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最強女神のデド・ユーラシア伝説  作者: 柚月カコ
第3話 伝説の決断
12/24

4ー1 見学

「復習をします。詩織さん魔処理場の仕組みについて」


先生なのに情けないと思いながら、はいと返事を返し、ため息をひとつ。


「魔法使い・・・魔人が魔法を使う時私達が二酸化炭素を吐くのと同じように"魔の素"を吐き出します。その魔の素は生き物に智慧や恩恵を与える。しかし多量に摂取すると今度はその智慧や恩恵が肉体の許容範囲を超え、肉体がその力を受け止めきれなくなってその力に溺れ、やがて正気を失い副作用生物になり変わる。

それの被害が人に及ばないように吐き出された魔の素を回収し、行き先を失った動物が代わりにその魔の素の処理を行います。それが魔処理場。それで私たちは精神状態が許容範囲を超えると自動的に悪魔と契約し、その精神状態が悪ければ悪い方が元の力が多いと言われるが、元々の才能はほぼないと言われています。それに当てはまらないものが自然法と聖法です。自然法は特定の一族が自然系悪魔の恩恵を受け自然使い・・・先祖返り一族や自悪と呼ばれています。自然法は自然の生命力や存在力や光反発力を奪いその力でみどりのきせきをおこします。聖法は神や神々と言われる世界の流れすなわち伝説の要となったり生物や世界を創り出すようなもの、つまり生まれつきか、物凄い才能を持つ覚醒済みの者たちのみが使用出来る神の領域の力です。それには代償を求めません。」


すごいなどと好評をあげられるが、そんなのも知らねえのかよという呆れが強まる。


「では皆さん!今日行くところは?」

「「「「国立永華魔素処理場(こくりつえいかまそしょりじょう)!」」」」


こいつら本当に高校生か?と思いながらバスを出る。


そこには引きつった苦笑いをする小綺麗な女性がどうぞと案内する。目の前にはドアがありそのドアは崩れて行く。その中にはロビーがあり通りすぎて左側のポンプ室と書かれた場所に入る。


「ここはポンプ室上でございます。ここでは魔素排出を防ぐため手動あるいは電気となっております。

このしたの方に見えるのが魔素を変換室に送るポンプです。色が付けられ青色になっています。これはここから誤差で魔素が出た場合のための目印でございます。ここにある二千本のポンプは永蜜から静野までの武来国全体…旧東日本の全ての処理を行っています。

続いて変換室です。ここでは昔殺処分されて居た動物達に魔素を与え裏次元に送り放つ場所です。

外国では海底処分や地面処理などの方法を利用していますが、安全性が保障されていないのでやむなく生物処理方を利用しています。しかし近い将来生物処理をするために生まれる動物達が…つまり生物処理用繁殖が行われるとおもわれます。あの様に下から動物が上がって来てポンプから魔素が与えられ、聖法によって作られたゲートに入ります。」


だんだん重苦しく言葉を放つ。

それは想像を遥かに超えて残酷だった。ガラスを引っ掻き嫌がる犬が青紫の魔素をすわされ、目は赤くツノが生え二本足走行する忌まわしき副作用生物の姿をするそれだった。他の生徒たちは顔が青ざめ、気を失ったりした人が居て、大丈夫かと声かけしたりこんなの嫌だと騒いだりしていた。


「詩織さん。ごめんなさいね。案内の人が呼んでいるの。ここはどうにかしてバスに移るから、終わったらバスに来てくださいね。」



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