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エッセイまとめ

感想が一言だった場合の作者さんのあれこれについて考えてみる

作者: あるとん

 エッセイを見ていて、感想が一言でも嬉しいとか、それに対して返信をどうしようか悩む、といった声をお見かけして思ったことを書いてみます。



 まずね、感想が一言でも作者としては嬉しいのは分かります。確かに嬉しいものですよね。

 特に書いてて感想が滅多に来なかったりすると、楽しんで貰えてるのかな?とか考えると思うんですよ。

 今はいいねボタンではないけれど、リアクションボタンがあるので、ある程度の反応は見えっちゃ見えますけどね。

 ただ、それでも言葉にされると実感がとても湧いてくるし、全然違うんですよ。

 言霊って言いますけど、確かに言葉には力があると感じます。いや、スピリチュアル的な意味ではなくてね!?


 複数のリアクションより、一つの「面白かったです」なんですよ。

 もちろん、面と向かって相手から直接「面白かったです」って言われた方がより響くのと一緒です。

 より具体的に、より直接的な方が実感が伴われます。

 別にリアクションがダメって言ってるわけじゃなくて、わざわざ感想という手間までかけて、言霊なんていう高等テクを駆使してくるなんて、作者冥利に尽きると思いませんか?

 たかが一言、されど一言。

 どれだけの作者をその一言が救ってきたか……英雄です。

 これはもう、人々を救ってきた勇者です。

 かいしんのいちげき!で無数の作者さんをワンパンしてきたことでしょう。

 読者のみなさんも、ぜひ言霊使いに転職して、最終的に勇者になりませんか!?

 勇者ってのは別にファンタジーで魔王を倒した存在のことだけを指すわけじゃありません。

 勇気がある人のことも勇者と呼びますよね?

 つまり、誰でも勇者になれるのです。


「あいつは今まで数えきれないほど感想を書いてきて、無数の人々を救ってきたらしい。しかもそれを誇るでもなく、苦しんでいる人々のところへ向かっては、未だに救いの手を差し伸べているらしい……まさに英雄、この世界の勇者だ!」


 これで貴方も勇者に!!

 台湾で事件が起こり、「勇者ヒンメルならそうした」で注目を浴びて勇者になった方が実際いらっしゃいましたが、そこまではせずとも、小さな一歩を踏み出せば貴方もまた無名の勇者になれるかもしれませんね。







 それでもう一つの、一行とか一言への返信をどうするか問題についてですが。

 確かに真面目な作者さんほど、返信に悩むかもしれませんね。

 普通なら「読んでくださり有難うございます。励みになります!」とか「ご感想をいただき、ありがとうございます。とても嬉しいです」とか簡素でも良いとは思うんですけど、それもまた味気ないと思ってしまうのでしょうか?

 自分の場合はですね、たぶん勝手に自分の喜びをつらつら書き並べてしまうと思います。

 一に対して十、とはいきませんけどね。


「ありがとうございます!感想が来るとは思ってなかったので、めちゃくちゃ嬉しいです。どれくらい嬉しいかと言うと、プレゼント抽選に応募して、すっかり忘れかけた頃に景品が届いて思わぬ出来事に、笑みがこぼれて止まらないくらい嬉しいです。素敵なプレゼントをありがとうございます」


 とか


「ご感想いただけて嬉しいです。この感想を額縁に飾って、目に見えるところに置いておきたいくらいです。それでたまにふと額縁を見て、ニヨニヨしたいです。ありがとうござます」


 とか


「おめでとうございます!あなたは記念すべき一人目の感想を書いたお客様です。記念品として作者の愛を贈呈いたします。嬉しいです、ご感想ありがとうございました!」


 とかの言葉が勝手に出てきちゃうタイプです。あ、でも十はいかなくとも五くらいは返してるかも知れない……

 ちなみに文章だからこそこういう返しもできますが、面と向かってだと全然こういう言葉が出てこないんですよね……アドリブに弱い派なのでね……あとでこう言えば良かった!ってリアルだとなりがち。


 たぶんコメが来るのに慣れてないから、テンションが盛り上がって暴走してるんでしょうね(冷静な自己分析)。

 じっくり落ち着いて考えられる文章だからこそ、こういった言葉が出てくるんですよね。

 とりあえず、このバリエーションで数十くらいは書けそうです。

 だって相手の言葉に対応してというより、自分が勝手に言いたいこと書いてるだけなので、会話のキャッチボールを想定しなければ色々と書きようがあるかなって。

 あくまでも自分の場合は、ですけどね。

 考えたというより、頭にパッと思い浮かんだことを適当に出力しただけともいう。

 お喋りなオバちゃんが一方的にペラペラ喋ってるようなもん、と思ってください(笑)。


 逆にですよ?

 文字の少ない言葉だからこそ、自由があるとは思いませんか?

(例)面白かったです→ご感想ありがとうございます!嬉しいです!!

 これでもう返信としては完結してるんです。他の言葉を足す必要性はない。

 なら、あとは何書いても自由ですよね?


「よもやこの感想欄にたどり着く勇者が現れようとはな……クククッ、だが一人で何が出来るというのだ? この魔王と言葉を交わそうとするとは愚かな……だが初めて足を踏み入れた者として敬意を示そうではないか。ありがとうございましたァァァ!!」


 でも良いわけですよ。

 もはや作者の独壇場、好き勝手できますよ。

 本編とは作風が違っても、感想欄でふざけようと問題なし。

 そう、感想を書く勇者に、それを待ち受ける魔王(作者)。話が繋がったな!

 魔王はほら、最後のダンジョンとかで一人寂しく待ってるじゃないですか。

 だから勇者の読者諸君は遊びに行ってあげないとね?

 魔王もなんか前口上長いじゃないですか。あれ寂しいからですね、きっと!



 まあそれはともかく、です。

 自由なので、作者も自分の思ったことを書けばいいのですよ。

 特に思いつかなければ簡素で良いと思いますし、変に考えず、思いついた通りの言葉でも大丈夫だと思います。

 というか、一言しか感想書いてないのに、もし長めの感想来たら感想者もラッキーだし、作者もハッピーだし、他の読者も楽しめるかもしれない。

 そこら辺は作者さんにもよるだろうけど、少しの手間でみんなハッピーになれるかも?

 お客様、こちらの一言感想セットがお得となっております、如何でしょうか?

 文章のハッピーセットやぁぁぁぁぁぁっ!!






 そういえば、最後にもう一つだけ、いいですか?

 書いてて思ったんですけど、小説家による「背後で爆発が起きて振り返る」の文章コピペあるじゃないですか。

 あれも作家ごとに文章の癖あると思うんですけど、こういった短い感想に対してのコメ返でも、なろう作者さん毎に色々と違いがありそうですね。

「面白かったです」などの感想に対し、三行以上でコメ返を考えろってお題にしたら、自由に色々な回答が飛び出てきて面白そうだとは思いません?

 むしろ、コメ返に対しての「面白かったです」でもおかしくはない内容が飛び出してきたりとかしそう。

 別に大喜利をしろってわけじゃないんですけど、コメ返のいい練習になったりしそうじゃないですか、と言い訳をしてみる。



 リアルだと、

 相手「~~が、~~で~~、そうなって、こうなって……」

 ぼく「なるほど。そうなんですねぇ。あー、確かに」


 なろうだと

 読者「面白かったです」

 ぼく「よもやこの感想欄にたどり着く者が~(略」



 リアルの会話、苦手……(泣)

 メールとかライン、オンラインゲームのチャットとかの方がスラスラ言葉出てきます、友達相手でも。

 そもそも文字でやり取りしてる時の自分って普段とキャラ違う問題!

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― 新着の感想 ―
面白かったです。 あるとん様の、優しいお人柄が伺えました。 今まで感想の返信は長くし過ぎないようにと断腸の思いで削っていました。 あんまり長いと圧が強いかなと……。あるとん様の温かいお言葉で自由に…
読者(勇者)、作者(魔王)、言いえて妙ですね。たしかに、魔王は待ち構えていますから、一人さみしく、勇者の訪れを待ってますから! 長い口上も、「さみしいから」ですね、いちいち納得できました。 リアルでは…
私もリアルではあれこれ考えすぎてしまって、気の利いたことを言おうとして結局「あはは……」で終わってしまいます。 ネットでは我ながら面白いと思うようなことを一瞬で書けたりするんですけどね……。 リア…
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