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第19話 称号

 ロゼとパーティを組み草原に向かっている。

 そういえば、ロゼ魔眼選んだなら魔眼取得者はもう一人じゃない。なら、俺の称号ってどうなったんだ? まあ、魔道書があるから変わってないかもしれないけど。いちおう見ておくか。



『堕王』になってる……

 魔王でよくね? 何故、堕? 堕天使だから堕なのか?


 ……いや、まあヘルプ押せばわかることだ。


『堕王』

 能力:悪魔化が魔王化に変わる。闇属性の能力上昇

 説明:魔王の眼保持者に送られる称号。純粋な悪魔なら魔王。堕天使なら堕王になる


 翼でわかっていたがやっぱり堕天使か。 堕天使化で良かったんじゃないの?

 でも、堕天使は悪魔に分類されるから悩ましいところだな。

 まあ、堕王の眼とかやだけど。


『魔王化』闇属性の能力強化。専用防具の強制装備


 魔王化きたーーー!!

 ここまできたら、魔王城作るか。玉座とか座って見たかったし。お金貯めてノアに依頼しようかな。

 でも、防具の強制装備か。今はいいが後々辛くなりそうだな。


「どうかしたんですか?」

「ちょっと称号の確認してた。ロゼさんは称号ないの?」

「ロゼでいいですよ。まだ称号はないですね。フーアの称号はなんです?」

「……堕王」

「今日みたいにぼ〜っとしてる事が多いんですか?」

「堕落の堕じゃないから! 堕天使の堕だから!」


 ロゼの俺のイメージは理解した。

 いや笑ってるから冗談だったのか……騙された。




 草原にはPvPしてる人が大勢いた。

 移動して人が少ないとこ探すか。この様子じゃどこも同じだろうけど。


「ところでロゼはPvP大会でないの?」

「出ても勝てないですよ。レベル1ですから。フーアは出るんでしょう? 応援しに行きますよ」

「いや……俺も大会出ないんだよ」


 ここら辺でいいか。


「移動は終わり。ウサギ狩りをしよう! まず武器を装備してみて」

「はい!……そういえば私、鎧ないです」

「そのことなんだけどさ。多分、魔眼の能力で空飛べるようになると思うからあんまり重いのはやめたほうがいいと思うよ」

「空を飛べるんですか!? それは楽しみですね〜翼でも生えてきて飛ぶんですか?」


 空を飛べると聞くなりロゼのテンションはわかりやすいぐらい上がった。

 やっぱり、空飛べるのは嬉しいよな。


「そうだよ。俺は黒い翼だから、ロゼは白い翼のはず」

「天使ですからね」

「そういえば、ロゼは目を何色に設定したの?」

「……えっと、私の目って黒じゃないんですか?」


 黄色に見えるけど、黄髪とか聞かないので多分、金色なのだろう。


「金色だよ。試しに天使化してみれば? 髪の色も変わるよ。目の色から考えて多分、金色になると思う」

「やってみます。天使化!」


 ロゼの髪が黒から金になった。スーパーなんとか人みたいだな。


「金になってるな。その、魔眼だけど他の人の前で使う時は注意したほうがいい。情報のないスキルだから質問責めになる。妹さんに頼んで掲示板に載せてもらうのがいいと思うよ。情報提供しておけば問題はないから」


 俺は載せてないんだけどね。ソラに頼んでおけば良かったな。今からでも間に合うか? 次のイベントは出たいし、後で頼んでおくか。


「わかりました。後でお願いしてみます」



「じゃあ、あそこのウサギ倒そうか。攻撃は突進と噛み付きだけだよ」


 ロゼはウサギの首を斬って一撃で倒してしまった。

 俺って悪魔化してダークボール一発だったよな? いや、俺の時は武器が無かった! きにするな。


「やりました! 見てましたか? 一撃でしたよ」

「クリティカルでてたな、凄かったよ」


 その後も一撃でウサギ倒してたし、これなら別のフィールドに移動した方が良さそうだな。


「ウサギは余裕みたいだから別のフィールドに行こう」

「はい!」




 というわけで北の森。…………芸がないっていうか北の森しか行ってないな俺。そろそろ別のフィールドに行くか。次は、西の草原に行こうかな。なんでも、西の草原を越えると次の街があるらしい。


「ここに来たのはゴブリンを倒すことが目的。だから、途中、鹿とか出てくるけど無視していい」

「なんでゴブリンを倒すんですか?」

「人型の敵を倒すのが苦手な人とかいるからね。その確認」

「なるほどですね」


 えげつないな! ゴブリンも首斬ったよ。

 でも、ゴブリンの剣を避けて首を斬った姿はカッコ良かった。


「特に問題無いようだね、次は二体を相手にと数を増やしていこう」

「はい!」


 狙い通り二体のゴブリンと遭遇したが、ロゼは一体目の首を落とし、振り下ろされた斧を避け二体目も首を斬った。


 首が弱点だからしょうがないんだろうけど、首狙い過ぎだろ……もしかして、首を斬るのが好きなのか?

 ロゼって実は危ない人なんじゃ……


「なんでそんなに離れたところにいるんですか?」

「いや〜ロゼが怖いと思って……強いと思ってさ!」

「言い直さなくていいですよ。私って怖いんですね……」


 そう言ってロゼは体育座りし始めた。ここまだフィールドだよ? 忘れたのかな。


「ほら、ロゼが首を斬るのが好きなのかなぁと思って」

「……首が弱点だって言ったのはフーアです……それなのに……」

「そこまで狙えると思わなかったんだよ。最初は胴体とかだと予想してたからさ、それにまだフィールドだから立たないと危ないよ」

「…………フーアはデリカシーがないです……女性に怖いと言いますし」

「ホントにすいません」


 ロゼの機嫌はフレンド登録と暇ならまた一緒に何処かに行く、という約束で治った。


「じゃあ、街に戻ろうか」

「はい! 今日はありがとうございました」


 まだ昼だが、ロゼがログアウトするというので街に戻ることにした。


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