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プロローグ
昔を思い出しながら書いておりますが遅筆ですのでご了承ください。
「なんだこれ…」
僕が気づくと辺りはまさに混沌だった。
教室の床にはいくつかの小さな血だまりと
小さなうめき声を上げるクラスメイト、
そいつに寄り添う2,3人の男子生徒。
顔を上げ周りを見渡せば泣きじゃくる子や
驚いた目でこちらを見てくる数多くの生徒。
自分の手の甲を見れば塗りたくられたかの様な血が
両方の手に。服にも沢山の血がついていた。
そして自分の後ろには体中にかすり傷を付け
頬には涙のあとを残し、鼻をすすりながら
一生懸命に人の(俺の)服を握り締め
弱々しくも美しい笑顔を俺に向けていた
大切な幼馴染がいた。