新しい友達
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「あんずー!おーはよっ!」
「(……プイッ)」
スタスタスタスタ…
「ちょ、おい待てやー!一緒に教室行こうやー!」
「いや、お前クラス隣やろがっ!」
入学して一か月。
タカシこと一浦崇は案の定この調子。
そしてアタシは友廣杏子。
ちなみに杏子と書いて『きょうこ』になるはずだったアタシの名前は、オカンとオトンの代わりに出生届を出したばあちゃんの書き間違えによって『あんず』になった。
今思えば小中と、変な名前って馬鹿にされてきたなぁ〜……高校でもいじられるんかな。今んとこなんもないけど…
教室に入ると、明るい声が聞こえた。
「あんず!おはよ!」
「あ!あさ美〜!おはよっ!」
彼女は古藤あさ美。アタシが高校で一番最初に出来たお友達。
「あんずさ〜ん♡今日も一浦くんとラブラブ登校ですか〜?」
「は?ちゃうから!ほんまそんなんちゃうから!」
「え〜、でも彼。外で手振ってんで?」
教室の外を見ると、
「(あんず〜!おーいおーい!)」
ブンブン手を振っている馬鹿を発見。
「いや、あんなやつ知らんわ。」
「冷たっ!笑」
新しい教科書に新しい制服、
知らない匂いは不安になる。
でも柊くん!
あんず!新しい高校生活。
なんとかやっております♡♡♡
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