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ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味  作者: ぱちぱち


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第80話 最初のぼうけんはタロゥといっしょがいいでしょー

神聖歴581年 秋の終わり月 1日



 秋も終わり月を迎え、風が肌寒くなってきたのを感じる。そろそろ今年の薬草摘みも終わるかな。


 今日の分の薬草を摘んだ籠を背負いながら、アリスが先頭にたってラッパを吹き鳴らす。サニムの笛吹き娘として徐々に名が知られてきたアリスのラッパは非常に巧みで、聞いているとなんだか楽しくなってくる。


 これももしかしたら信力の影響だろうか。吟遊詩人などは自分の歌声に信力を込める事が出来ると言うし、アリスも無意識のうちに信力を込めてラッパを演奏しているのかもしれない。



「なぁ、ザンム。冬の間だけでも良いから一緒に組もうぜって連中がまた来てるぞ?」


「えー。やだー」



 冬が近づいてきたが、今年は例年と一つ違う点がある。孤児院を出たザンムが、他の冒険者からお誘いを受けているのだ。


 サニムでは孤児院を出たら一人前として扱われる事になるから、今年孤児院を出たザンムは立派な社会人一年生だ。そのため自分のやりたい事を自由にやれる立場なんだが、ザンムは俺が卒院するまでは準備期間に充てると言ってくれておりパチン・コ流の道場にも通い始めた。


 それは良いんだが、その点が周囲に大きく評価されてるみたいだった。ザンムはそもそも戦士の種族と言われる熊人の子であり、更に同年代どころか上の世代を含めてもかなり立派な体躯をしていていかにも強そうな雰囲気を持っている。更に最近は道場にも通い始めて武術の鍛錬も始めた有望株として見られているのだ。熊人種は元々が強いから、更に自分を鍛えるって事をしない人が多いらしい。それが若いうちから道場通いなんて始めたザンムは素質十分な上に向上心もある若手と見られたわけだ。


 当然、そんな有望株につばをつけようとやってくる連中は沢山いる。春から秋にかけては先約というかギルドからの依頼で薬草摘みを優先してる、と断れたが冬は丸々開いちゃうわけだからな。冒険者は固定パーティー以外と組んで活動することもあるから、冬の間だけでも一緒にやらないかってお誘いが多くなっているらしい。


 俺としてはいい機会だしライラに良い冒険者の先達を付けてもらってはどうかと思ったんだが、ザンムはどうしても嫌だという。



「だって、最初のぼうけんはタロゥといっしょがいいでしょー。しらないひととよりしってるひとといっしょのがいいよー」


「……ザンム!(トゥンク)」


「タロゥはきょねんコーケンしはんだいといっしょしたんだってー? 羨ましいなー」


「あ、はい」



 去年の冬の大冒険ガチの事を言われると、正直、その。穴があったら入りたいくらいに何もできてないんだが、まぁそれは置いておくとして。相棒予定のザンムにここまで言われたら男、タロゥ。一肌脱がないといけないよなぁ。コーケンさんからも外の仕事はガンガン経験積めって言われてるし。


 という事でこの冬の間、薬草の処理でお目目を銭のマークに変えているネネを置いて俺とザンム、それにアリスとマッチの四人はちょっとした冒険をすることにした。サニム近隣の町や村を回る商隊に混ぜてもらう事にしたのだ。





「良いね。ロゼッタの身辺警護には苦慮してたんだ。その点タロゥくんならロゼッタよりも年下の子供で同じ道場という関係性もあるし、サニムの神童というネームバリューもある。イールィス家としては大歓迎だよ」



 商売に関してのお願いはここを通すってくらいにお世話になっているイールィス家に挨拶に行き、これこれこーいうわけですと事情を説明するとダリルウさんは膝を打って俺のお願い、イールィス家の商隊に混ぜてもらう件を了承してくれた。


 ただ、代わりにお願いとして今回の商隊を率いることになるロゼッタの護衛を引き受けることになったが。本来は実力のあって付き合いの長い女性の冒険者を護衛に充てたかったみたいなんだが、狙っていた相手が去年の冬にお子さんをこさえちゃったらしくつい先日出産。育児に忙しくなってしまったらしい。


 流石に出産後すぐで色々大変な相手に護衛をしてくれとはダリルウさんも言うつもりはないらしい。まぁ産休みたいなものだろうな。で、他に良い相手はいないかと探していた所に俺がやってきたので渡りに船だった、と。


 イールィス家にはお世話になっているしロゼッタも同じ道場の同門だ。守るのは当然とはいえ、俺は護衛とかそういうのはあまり経験が無いんだが。


 その辺の懸念を伝えると、ダリルウさんはその懸念は最もだと頷いて、産休中の女性冒険者を紹介してくれた。育児中で派手に動けないが、街中で護衛の技術や知識を教えるという事なら出来るそうだ。



「うわー本当に木こり祭りの子じゃん。旦那と私ねーあの木こり祭りで意気投合してしっぽりしちゃったのー」


「生々しい上に反応返しづらいんで止めてもらえます???」



 紹介された女性冒険者、フィアナさんはつい先日生まれたばかりのお子さんを抱いて冒険者ギルドの中の一室にやってきた。フィアナさんは兎人種だがお子さんは狼人種らしい。という事は旦那さんは狼人種なんだろうな。


 あの祭り、冬場は家に引きこもるか劇場に行くかくらいしか選択肢が無かったサニムの街にはもはや欠かせないイベントになっているみたいで、アレを機にカップルになったって人がまぁ増えたらしい。そしてカップルになったら、まぁ。冬場は他にやる事ないから仲良くなって人口増加に繋がってると。


 子供は宝! ガンガン増やせ! とマリア様も言ってるし、まぁ、良いんだろ。うん。



「で、護衛の時だけどね。貴人の護衛にはマナーも見られるから、そっちも含めて教えちゃうよん。もちろんお代は人数分頂くけどね」


「それはもちろん。よろしくお願いします」


「よろしくおねがいしますー」


「よろ!」


「アリス……よろしくおねがいします!」



 約二名は流石に幼すぎて護衛任務はさせられない……というかなんなら道場に通ってるロゼッタの方が二人よりも戦闘力があるんだが、まぁ、二人がそのまま職業冒険者を選ぶにしろそうじゃないにしろ知ってて無駄になる知識じゃないだろ。


タロゥ(8歳・普人種男) 


生力37 (37.0)

信力99 (99.9)ー

知力35 (35.0)

腕力42 (42.0)UP

速さ37 (37.0)UP

器用38  (38.0)UP

魅力34 (34.0)

幸運24  (24.0)

体力36 (36.0)



技能

市民 レベル3 (100/100)ー

商人 レベル3 (100/100)ー

狩人 レベル3 (100/100)ー

調理師 レベル3 (100/100)ー

地図士 レベル3 (100/100)ー

薬師  レベル3 (31/100)UP

我流剣士 レベル4 (100/100)ー

木こり レベル2 (70/100)

楽士 レベル3 (30/100)UP

教師 レベル2 (94/100)UP

パチン・コ流戦闘術 レベル5 (53/100)UP

テイマー レベル0 (88/100)UP

絵師 レベル3 (21/100)UP

語り部(紙芝居) レベル5 (30/100)UP

水兵 レベル1 (1/100)UP



スキル

夢想具現 レベル2 (100/100)ー

直感 レベル3  (85/100)UP

格闘術 レベル4  (53/100)UP

剣術 レベル5  (100/100)ー

弓術 レベル5  (15/100)UP

小剣術 レベル5 (15/100)UP

暗器術 レベル5 (15/100)UP

斧術  レベル4 (8/100)UP

飛行術 レベル0 (23/100)UP

フォークダンス レベル5(40/100)

フォークマスター  レベル0 (40/100)

念話 レベル0 (72/100)UP

女たらし レベル3 (100/100)ー

サニム流マナー レベル0 (15/100)NEW



取得可能スキル

素人○貞 レベル5(100/100)ー

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