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第14話 召喚2

 紙は完成したから、次は皮紙作成やろう。本番の山羊の毛皮で作るか。

 効果あるのかわからないが浄化して脱毛を使う。この落ちた毛の掃除って以外と面倒なんだよな。掃除系のスキル取ろうかな?

 それた思考を戻して、皮になった物に皮紙作成っと、グリーモルさんと同じサイズだな。

 じゃあ、買った分すべて皮紙にして紙と合成させるか。



「合成っと、紙が一枚余っちまったがとりあえず、魔道書に合成」


 木材の方を買いすぎたな。

 紙が余ったが、この一枚で召喚するか? もふもふがこなかったら紙破けばいい。

 ……ちょっと待てよ、どっち側破けばいいの? 召喚した奴戻すために左側の召喚陣破いたら、裏に書いてある睡蓮のステータスが破れる。

 2ページ飛ばしたところに合成するか。

 まあ、ステータスはスクリーンショット撮るから問題ないんだけどね。


 睡蓮は夕飯を買いに行っている。

 召喚するなら今しかない! 余った一枚を魔道書に合成して、使うポイントを5ポイントに設定する。


「代償とするは我が才能、境界より来たれ、力求め彷徨うモノよ!」


 睡蓮の時と同様の魔方陣が出現し、魔道書とともに閃光を放った。今回は目を閉じていなかった。うん……すっかり忘れてたよ。つい魔方陣みちゃうんだよね。



「初めまして、カエンです」


 身長150cmくらいの少年? 少女? がいた。髪の色は俺と同じ灰色よりの白か。

 また、性別不明かよ! 髪の長さでは判断できないし。嫌がらせだろこれ。


 名前:火焔

 種族:精霊


 スキル

  【炎魔法】【魔法の神髄】【魔の心臓】


 固有スキル

  【変幻自在】



 スキル4つということは睡蓮の半分か。

 本人に確認したほうがいいな。


「まず、聞いておきたいんだが……紙破いたほうがいいのか?」

「……迷惑でないなら一緒にいたい」

「じゃあ、これからよろしくな火焔。ところでさ、動物になれる? できれば大型犬とか」

「なれるよ。こうでいいのかな?」


 火焔は煙に包まれた後一緒で犬になった。


「撫でていい?」


 頷いたからいいということだろう。

 毛の触り心地がいいな〜。

 猫好き多いけど、犬もいいともうよ。目を細めて気持ち良さそうにしてる姿をみると癒される。


「フー君どこにいるんですか? 買ってきましたよ」


 ヤバイもう帰ってきた……どうしようバレたら大変だ。


「そのまま犬の姿でいてもらってもいい?」

「いいよ」


 このまま犬が召喚されたことにしよう。動物なら睡蓮も追い出せとは言えないだろ。

 なんか浮気してるみたいだな……したことないけど。でも、こんなに足音が怖いと思ったのは初めてだな。



「その犬はどうしたんですか? 先程まではいませんでしたよね?」


 もうきたのか。まあ、作業場にしか行かないから当然か。


「あ、あのですね、紙が一枚余ったので召喚しました」

「私で我慢して下さいと言ったじゃないですかフー君?」

「つい出来心で、でも、炎魔法使えるし姿だって……なんでもないです」

「姿がどうかしたんですか? 嘘は良くないですよ。いずれバレるんですから」


 確かにそうだ、いずれ犬じゃない姿になる。

 嘘に嘘を重ねるくらいなら正直に言うか。


「火焔。もう戻っていいぞ」

「わかった。……初めまして、カエンです」

「…………フー君。私に殺され続けるのと今後二度と召喚しないと約束するのどっちがいいですか?」

「……もう召喚しません……約束します」

「じゃあ、魔道書出して下さい」


 めっちゃ恐い。睡蓮に魔道書とられたし本当は中に人が入ってるんじゃないの?


「あの〜魔道書はいつ返していただけるのでしょうか?」

「返しません。もう召喚しないなら必要ない物です」


 なんですと!?……俺の今までの苦労は何だったんだ。


「今回は許しますが次はないですよフー君」

「はいぃ。わかりました!」


 グリーモルさん。こういうことがあるなら事前にに教えて欲しかったです……



「そういえば、火焔は男? なのか?」

「僕、女なんだけどな……」


 逆ー! やっぱり嫌がらせだったわ!

 性別間違えると結構気まずい雰囲気なるな。


「ごめん。さっきも身体撫でたし無神経だった」

「別に気にしてないよ。撫でていいっていったのは僕の方だから。それに……撫でられるの好きだからやめないでほしいな…」


 めっちゃ可愛い。

 睡蓮が魔道書持ってなかったら、また召喚してたな。

 また召喚? そういえば、魔道書の作り方を教えてもらっているときに

「強いモノが召喚されて紙1枚でじゅうぶんになる可能性は?」と言っていたな俺。

 グリーモルさんも『その強さじゃと当分は召喚する必要もないじゃろう』って言っていた。

 あの時、俺は一回で召喚をやめるつもりだった。だが実際には睡蓮がきとことで調子に乗って強いモノを求めて又召喚をした。つまり俺は……欲に目がくらんでいたということか。

 …………やっぱりギャンブルだな。中毒性が高い。


「やっとわかってくれましたか。じゃあ、これは返します」


 睡蓮は俺の心が読めるのか? 俺、何にも喋ってないんだけど。

 まあいいか。紙作成は今日で終わりだ。明日からは外に出よう!



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