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第11話 買い取り

 

 《フレンド登録者からメールが届いています》


 ノアからメールということは、素材のことか?

 メールの内容は、素材の買い取り価格が決まったから来てほしい。とのことだが、グリーモルさんがまだ帰って来ない。急ぎの用事でもないから別にいいんだけど。


『今帰った。主よすまんかったな。ちょと遅くなってしもうたわい』

「今日は暇でしたから気にしないで下さい」


 グリーモルさん、タイミングよく帰ってきたな。助かるんだが、監視カメラがないか疑ってしまうな。




「今からノアのところに行く。来てもつまらないと思うがどうする?」

「もちろん行きます」


 来ても喋らないよな?……今みたいに道中は喋るんだから話しに入って来ればいいのに。でも、話に入れないときはあるからな。例えば、友達と喋っていたら友達の友達が来たときとかな。俺の場合はきまずくて逃げるが睡蓮は違うようだな。結局、その友達と仲良くならないところは一緒のようだが……



 ノアの露店につくとお客が誰もいなかった。珍しいと思ったが生産の人達と話し合ってたんだから休業か。


「来ましたよ」

「お! 早いね。とりあえず、フレンドチャットで話すよ」


 フレンドチャットか……ソラとしか使ったことないな。


『まず、素材の値段は一万Gだよ。北のボスはまだ攻略法が見つかってないからね。素材としての価値が高いんだよね。ここからが本題なんだけどさフーアは掲示板とかみてる?』

『フィールドの情報が欲しいときに見たりしているが。それがどうかしたの?』


 掲示板をみたのは昨日が初めてだった。そもそも、掲示板があることを知ったのも昨日だ、キャラ作成まで攻略系はみないと決めていたのだから仕方がない。


『フーアは倒したときのこととか書き込みしないの? 利益独占とか色々騒がれてるよ。人に攻略法とか聞くの良くないと思うけど、納得しないの人とか結構いるし』

『書き込みはしないかな。倒し方が特別で真似出来ないからさ書き込んだってしょうがないんだよね。……ん? 今、騒がれてるって言った? 騒がれるの間違いじゃないの?』

『実はね昨日、北のボスが倒されるところをみたって人が掲示板に書き込みしてたの。でも、何も情報が無かったから最終的にはデマだってことになったんだけど……今日、フーアが北のボスの素材を持ってきたことで書き込みは本当のことだってなって。今、掲示板では北のボスを倒した人の特定を急げとか情報提供しろとか大騒ぎになってるんだよ』


 ノアは「ごめん」って言ってくるが別にノアは悪くないと思うよ。

 掲示板って名前表示されるから嫌だな。でも、情報提供しなきゃずっと脅されそう。


『さっきも言ったけど情報提供する気はないんだよね。まあ、また北のボスに挑む予定もないからバレることはないと思うんだけど。バレると思う?』

『掲示板には、白髪の男と黒髪の女の二人組と書かれてたんだよ。白髪に黒髪なんて山程いるから大丈夫だよって言いたいんだけど……白髪の男と黒髪の女の二人組となると流石にバレると思うよ』


 たしかにそうだ。普通なら詰みだが、俺は問題ないな。睡蓮はプレイヤーじゃない、魔道書に戻ってもらえればそれでバレない。


『それなら解決方法があるから大丈夫だ。お騒がせしてごめん。当分は隠れてウサギ狩ってるよ』

『頑張ってね。でも、毛皮100枚はもういらないからねー』

『俺ももう集めたくないよ!』



 無事、宿に着けたな。途中、白髪の男が話掛けられてるのみたときはかなり焦ったわー。


「話は聞いていたな睡蓮」

「はい。フー君が引き篭もりになるって話でしたが私は認めません」

「じゃあ数日間、魔道書に帰還だな。俺じゃなくて睡蓮が引き篭もりになれば解決するし」

「拒否します。それに、こんなこと考えるなら情報提供くらいすればいいと思いますが」


 なんでこんなに拒否されてるの?俺って一応召喚者なんだけど……


「でも、情報提供したら睡蓮のことを話さなきゃいけないし。運営の言っていたとおりチートだとか騒がれる方が面倒じゃん。それに、パーティとか組めないから風評とかどうでもいい」

「たしかにそうですね」

「じゃあ、皮紙作成やるぞ」


 まずはスキルの入れ替えをしないとな。


 名前:フーア Lv.12

 称号:絶滅危惧種

 スキルpt:7


 スキル

 【魔道書Lv.10】【魔眼Lv.2】【邪眼Lv.1】【闇魔法Lv.9】【魔法攻撃力上昇Lv.4】【魔法操作Lv.4】【魔力増加Lv.6】【皮紙作成Lv.1】【脱毛Lv.1】【浄化Lv.1】

 控えスキル

【調教Lv.1】【鑑定Lv.1】【料理Lv.1】【紙作成Lv.1】【合成Lv.1】



 これはマズイ。スキルレベルが低くすぎる。邪眼とかに関しては、存在を忘れてたし……

 調教、鑑定、料理に至っては一回も使ってない……スキル選び間違えたな。



 山羊の毛皮からやるの勿体無いからウサギの毛皮で練習するか。


「浄化」


 浄化スキルを使うと光に包まれるのか。ただ、綺麗になったかわからないな。


「綺麗になったんですか?」

「わからないな。まあ、綺麗になったと思って、脱毛」


 毛皮に丸の砂漠地帯が少しできてるな。スキルレベルで範囲が決まってるのか。山羊までにスキルレベルを上げる必要があるな。

 なんだかんだで、結局引きこもりということか。


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