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第3話 草原2

 さて、ウサギ狩りをするかな。

 目標はレベルを2つあげることだ、魔道書のために!



 急にプレイヤーの数が増えた。しかも、どいつもこいつもこれ見よがしにパーティー組やがって……俺もパーティー組むか?

 …………無理だな俺人見知りだから。

 人に声と掛けるとか無理、声を掛けようとした相手に逃げられたら1日布団の中にいるのは確定だよな。

 逆に声を掛けられることなん「おーい、そこの人ー」てあるようだな。まさか、話掛けられるとはな。しかも、可愛い女プレイヤーだ。背は160くらいで茶髪のショート? 雑誌とか見ない俺には髪型がわからないな。

 にしても、喜ぶべきなのか? いや、こういうときどう対応すればいいのかわからない俺には無理か。


「え、えっと何の御用でしょうか?」

「あなたの前にいるウサギを譲ってもらえないかな?もちろん、ただでとは言いませんよ。レベルあげの手伝いでも、アイテムの提供でも何でもします」


 前にいるウサギ? ウサギいたの!?

 気がつかなかった。ていうか、なんか黒いんだけど。


「別にいいですよ、俺は考え事してただけなんで。それより、なんでこのウサギ黒いの?」

「このフィールドに現れるレアモンスターだからだよ」

「レアモンスター?」

「レアモンスターっていうのは、特定のフィールドにたまにしか現れない モンスターのことを言います」


 へぇーそんなのがいたのか。

 多分、ブラックラビットって名前だな。どうみても色違いだし。


「ちなみにいつからコイツ探してたの?」

「昨日からだよ。いや〜そのウサギは進化すると影魔法っていう便利な魔法使うって聞いてね、欲しくなったんだ〜」


 軽く言っているが昨日から探してたって……すごい根性だな。別れ際にフレンド登録をした。名前はノアのようだ。

 ノアはフレンド登録を終わらせると、すごい数の野菜を取り出していた。餌で釣る作戦のようだな。上手くいったかは今度会えばわかるだろう。




 ノアと別れた俺は街に戻る用事もないので少し草原を移動中。

 にしても、パーティの誘いじゃなかったなー「パーティ組んで一緒に冒険しようよ!」みたいにな展開はあっても困ったが一度くらい誘われてみたい。けど、今日は普通に会話できたことに満足です。

 とりあえず、休憩がてら昼に確認しなかったスキルの確認でもするかと草原に座りメニューを開いてる時にふと思った。PKとか大丈夫なのか? 一人でいる武器なしプレイヤーとかネギ背負ったカモだよな。まあ、周りに人いるから大丈夫だろうとは思うけど一応警戒しとこう。


 闇魔法には新しくダークアローが追加されていた。

 『ダークアロー』闇の魔力を矢の形にし相手に放つ。

 そして邪眼だが、能力は低確率で相手の敏捷を低下させるものだった。ウサギ相手には意味がないので使用の機会はないな。

 魔法攻撃力上昇などのパッシブスキルといわれているスキルは名前の通りの効果。


 さてここからは実験の時間だ。

 実験内容は魔法操作でダークボールを操作しよう!だ。

 まずはダークボールの軌道を変えることから始める。


「ダークボール」

 右に曲がれと思うが真っ直ぐ飛んでいってしまった。


「ダークボール」

 今度は左に曲がれと思うがまた、真っ直ぐ飛んでいってしまった。

 難しいな、そもそもどうやって魔法を操作するのだろう?

 ………考えたって仕方ないかそもそも魔力が謎だからな。


 手順を変更だ。ダークボールを維持することから始める。


「ダークボール」

 普通に飛んでいってしまった。



 《戦闘勝利によりレベルアップしました》

 《スキルポイントに2ポイント追加されます》

 気がつけば午後六時になっていた。

 午後二時くらいに始めたから四時間くらいやっていたのか。

 結果からいえばスキルレベル4でダークボールを維持すること、ダークボールを左右に曲げることは可能になった。やはり、スキルレベルが足りなかったのが原因のようだ。まだ上下に曲げることはできないがスキルレベル8か10で可能になるだろう。

 面白いスキルだがモンスター相手に役に立つとは思えないな。



 名前:フーア Lv.7

 称号:絶滅危惧種

 スキルpt:12


 スキル

 【魔道書Lv.1】【魔眼Lv.1】【邪眼Lv.1】【闇魔法Lv.6】【魔法攻撃力上昇Lv.3】【魔法操作Lv.4】【魔力増加Lv.3】【調教Lv.1】【鑑定Lv.1】【料理Lv.1】


 闇魔法はLv.6でレジストダークを覚えていた。

『レジストダーク』一定時間、闇魔法耐性と暗視の付与。

 そして、ようやくスキルポイントが貯まった。今のところ必要ない調教、邪眼、料理は外してスキルポイントを使い【皮紙作成】【紙作成】【合成】を取得する。

 やっと俺にも武器を持てる日が来る。とテンションの上がった俺は走って街まで戻っていった。


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