短刀が切り裂けないか理解できないようだなっ。


 この魔短刀は、俺のじいちゃんがどこからか拾ってきた魔短刀で、魔力がある、という事と、絶対に壊れないという事以外、なにも解って無い謎のアイテムなんだっ!!

 恐れいったかっ!!


 この糞鈍刀は、何をしても壊れないから、砥石で刃も付けられねえ。

 只の湾曲した金属棒だから刀と仮に言ってるだけで、何なのかは俺にもちっとも解らねえ。

 じいちゃんは星の間を航行する船の部品で、超強度のワイヤーを切る為の部品じゃないのか? とか言ってたが、その頃にはもう相当ぼけてたからな、爺の戯言ざれごとでしかねえよ。


『来よっ、魔力の風、疾風しっぷうのごとくこの者の速力を上げ、はやぶさの眼を備わせたまえ《速力神招来コールヘルメス!》』


 聖女からのバフ魔法が来た。

 体に緑の風属性魔法が染みこんでいく。

 視界がクリアになる。

 辺りがゆっくりと動く。

 イケメンの神様ヘルメスさまの虚像が空中に浮き、俺に向かって微笑みかける。


 いつもイケメンっすね、ヘルメスさん。

 あんだけ、イケメンだったら悩みとか無いんだろうなあ。


「おらああっ!! 覚悟しやがれっ!! 魔王っ!!」


 俺はキレ散らかして魔王を魔短刀で襲った。

 といっても、まあ、刃の付いていない曲がった棒で殴りかかる訳だから、微塵みじんもカッコ良くは無いんだけどさ。


 ぱあんと結界で魔短刀が弾かれた。

 黒い甲冑の肩、エメラルド色の宝石が光ったから、鎧から出ている防御結界のようだ。


 だが、関係ねえ。

 本命は、魔王が反射的に振った、魔大剣の方だ。


 魔短刀の刀身を手首のひねりで返して、裏の根元にあるフックでがっちりと魔大剣を受け止める。


 ガキン!!


 大きな音がして、フックが伸びて、魔大剣の剣身を抱え込んだ。


 ぬっ! と驚愕の雰囲気が魔王様からした。

 まだまだだぜっ!!

 驚くのはこれからだ、魔王っ!!


「いくぜっ!! 必殺、【万物折り】!!」


 俺のスキル使用のかけ声と共に、ブーワンブーワンと大きな警告音が魔短刀から発せられる。

 すんごくうるせえ。


 魔大剣と魔短刀の接触面に青い光が発せられた。

 光に接触している魔大剣の金属の色が変わる。

 動いていた魔法回路の光が消える。

 魔石由来の瘴気放出も止まった。


 この魔短刀がスキル【万物折り】を発動したとき、接触している物体の全ての魔法回路は停止し、物質に折り込まれたチート効果も全てなくなる。

 【不破壊】も【剛健】も【自動修復】も、すべての防御効果が消えるんだ。


 なんでかはしらんっ!!

 しらんもんはしらんのだっ!!


 そのまま、俺はとんぼを切るように跳び上がり、魔短刀に全体重を掛けてひねった。



 ボッキン!!



 魔王の魔大剣はポッキリと折れた。


 ざまみろっ!!


 ガラン。


 ショックなのか、魔王は大剣を手放した。

 そして、地面にひざまずく。


 はあはあ、やったぜやったぜ、魔大剣は折ったぞ。


「じゃ、じゃあ、俺はこのへんで」

「な、なに言ってるのよ、ずっとあんたは【パリイ】しなさいよっ!!」

「なんだよっ、俺は【パリイ】係じゃあねえぞっ、馬鹿聖女!!」


 だいたい、敵は魔王だぞ、魔法攻撃は【パリイ】の意味がねえんだぞ。

 ファイヤーボールとかの実体魔法だったら【パリイ】できるが、範囲系爆発は【パリイ】しても防げないんだぞ。


 俺は頑張ったんだから、帰って寝る権利があるはずなんだ。

 よく冷えたエールを一杯のんで寝るんだ。

 そうしようそうしよう。


「あれ、魔王様の様子が変だにゃん」

「なに?」


 ブワアアアッと蒸気が噴き出して、甲冑が剥がれ落ちて行く。

 全体的に縮んで行く感じだ。


 なんだ、魔王様は剣が本体で中身は無いのか?


 ガントレットが外れ、そこから小さな手が現れる。

 巨大な甲冑に比べて、とても小さな手だ。

 子供のような。


 小さな手は、苦労して角付きの怖い感じの兜を脱いだ。


「ぷはあ、酷い目にあった」


 小さな幼女が甲冑の山の中から顔を出していた。


「誰?」

「魔王」


 魔王は魔王なんだ。


 魔王は甲冑を脱ぎ散らかして出てきた。

 付けているのはぴっちりしたボディスーツだけだ。

 十才ぐらいの美幼女だな。


「感謝するよ、いやあ、魔剣に操られてさ、酷い目にあったよ」

「魔剣に支配されてたのか?」

「ああ、あの魔大剣は、聖剣と対になる魔法生物で、強い個体に寄生して敵を倒し、魔力を吸うんだよ」


 そうだったのか。


「やあ、五年ぶりの自由だあ、すっきりさっぱり、ありがとうねえ。で、ここどこ?」

「地上」

「へ?」


 魔王は眼を丸くして、そして上を見た。

 俺もつられて上を見る。

 城や建物に隔てられているが、真っ青な空が広がっていた。


 ここは迷宮都市の底、迷宮入り口だ。

 ここからすり鉢状に都市は広がっていて、一番高い所に領主の城がある。

 馬鹿聖女の実家だな。


「わあ、あれが空」


 魔王の目からポロリと涙が流れた。


「こんな事でこれるなんて思わなかった、わあ、良く見ると、人が一杯だよ」


 魔王は辺りに集まった野次馬を見て笑った。

 魔王のくせに邪気の無い笑顔だな。


「まままま、魔王、覚悟っ!!」


 馬鹿聖女が杖を振りかざして攻撃魔法を練ろうとしていたので、忍者にアイコンタクトして、羽交い締めにしてもらった。


「な、何をするの、迷宮都市の悲願は魔王を倒す事なのよっ!」

「馬鹿聖女め、魔王ちゃんを倒したら、迷宮が枯れるかもしれないぞ」

「あっ」


 辺りの野次馬も、あっという顔をした。

 迷宮都市の経済が回ってるのは、迷宮から出る、魔石や、魔物由来の素材とかだぞ。

 もし、迷宮が枯れたら、こんな田舎はたちまち貧村に逆戻りだ。


「ご、ごめんなさい、魔王ちゃん」

「び、びっくりした、けど、大丈夫」


 魔王は聖女に向けて笑顔を向けた。

 なんか、良い子だな。


「魔王ちゃん、可愛いにゃん」

「ずっと迷宮の底にいたんでござるか?」

「うん、お父さんお母さんが死んでからは一人で迷宮の管理をしてたんだー、こんなに沢山人を見るのは初めてだよ」


 なんというけなげな事か。

 一人孤独に迷宮の底で管理していたのか、こんな子供が。

 馬鹿聖女に見習って欲しいところだな。


「一緒に、迷宮都市見物に行くか? 魔王」

「うんっ!! いいのっ、おじちゃんっ!!」

「おじちゃんじゃねえ、俺は斥候だ」

「斥候さん」

「斥候でいいぜ、魔王」

「斥候、斥候、うんうん、嬉しいっ!!」


「わ、私は聖女よ、よろしくねっ」

「聖女、よろしくっ」

「わたしは忍者でござるよ、お見知りおきを」

「おー、忍者」

「私は武道家にゃん、よろしくね、魔王ちゃん」

「武道家さんっ、わあ、虎みたいだねっ、綺麗」

「わあ、可愛いにゃん、お持ち帰りしてもいいにゃんか? 斥候さん?」

「まあ、まずは飯を食おうぜ、聖女、あそこ行こうぜ、上層の展望レストラン、お前のおごりで」

「なんで、私が馬鹿斥候におごらなきゃならないのよっ!!」

「お前が仕事振ってきたんだから、それくらいしろよ」

「あ、斥候のギャラから引くわ、それがいいわ」

「や、やめろよーっ!! お前、それは酷いぞっ」


 なんだか、終わり良ければ全てよしのように、円満に終わった。

 俺たちは笑い合いながら、迷宮都市の上層を目指して歩く。


 魔王は珍しいのか、空ばかり見てあぶない。

 彼女の手を引いて、俺は階段をゆっくり上がって行く。


 春まっさかりの迷宮都市は花の良い匂いがした。


ここまで読んで下さってありがとうございました。

これは実験作です。


起ブロックをタイトルでやって、

承ブロックを粗筋でやってみました。

こうすると一番盛り上がる転ブロックから開始できるのではないかという、新しいWEB小説の実験作です。


追記:8/29 19時

いきなり失敗ですよw

連載のつもりでタイトル>粗筋>本編と行くつもりだったのに、短編はいきなり本文が始まるのですよw

なので、冒頭に粗筋をコピペしてきました。


追記:8/29 20時

なまこ先生が活動報告で「前書きに入れたらええんちゃう」とアイデアを出してくれたので、前書きに入れました(^^)

なまこ先生、いつもありがとうございます。


効果のほどはどうでしょうか。


効果があったという方は下の星を五個つけてください。

ぜんぜんって方は下の星は一個でかまいません。

ほどほどという方はお好きな星の数を入れてみてください。


お手数ですが、宜しくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 普通に出されても文句ない短編なのに、タイトルで今後の流れ説明しすぎててそこに追いつくまでが消化試合案件かと思いきやただの前提で、そこから先だけ読ませる手法は新しいし無駄の削ぎ落としっぷりも…
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