1ー10 デカダンス・ニューエイジ・カッパー・トータルズ
そこまで話したところで、足元から泥をこねる様な声が複数個、ブクブクと泡の音を伴って這いあがってきた。
『コイツ等、モロ様の事を知っているぞ! サルヴァ、フラン、ビル』
『冒険者とかいう押し込み強盗の仲間じゃないのか、ウィリー?!』
『でもなんか毛色が違うわ。特にあの男の人、凛々しくて格好いいわぁ♡ ひょっとして〈勇者〉の関係者かもぉ……』
『おおぅ、美少女……尊い……カワバンガ~っ!!』
「落ち着け、サルヴァ、フラン! お前らの男色と美少女趣味はいまは忘れろっ!」
「待て待て、〈勇者〉!? だったらなおさらマズいぞ。モロ様から我らは〈勇者〉たちの動向を探れと命ぜられているのを忘れたのか!?』
「「「あっ……!」」」
忘れていたらしい。というか自分たちの目的を吹聴する斥候・密偵とかって何なんだろう?
見下ろせば沼の中に見たことのない魔物。つまりドクター・モロ謹製の錬金術で造られたキメラかホムンクルス、ゴーレムの類い――の可能性が高い人型の魔物が四体。首だけ出して喧々囂々と仲間内で口論している。
「……なんだコイツら?」
セストが背中の〝白骨の両手剣〟をいつでも抜けるように手をかけながら、怪訝な口調で独り言ちた。
風体は見るからに水棲の魔物である。緑色の肌に水掻きのある手。なぜか頭の天辺はツルツルに剥げて、その周りに申し訳程度の髪の毛が環状に取巻き、口は水鳥のような黄色い口ばし状で、なぜか全員色違いのマスクを目元に巻いている。
人外……魔物には間違いないのだが、これまでダンジョンで見てきた魔物とは、どことなくジャンルが違うような印象を受けるのだった。
警戒するセストに向こうも警戒したのか、一気に跳躍して軽々と渡し板の上に着地し、
「ウィリー!」
腰に佩いていたらしい小太刀を両手で握った二刀流の蒼いマスク。
それを筆頭に、
「サルヴァ!」
赤いマスクに、確か釵と呼ばれる武器を構える、変な髭をピンと生やした二匹目。
「フラン!」
五節棍を自在に操りつつ、なぜかセストに向かって「~~♡」秋波を送って来る紫マスク。
「ビル!」
ヌンチャクを振り回しながら、吾輩に熱い視線を送りっぱなしである黄色マスクという、世にも珍妙な四人組。
こうして全身を見れば、全身緑色で背中に甲羅を背負い、足はガニ股で足の指にも水掻きという《魚人》とはまた違った(無論《人魚》とも全く違う)、水棲魔物であることは一目瞭然であった。
「四人揃って――」
そんなこちら側の考察を無視して、どうやら青マスクがリーダー格らしい。彼(?)の音頭に合わせてポーズをとる四人組。
「「「「デカダンス・ニューエイジ・カッパー・トータルズ!!!」」」」
「カワバンガッ!!」
「「「この…このこのっ! 貴様は美少女の前で目立とうと、調和を乱して余計なことをっ!」」」
息もピッタリな四人であったが、最後に訳の分からん一言を付け加えた黄色マスクに対して、怒り心頭の他の三人が寄ってたかってポカポカとタコ殴りしはじめた。
「「…………」」
なんでこんなところでコントを見せられねばならんのだ?
すっかり毒気を抜かれた吾輩とセストとは、お互いに顔を見合わせて『ずつうがいたい』とでも言いたげな、お互いにドロンとした目つきで視線を交わした。
と、そんな視界の隅で――。
「はぁ~……まったく。――おや……? こんなところでも綺麗な花は咲くのであるな」
ふと、少し離れた泥沼の中で、ポツンと一凛のなかなか目立つ――百合と薔薇を合わせた感じで、花弁は半透明でなおかつ自らほのかな光を放っている――花が咲いているのが、吾輩の目に入ったので思わずそうこぼしていた。
「――ふっ、美しいお嬢さん。あの花は麗しい貴女にこそ相応しい。ちょっと泳いで採ってきますのでお待ちください」
その途端、乱闘の中からスルリと抜け出した黄色マスクが、如才なく吾輩にアピールしながら泥沼に飛び込んで、達者な泳ぎでたちまち花のところへたどり着いて手を伸ばす。
「ええい、クソ。懲りん奴だな」
まんまと逃げられた青マスクが、地団太踏んで歯噛みしていた。
「…………(チャンスはいくらでもあった。森林エリアにも花は咲いていたのに、なぜ俺は花のひとつも手渡すという発想に至れなかった!? 俺って奴は~~っ!!)」
あと、セストが花と吾輩の顔を見比べながら、目から鱗……というか、自分の失態と言うか、朴念仁ぶりにいまさら気が付いたような表情で、愕然と頭を抱えて懊悩している。
あまりにも深刻過ぎて鏡合わせの思考が駄々洩れだ。
◆
【森林エリアでのifルート】
『はい、そこに咲いていたんだ。マーガレットの花(※花言葉「真実の愛」)』
とぶっきら棒に吾輩にマーガレットの花束を手渡すセスト。
『わあ。ありがとう。綺麗~』
満面の笑みでそれを受け取る吾輩。
『ノノの方がずっと……』
『――ん? なに?』
『いや、その……ノノはマーガレットのような人だな、と』
真摯な瞳で歯の浮くような台詞を並べる想像上のセスト。
『ありがとう。セストはリンドウ……リンドウ(※花言葉「悲しんでいるあなたを愛す」)みたいね』
それに応えてはにかむ吾輩。
◆
どーでもいいが季節感がバラバラである。マーガレットは春でリンドウは秋の花だ。
なんぼダンジョン内部でも、ある程度季節感に植生は左右されるぞ。
「――つーか。ぶっちゃけ吾輩は切り花は好きでないのである。切った花を飾るなど、さらし首を飾って悦に耽るも同然であるからな」
女だったら誰でも花束で喜ぶと思うな。まず確認しろ。そういう思い込みによるディスコミュニケーションによる弊害が、のちのち関係性を悪化させる原因となるのだぞ。
そう改めて付け加えると、
「「「「お前には情緒というものがないのか!?」」」」
聞こえたらしい。セストと同時にカッパー・トータルズの残り三人からも同時に、まるでこっちが非常識なように罵声を浴びせられた。
「カワバンガ! 取っ――」
と、その瞬間、黄色マスクの手が花に届いた――刹那、超速で泥の中に潜んでいたナニカが、瞬きする間もなく一口で、パクンと黄色マスクを吞み込み、泥から立ち上がりつつ嚥下してしまう。
「「「ビルーーーーーッ!!!」」」
目を剥いて悲痛な叫び声をあげるカッパー・トータルズたち。
全員の注目を浴びる中で、のっそりと立ち上がったソレは、身の丈3.5メトロほどの肥満しきった巨体を持つ、謎の《魚人》(?)であった。
改めて見直せば頭の上に例の花が咲いていて、それがランタンのように光って揺れている。
「いや、花に擬態した触手のようなものか? あれで興味を持たせて近づいた獲物を捕食する……という寸法か。道理で見たことのない花だと」
渋面でセストが相手を見据えて吐き捨てた。
下手をしたら自分が黄色マスクの二の舞になっていた可能性を考えているのだろう。
一方、仲間を喰われた青マスクは憎々し気に《魚人》を凝視し、
「貴様は……改造魚人〝マッド・アングラー〟!? モロ様の錬金術工房から逃げ出し、とっくの昔に野垂れ死んでいると思ったが、まだ生きていたのか!!」
どうやら顔見知りだったらしく、驚愕>覚悟>殺意と瞬時に表情を変えた。
「裏切者。抜け忍は即刻の死を。それが我らコーヴァの掟!」
青マスクが決然と死刑宣告をするのと同時に、
「ビルの仇ーーっ!」
引き絞られた一本の矢のように、我慢しきれず紫マスクが五節棍を連結させ、一本の棒にして《マッド・アングラー》目掛け、脇目も振らず遮二無二突撃していく。
「あっ!」
「まてフランっ。三人で連携を――」
他の二人が止めるのも聞かず、泥の上を走って《マッド・アングラー》の出張った腹に向かって、破城槌のような一撃を決める紫マスク。
――やったか!?
と、全員が思った瞬間――。
やたらタプタプしたゼラチン質の《マッド・アングラー》の巨体に、幾重にも衝撃が伝播して全身が震えたが、それだけで特に痛痒を感じた様子もなく、腹に埋没したままの棍を無造作に片手で引き抜き、もう片方の手で大技を放った直後で硬直している紫マスクを掴んで、あっという間にパックンチョと一飲みにした。
「「おおおおおおっ――フランーーーッ!!!」」
あっという間に半減したカッパー・トータルズ。
残った青マスクと赤マスクが悲痛な絶叫を放ち、滂沱と涙を流す。
「衝撃を体表で分散して打ち消すのか。打撃や投石は意味がないな。――しかし斬撃や刺突なら」
冷静に分析しながら、セストは相手の大きさを考えてスラリと背中の白骨の両手剣を抜き放ち、吾輩を庇うように前に立って構える。
そしてそう考えたのはカッパー・トータルズの残り二人も同じだったらしく、揃って両手に小太刀と釵を構え――さらにどこからか取り出した巻物を口に咥え、
「忍法・水虎変。『オン アニチ マリシエイ ソワカ』――うおおおおっ! 虎よ! 虎よ!」
何やら呪文を唱えると、青マスクの全身が二回りは大きく太くなり、さらに黒と黄色の縞模様に彩られた。ややこしい奴である。
同様に赤マスクも、
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前――忍法・泥分身!」
謎の呪文を唱え複雑な手印を切るや、近くの泥の中からカッパー・トータルズによく似た……ところどころ造形が甘くて崩れている《マッド・ゴーレム》が七~八体、浮き上がるように召喚させられたのだった。
「ほう……」
「おおっ、やるわ」
感心するセストと、その多芸さに思わず拍手をする吾輩。
「行くぞ、裏切者――そして仲間の仇っ!!」
裂帛の気合とともに《マッド・アングラー》に立ち向かっていくカッパー・トータルズと分身たち。
まずは距離を置いて、十字型をした妙な投擲ナイフを目にもとまらぬ早業で、《マッド・アングラー》の全身に360度全方面から投げつけた。
たちまちハリネズミと化す《マッド・アングラー》
さすがに打撃武器と違って、表面で吸収しきれずに傷を負うが――浅い。かすり傷だけでナイフは弾かれて、ボトボトと沼地に落ちた。
「――チッ。手裏剣では効果は薄いか」
舌打ちした赤マスクだが、当の《マッド・アングラー》は自分の全身に刻まれた傷を目にして、いきなり目の色が興奮したウサギみたいに変わったと思うと――。
「いでえええええええええよ~~~~~~~っ!!!!!!」
完全に正気を失った様子で喚き散らしながら、先ほどまでの鈍重そうな受け主体の態度から一転して、泥を豪快に掻き分け怒涛の勢いでカッパー・トータルズとの距離を一気に縮めて、無茶苦茶に手足を振り回す。
「ぐおおおおおっ!」
「くっ――!」
駄々っ子のように振り回される丸太のような手足を躱しつつ、青マスクが小太刀による連撃をカウンターで返し、赤マスクの分身が取りついて《マッド・アングラー》の動きを束の間封じ、その心臓目掛けて釵による刺突を繰り出した。
「いでえええええええええよ~~~~~~~っ!!!!!!」
その痛みで激昂して、さらにパワーアップしたらしい。あっさりと《マッド・ゴーレム》を粉砕しながら束縛を脱し、突っ込んできた赤マスクを得意の待ち伏せ食いで、待ってましたとばかりピンク色の舌を延ばして、グルグル巻きに拘束して必死にもがくのを踊り食いにする。
「デリ~シャ~ス」
満足げに腹を叩く《マッド・アングラー》。
ついでに釵は邪魔な小骨とばかり、二つ揃って最後にプッと噴き出して捨てた。
「!!!」
咄嗟にバックステップでその場を飛び退いて、吾輩らの比較的近くへ着地して窮地を脱したカッパー・トータルズの青マスクだが、気が付けばあっという間にチームは壊滅して一人の状況である。
心なしか木枯らし舞い、煤けて見える背中に向かって、剣を振りながらセストが声をかけた。
「助太刀がいるか?」
「いらん! これは我らのケジメだ――そして何より『デカダンス・ニューエイジ・カッパー・トータルズ』リーダーとしての俺の使命と意地!」
そう啖呵を切る青マスク。
(この決意に水を差すわけにはいかんな。まさに男だ)
(いまどき浪波節とか馬鹿みたいであるな。まさに男だわ)
セストが男の勇気と信念に感激し、吾輩が男の馬鹿さ加減と浅はかさに呆れている内心を斟酌することなく、ちらりと振り返って妙なシンパシーを通じさせているセストと、死闘を無視してその場でウ●●をした仔犬(もしかして駄犬なのでは?)の後始末をしている吾輩を一瞥した青マスクは、一瞬考え込んで嘴をへの字に曲げて問いを発した。
「……先ほどの会話。お前たちは本当に〈勇者〉の仲間ではなく、モロ様の知り合いなのか?」
「ああ」
「トモダチってわけじゃないけど、顔見知りではある(まあいまの吾輩らを見てそうと思えるかどうかは不明であるが)」
吾輩らの答えに満足したのか、青マスクは自らの尻のあたりに手をやると、何やら濡れた丸い玉を取り出すのだった。
受け取れ――という風に差し出されたので、吾輩はエンガチョして代わりにセストに受け取らせる。
「俺の尻子玉だ。その犬とコレがあればモロ様の錬金術工房へ行くことができるだろう。記録は尻子玉に記録されているので、モロ様に渡してくれ」
そう伝言を伝えるやいなや、じゃぶじゃぶと泥を掻き分けてこちらに向かってきた《マッド・アングラー》目掛け、青マスクは真正面から回転しながら立ち向かっていく。
「奥義・八刀流八十八連撃!」
目を凝らして見れば、通常の両手で構える二刀流ではなく、両手両足の爪を延ばして鎌状にして、さらには自分の得物である小太刀を口に一刀、尻に一刀、さらにいつの間に拾ったのか赤マスクの遺品である釵も、二本とも尻に刺して(※河童の尻の穴は三つある)、全身凶器と化して《マッド・アングラー》に斬りかかって行ったのだった。
「――ふっ!」
「うわあああっ……目が……目が…!?」
しかし《マッド・アングラー》の方も無策ではなかったらしい。
一瞬だけ頭の上の花が目を焼かんばかりの輝きを発し、パリンと音を立てて割れたものの、真正面から直視してしまった青マスクは、反射的に目を押さえてその場にうずくまる。
そしてそんな無防備な状態を捕食者が見逃すわけもなく、
「いただきま~~す♪」
《マッド・アングラー》は遠慮なく一呑みにするのだった。
ごっくんと呑み込んだ《マッド・アングラー》だが、一呼吸おいてその腹の中から、くぐもったカッパー・トータルズ四人の裂帛の気合が響いて来た。
『『『『最終奥義・カッパの最後っ屁+火遁の術』』』』
刹那、もともと超肥満体だった《マッド・アングラー》の身体がまるで風船のように急激に膨れ上がり、
「――ひでぶっ!??」
膨張して破裂するかと思えるほどにパンパンに膨らんだが、ギリギリ堪えて口を限界まで開いた次の瞬間、体内に溜まっていたガスに引火して、まるで爆弾が爆発したかのような凄まじい轟音と振動、そして周囲のすべてを薙ぎ倒す爆風がフロア全体を一瞬にして席捲する。
まだしもここが湿地エリアだったのが幸いであった。
閉鎖エリアだったらトンネル効果でひとたまりもなかったであろうから。
「っっっ?!?」
瞬時にありったけの水分を凍らせて巨大な氷山に匹敵する氷の壁で、この一帯を隔てたのと――それでも大半が吹き飛ばされている――セストが咄嗟に覆いかぶさって盾になってくれたので、吾輩には被害はなかったが。
ややあって、爆発の余韻も消えた頃、セストが上体を持ち上げて両手で吾輩を挟む姿勢で……何というのだ、これは? 床ドン?……したまま、焦った様子で確認する。
「大丈夫か、ノノ!? 怪我はないか? 痛むところは?!」
「お陰様で大丈夫である。いつも済まないな、セスト。――しかしなあ……」
「うん? 何かあるのか?」
「いや……騎士としての献身とは別に、個人的な好意でやってくれているのだとしたら、惚れているところであるな~……と思ってな」
うむ、心臓が高鳴っているので、間違いなくときめいているのであろう。
「な――」
顔を朱色に染めたセストがパクパクと喘ぐように、言葉を選んで言葉にならずにいたその時――。
「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」
全身をチリチリに焦がした《マッド・アングラー》が、完璧に常軌を逸した目つきで残っていた氷の壁をぶち破りながら乱入してきた。
「うわっ、しぶとい。まだ生きてた!」
カッパー・トータルズも結局無駄死にということであるな。なんということでしょう。
「いいところで邪魔するなーーーっ!!!」
なぜか逆上したセストが一瞬で起き上がって白骨の両手剣を両手で構え、全身全霊をかけた斬撃で、袈裟懸けに《マッド・アングラー》を一刀両断するのだった。
心なしかいつもの華麗な技ではなく、力任せの八つ当たり気味に斬ったような気がする……。
全身の火傷で自慢の柔軟性がなくなっていた相手になすすべはなく、いともたやすく二枚におろされた。
途端に勢いよく半分溶かされ四散したカッパー・トータルズの遺骸や、その前に喰われていたらしいドロドロになった冒険者の成れの果てとかが胃袋から飛び出して、周囲の泥の山に四散する。
「あー……まあ、後はダンジョンの自浄能力に任せるということで」
爆発の影響で巨大なクレーターができ、泥や地面が四方の壁に圧しつけられ山になり、本来のルートであった板戸など欠片も残っていない状態に、即座に匙を投げた吾輩は、後は野となれ山となれ――とばかり、水の障壁で自分の周囲を囲んで、そのまま滑るようにして先に進むことにした。
隣をセストが空歩の革靴で一歩空中を足場にしながら、並んでついてくる。
さて、ドクター・モロの錬金術工房まであと二階層か。無事にたどり着ければよいのであるが、幸先がこれでは思いやられるものであるな。
嘆息しながら吾輩らは階段があった付近――現在は泥に埋まっている――目指して一直線に向かうのであった。
作者のモチベーションアップのため
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【カッパー・トータルズ・元ネタ】
⑴ウィリー≒ウィリアム・ブレイク:18世紀イギリスに生きた幻想画家。特に首が7つある「巨大な赤い龍」は、シリーズ化している。「幻視者」の異名も持ち、詩人でもあった。「虎よ! 虎よ!」で有名な「虎」が最も読まれている。
⑵サルヴァ≒サルヴァトール・ダリ:20世紀スペインの画家。自らの画法を「偏執狂的批判的方法」と表現した。変な髭がトレードマーク。初代ダリ・デ・プブル侯爵。
⑶フラン≒フランシス・ベーコン:20世紀アイルランド生まれのイギリス人。作品は大部分が激しくデフォルメされ、歪められ、あるいは大きな口を開けて叫ぶ奇怪な人間像である。ちなみにゲイであることを公表している。
⑷ビル≒ウィリアム・ブグロー:19世紀フランスの画家。だいたい美少女ばっかり描いているが、たまに聖書などを題材にした異質な作品を描いて、こっちの方が評価されている。
※「カワバンガ」=1960年代のサーファーのスラングで、上手く波に乗れたことをいう。
ちなみに河童は西日本だと「中国から渡来した妖怪」説。東日本だと「安倍晴明が橋の普請のために藁人形から生み出した(お役御免になったあと、捨てたら勝手に増えた)」説があります。
そのあたりから錬金術で生み出して、沼地の渡し板の増設や修理などに配置されているという設定。




