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神々は大体険悪

作者: 紅茶

皆さんはこの世に神や悪魔、怪物、巨人が存在すると思いますか?

答えはYES。

しかも書籍で見かける設定どおり仲が悪く、痴話喧嘩から殺し合いまでしている始末。

これはそんな神々の争いに巻き込まれた可哀そうな大学生の青年のお話し。


彼の名前は「神崎 全司」

今、街を歩いてるだけの彼の人生は

これから大きく変わります。ではではご覧あれ








「ん? ここはどこだよ」


目を覚ますとそこは光に溢れた豪勢な部屋の中

いや、訂正しよう。光といってもピンクなのである。ここはラブホなのか。。。?

なぜ、俺はこんなとこにいる? さっきまで街にいたよな?


「お、起きたか青年!」


ふいに奥に見えるカーテンの中からやたらといい声したおっさんが出てきて俺に話しかける。


「んー? 何騒いでるのよ?」


更に女子高生くらいにしか見えない少女までも現れたのである。

マジでラブホ!? しかも援助交際の現場とかやめてくれよ・・・


「おい、おっさん。こんな若い子に手を出すとか犯罪だぞ。

それに何よりなんで俺はこんなとこにいるんだよ?」



「おっさん言うな、不敬だぞ。それに何か勘違いしてるようだが

この女は一時的に若返ってるだけで実際は私より年上だし、一応妻だぞ。」



「一応って何よ、また浮気相手の小娘、しばかれたいの?」



「ちょっ、それは勘弁してください、ごめんなさい、お姉さま」



「すみません、帰っていいです?」


明らかに俺より年下の女の子に土下座しながらお姉さまと呼ぶ

この危ないおっさんは咳ばらいをし、一息つくと何やら話し始めた



「落ち着け、青年。ちゃんと説明するから。

ふー、まずは自己紹介をしよう私の名はゼウス。

オリンポス十二神で一番偉い神さま。異国の日本でも名前くらいは知られてるだろ?

で、こっちの美しい女性は私の姉であり、妻でもあるヘラという。」


「ヘラでーす、よろしくねー!」


何言ってんのこいつら、とりあえず逃げよう

よし、逃げよう

俺は2人を見ることもせず、その場から走り出した


しかし、瞬間部屋の中に閃光が走り目をつむる。

再び目を開けると俺は檻の中にいた。雷の檻である。



「話途中で逃げること無いでしょ、危害は加えないから話を聞いてくれよ。」


神と名乗るおっさんは人を檻に閉じ込めておきながら、笑っている。

このサディストめ。とはいっても逃げられそうにもない話を聞いてみるか。

俺の頭が諦めを選択した。



「よし、聞き分けのいい男の子も好きだぞ。私の男娼にでもなるか?」


やめてくれ、尻に悪寒が走った



「冗談だから落ち着け。よし、話を続けよう。

まず、私たちは本当に神だ。雷出せるし人じゃないっていうのはわかるよな?

で、なんで私たちの愛の巣に君みたいな人間を連れてきたかだがな。

実は私の父と母が復活して戦争仕掛けてきてるんだよね

父は地獄に幽閉してたんだけど、夫婦の絆的な超能力で母と手を組んでさ、

なんやかんやで蘇っちゃたんだよね。

ただ、私も年を経って大人になりましたよ。昔なら父母、即、斬だったんだけどさ。

まずは文を両親に送ったわけですよ、争うにしても殺し合いではなく平和的な解決をしようと。

何千通も送ったらようやく了解してくれてね、私に味方する神々と両親についた神々でチーム戦をしようということになったのだよ。

場所は日本、戦いの内容はそれぞれの神が選んだ人間による代理戦争。

日本全国に散らばってもらって、出会い次第戦う。仮に戦いで死人が出たら神の力で生き返らせるし、死なせた側には負けプラス1となる。で、その勝敗の総数で勝ち負けを決めようって話。

決着がつくまで神々は休戦、素晴らしいだろ?

そろそろわかったかな?

つまり君が私に選ばれた代理人ってこと。

ここに連れてきたのはその名誉ある事実を伝えるためだったのさ」



俺の頭が妙に冴えていたせいで一言一句聞き洩らさなかったが

これは理解できない話だ、意味不明だ


「まず、なんで日本で戦う?

それも俺たち人間が、そして何よりなぜ俺なのか」



「さっきも言ったけど、神々で殺し合わないためだな。神が働かないだけで春夏秋に冬がプラスされるくらいの影響力があるんだぞ?神が死んだらなおさらヤバいだろ?

で、なんで日本かって言うと今年一番平和な国だと占いに出たからだ。

穏便に済ませられそうだろう?

なんで青年を選んだかというと名前だ。

私は全能神。君は神崎 全司君だろう?名前は重要だ。力を授けるのにどの程度力を与えられるかは選んだ人間との相性、フィーリングによるからな。」



「日本はそんなにいい年なのか・・・

体感的には今年に入って不運なことが多い気がするが

力を与えるって言われても何ができるようになるんだ?俺も雷を操れるとか?

まぁ、死んでも生き返るっていうのは心強いが」



「そうだな、威力に制限はつけるが手から電気流せるくらいはできるようになるな。

何人抱いても確実に身ごもらせる力なんてのもやれるぞ、ハッハッハッハ

基本的な認識としては私の持ちうる力の簡易版を得るという認識でオーケーだ。」



「あいにく俺はあっちこっちに種を撒く気は無いぞ。

よし、ある程度は理解できた。ただ、他の神々に選ばれた人間はどうやって見分けるんだ?

それに日本全国に散らばってるんだろ?

どうやって探す?」



「それは簡単だ、神に選ばれた人間が出会うと相手の背後に選んだ神が見える、勝負の立会人だと思えばいい。

どうやって探すかだが、神々は人間の行動にある程度干渉できるからな、近くに敵味方問わず誰かいたら引き合うようにしてやる。というか我々にも敵味方がわからないようにされている。相手が味方なら私が紹介してやる。ほかに質問もあるだろうが妻が怖い顔してるからとりあえず青年は人間界に帰してやろう。落ち着いたら天界から話しかけてやるから、頭の中で会話してみろ。

では、追い出すようで申し訳ないがさらばだ。」



「ちょっ、待っ・・・」


こちらが言葉を発する前におっさんは閃光を放ち、次の瞬間には俺は歩いていた街に立っていた。


「はぁ・・・これからどうなるやら・・・」


ため息をつきながらとりあえず、近くのカフェに入る。

神というのは本当に理不尽な存在のようだ。

これから起こることを考えると、ため息と頭痛が収まらない。

頼んだコーヒーを飲み、顔を上げると、

向かいの席の女性の後ろに武装した美しい女性が見える気がする。

目が合ったようだ、笑顔まで美しい。

あぁ、さっそく始まったのか・・・










今回ご覧いただいたのは始まりの物語。

この後の物語がどうなるのか運命は決まっていません。

皆さんの目に再び触れることもあるでしょう。

ではその時まで・・・


脳内に昔からあって物語を膨らませてみました。

気に入っていただければ幸いです

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