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第5話 魔道書作成

またまた説明会

 

『では、魔道書の作り方を教える。まず皮紙の作り方から説明しようかの。まず、用意した毛皮の汚れを落とし毛を抜く。その後、皮の脂、水分を取り除き皮の厚みを均等にし仕上げを行い完成じゃよ』

「時間はどのくらい掛かるのですか?」

『三週間くらいかの。まあ、そう気をおとすな。三週間というのはスキルを使わなかったらの話じゃよ』


 ビックリした〜三週間もかかるならやめてたよ。


「皮紙作成ですぐ終わるんですか?」

『そういうわけではないの。汚れを落とすのに【浄化】毛を抜くのに【脱毛】皮の脂、水分を取り除き皮の厚みを均等にし仕上げをするのに【皮紙作成】』

「皮紙作成しか持っていないのですが」

『まあ、そうじゃろうな。じゃがの、今回の目的は作り方を教えることじゃ。今後、必要になったら取得すればええし、自力で作業したって問題はないぞ』

「もしかしたら、強いモノが召喚されて紙1枚でじゅうぶんになる可能性は?」

『あるの。召喚したモノの強さにもよるがこの辺りなら余裕じゃと思うぞ。だが、儂のように強いモノがでず何回も召喚なんてこともあるからの』


 強いモノがでるまで召喚するってゲームの課金みたいだな。お金ではなく才能が代償とかなってる時点でかなり危ないが。実際、破綻した人とかいそうで怖い。


『では、実際に作ってみせようかの」


 そう言ってグリーモルさんは椅子から立ち上がりリビングを出ていく。俺も慌ててついていき作業場のような部屋に入る。



『完成じゃ』


 凄いと思った。グリーモルさんは、持ってきた何かの毛皮をあっという間に数枚の紙に変えてしまった。実際は紙ではなく皮なんだがな。


「凄いですね。こんなに早く完成するとは思いませんでしたよ」

『そうじゃろそうじゃろ。さて、お次は紙作成じゃな』

「何故、皮紙と普通の紙を作るのですか?」

『説明しておらんかったの。まず、生物で作った紙からは悪魔 、天使が、木で作った紙からは精霊がでやすいのじゃよ。だから、合成で一つの紙にすれば三つがでやすくなる。最初の召喚は合成した紙で行うと昔から決まっておるんじゃよ』

「相性を確認するために行うのですか?」

『違うの。強いモノの中には一番目がいいという奴もおるんじゃよ。だから最初の召喚は3つをでやすくするわけじゃ』


 なんだそれ……


『では、紙の作り方の説明じゃ。まず、用意した植物又は木材の皮を剥き細かくしアルカリの溶液で煮て柔らかくし繊維を取り出す。取り出した繊維を洗い漂白し又洗う。それに【紙作成】を使用して完成じゃよ』

「皮紙のときみたいな便利スキルはないのですね」

『あると思うぞ。ただ儂はスキルポイントがなくての取得できないのじゃよ』


 この人マジで何回召喚行ったんだよ! 凄い気になるけど聞かないでおこう、多分地雷だと思う。


『紙作成は面倒なんでの実演はなしじゃ。すでに作ってある紙があるからの。では、皮紙と紙を合成させるぞ』


 実演はないのか。結構楽しみだったんだけどな。


『それじゃあ、次は魔道書じゃの。といっても後は表紙と紙を合成させるだけなのだが、師は弟子の表紙を作るのが決まりでのすでに儂が用意してあるんじゃよ、それでもいいかの?』

「いいですよ。作ってもらいありがとうございます」

『うむ。1枚では寂しいから紙と皮紙を1枚ずついれておくかの。合成! これで魔道書は完成じゃよ。ほら受け取りなさい』


 グリーモルさんから渡された魔道書は黒い表紙でできていた。やっぱり魔道書といえば黒だよな。


「ほとんど説明聞いていただけで、作ってないのですがよろしいのですか?」

『初めて教える者が現れての。ついはりきってしもうた儂の失敗じゃよ、主が気にすることではない。それに次からは自分の力でページを増やしていくのじゃ、最初の頃は苦労するからの。餞別じゃよ』

「ありがとうございます!」


 お世話になりっぱなしだな俺。


 《魔道書作成がクリアされました》

 《スキルポイントに5ポイント追加されます》

 スキルポイントが追加された? ソラはクエストでもらえるとは言っていなかったが、変更されたのか? それともイベントの一種だったのか? わからん。

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