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ラーメンが食べたくて 異世界転生ハードモードとんこつ味  作者: ぱちぱち


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第40話 これは、かなり良いんじゃないか?

 神聖歴579年 秋の中月 20日



「ふんふーん♪」


「……ザンム。タロゥ、どしたの?」


「きのーからずっとこんなかんじー」


「ふーん、へんなの。所でどう? この帽子似合ってる?」


「にあってるよーおれのかぶともどうー?」


「似合ってる似合ってる。ふんふーん♪」


「ふんふーん♪」



 足取り軽く薬草を摘んでいると、ネネとザンムがひそひそ話になっていないひそひそ話をしている。まったく二人とも、サボってちゃ駄目じゃないか。まぁ、今日は気分が良いからどうでも良いんだけどね!


 なにせ昨日! 長い間成長しなかった夢想具現のレベルが上がったから!!!


 いやぁ長かった。多分去年の後の方で経験値がカンストしちゃって微動だにしなかったから、もう伸びないんじゃないかと諦めかけてたんだよね。それが昨日、急にレベルが上がった時はビックリしたし思わず変な声が出ちゃったよ。


 もちろんレベルアップを確認してからすぐに夢想具現を使って見たけど、物を出すって能力はレベルが上がった後も大きな変化はなかった。ちょっと使用する信力が割引されてるかなってくらいだね。信力20以上使う場合は、以前より1少なく出すことが出来るってくらいの割引だ。


 ただ、元々出来た事は変わらなかったけど新しくできることは一つ増えている。信力を使って夢想具現した物品を信力に戻すことが出来るようになったのだ。


 例えば醤油ラーメンを1杯は、大体信力6を使用して具現化できるんだけど、この具現化したラーメンを信力6に戻すことも出来るのだ。更にラーメンを食べた後の器を戻すことも出来て、この場合は信力2が戻ってきていた。ラーメン自体は信力4でラーメン器分の信力が2って事なんだろう。


 これが非常に助かるんだ。ラーメンみたいな食べ物や飲み物だけではなく、それ以外にも夢想具現で出せるアイテムは数多い。それらのアイテムを今までは出しっぱなしだったんだが、夢想具現のレベルアップによってこれらのアイテムを信力に戻す。つまり片付けることが出来るようになった訳だ。


 コンビニで売ってるような商品でもこの世界では明らかなオーバーテクノロジーだからな。着火ぼうずくんみたいに火をつけるアイテムとか保管に気を使わないといけないものも多いから、無秩序に出しっぱなしは危ないと思ってたんだ。


 だがこれからは違う!(ギュッ)


 必要な時に創り出したアイテムを必要なくなったらそのまま処分する事が出来る上に、信力まで帰ってくるのだ。夢想具現の使い勝手は格段に上がったと言っていいだろう。


 あと、背中からいきなり出した(ように見える)木刀を背中に収納するように見せて信力リサイクルできるってのも非常にいい。気分は背中から金属バットをいきなり取り出すヤンキー漫画の主人公である。


 ただ、夢想具現で出したもの以外は片付けられないからそこら辺は忘れないよう気を付けないといけないな。消せるものと消せないものを間違える、とかやっちゃいそうだし。





 さて、夢想具現で出したものが消せるようになった今、色々と試さないといけないことが増えてしまった。能力の検証は大事って偉い人も言ってたからな。長い物には巻かれる主義の俺としてはその言葉に従い、能力をしっかりと検証する必要があるわけだ。


 というわけで取り出したるはカップラーメン!!! お手軽ラーメンの真骨頂、前世で住んでいた国が生み出した保存食の極致とも言える逸品だ。お湯にひたすだけでどこでも暖かくておいしいラーメンが食べられるのだから、これを最初に開発した人はノーベル賞を授与されてもおかしくはないだろう。いや、むしろ授与されるべきだ(確信)



「こえなに?」


「美味しいものだよシスティ。少しだけ待っててね」



 興味津々、と俺が創り出したカップラーメンを見る妹にそう伝えて、これまた夢想具現で創り出したやかんをカセットコンロの上に置く。どっちもお局様キャンプで使用したものだ。あのキャンプは実際に参加した当時は苦い思い出しかなかったが、まさか一度死んだ後にここまでお世話になるとは思わなかった。前世の記憶で唯一心残りなのはあのお局様の顔面に右ストレートをぶち込まなかったことだが、助かっている部分については素直に感謝している。


 このカセットコンロも信力に戻せると気づいて創り出したものだ。炊事担当のエリザに見せたら煩そうだから、これが終わったら片付ける予定だ。大人数の所帯で通常使いするようなもんじゃないからな、カセットコンロは。毎日ボンベ出すのも面倒だし。


 暫くやかんを火にかけているとピー、ピーと音を立て始めたのでコンロの火を止め、カップラーメンの蓋を開ける。中に入っているかやくを麺の上に開け、やかんのお湯を注ぐ。このカップラーメンは3分で出来上がる。この3分を数えるためにキッチンタイマー(信力7)を使用し、待ち時間の間はコンビニのおもちゃを幾つか創って時間つぶしだ。



「ふわふわー!」


「そうだねぇ」



 ふわふわと空に消えていくシャボン玉を楽しそうに追いかける妹を眺めていると、キッチンタイマーが鳴り響いた。おお、もうこんな時間か。妹と過ごしているとあっという間に時間が過ぎてしまう。


 さて。ビリっとカップラーメンの蓋をすべて剝がすと白い湯気がふわぁっと広がっていくのが見て取れる。良い匂いだ。完ぺきな頃合いだな。



「食べようか、システィ。お腹はへったかい?」


「へった!」



 俺の問いかけに元気よく答えて、妹は小さなフォークを右手で握った。さて、いただきます。


 ズル、ズルズル


 ラーメンを啜って、噛みしめる。ああ、この感じだ。チープな味わい。店舗のラーメンとはまた違った味わいのカップラーメンは、時たま無性に食べたくなるものだ。鶏がらスープとよく絡まったちぢれ麵をズルズルと啜り、噛みしめる。またズルズルと啜り、噛みしめるを繰り返すと、あっという間に食べ終えてしまう。


 妹に目を向けると、妹はふーふーとフォークに絡めた麺を冷ましながら、カップ麺を楽しんでいるようだった。



「美味しいか、システィ」


「おいひい!」



 元気よく答える妹の返事に頬が緩むのを感じながら、食べ終えたカップラーメンの器を信力に変換する。戻ってきた信力は1だ。元々信力3で創り出したカップラーメンだから、実質2しか使っていないことになる。


 ……これは、かなり良いんじゃないか?


 元々カップラーメンは商売のネタとして考えていたのだが、これならイケるかもしれないな。


タロゥ(6歳・普人種男) 


生力24 (24.0)

信力80 (80.0)

知力23 (23.0)

腕力26 (26.0)

速さ24 (24.0)

器用23  (23.0)

魅力23 (23.0)

幸運13  (13.0)

体力24 (24.0)


技能

市民 レベル3 (63/100)UP

商人 レベル2 (97/100)

狩人 レベル3 (46/100)

調理師 レベル3 (89/100)

地図士 レベル2 (15/100)

薬師  レベル1 (49/100)

我流剣士 レベル2 (6/100)

木こり レベル1 (96/100)

楽士 レベル1 (61/100)

教師 レベル1 (3/100)

パチン・コ流戦闘術 レベル1 (71/100)



スキル

夢想具現 レベル2 (3/100)UP

直感 レベル2  (9/100)

格闘術 レベル0  (57/100)

剣術 レベル2  (54/100)

弓術 レベル1  (11/100)

小剣術 レベル1 (11/100)

暗器術 レベル1 (11/100)

フォークダンス レベル5(20/100)

フォークマスター  レベル0 (20/100)

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