変わらないもの
キーンコーンカーンコーン
「はあ〜やっと帰れるー!」
「あんずー!今日放課後暇やったらどっか行かへん?」
「あさ美!いいよ〜!あ、そうや!アタシ行きたいとこあんねんけどいい?」
「ええよ!あんずについてくっ!」
アタシとあさ美は早速と学校を後にした。
地下鉄を乗り継いで、やって来たのは心斎橋。東京で言う原宿みたいなもん。(たぶん)
「ほんで!どこ行く?!なに買う!とりあえずたこ焼きでも食べる?」
学校から解放され、目を輝かせるあさ美。
「あさ美!あれや!あそこや!」
そう言って指をさすアタシ。
「……ん?アイドルショップ……?」
「そう!アタシの行きつけのお・み・せ♡ほら行くで!グイッ」
「うおっ。すごい力……」
あさ美の腕をとり、店内へ入った。
「いらっしゃいませー!」
はわああっ!眩しいっ!
あらゆるところにイケメン!イケメン!!まさにイケメンパラダイス…!!!
そう、ここはまるで宝石箱…
最高の眺め!まさに天国!
キラキラと眩い夢のような世界…
神聖なる素晴らしき世界…!!!
「すぅ〜〜〜はぁ〜〜〜」
深呼吸をして、アタシは一目散に一つのコーナーへ向かった。
スタスタスタスタ…
「いやいや、早いから!ちょっと待って!」
後を追うあさ美。
「んああああ…柊くん………♡♡♡」
「ん?PLATINA5??」
「そう!プラファイ!見てよ!櫻木柊くん!知ってると思うけど、めっちゃかっこよくない?!!」
さぁ、説明しよう!キラーン
PLATINA5(プラチナファイブ)とは五人組の国民的人気アイドルで、その中のメンバーである櫻木柊くんとは、
「うああー!はいはいわかった!あんず、ストップ!頼むから一人の世界に入らんといて!」
「あ、ごめんごめん!今日は新しいグッズの発売やったからどーしてもゲットしたくて!あ〜!まだ残っててよかった〜!」
「ほえ〜、PIATINA5は知ってたけどこんなグッズだらけのお店があるとは」
あさ美は物珍しそうに店内を眺める。
「あさ美!ついてきてくれてありがとう!じゃ、ちょっとレジ行ってくるね!」
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