桃色鏡
西の空夕暮れとき 淡い桃色と紺青の空に山脈
川面全体が桃色に染まって
鏡のような穏やかな流れに
鴨の親子達も集う
元気な子じゃ、元気な子じゃ
途切れかけの記憶から放たれしことばが
桃色の川面の光に抱かれ映る
元気な子じゃ、元気な子じゃ
我が子をそう言い愛でるひとのこえ
あのひとの父、母なるひとよ
ありがたかったずっと今も あのひとの笑顔 わたしの中で
輝く光よ
わたしの目も、更に紅く染まり
穏やかな色、桃色に光る鏡の川よ、鏡川
どくとくと流れゆく海より
この命のながれに、出逢えしひと
紅い血潮の繋がりよ、
元気な子じゃ、元気な子じゃ
西の空夕暮れとき 淡い桃色と紺青の空に山脈
川面全体が桃色に染まって
鏡のような穏やかな流れが
元気な子じゃ、元気な子じゃと
わたしの中に桃色に光りながら流れ続ける
いついつまでもあなたとともにあるように