表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが  作者: まっど↑きみはる
水の神様

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

90/314

知る者

「大丈夫か?」


 マルクエンは体を寄せてシチを支える。


「怪我はそうでもないけど、血が足りないみたいね」


 冷静を装いながらシチが言うと、マルクエンはシチの前で(かが)む。


「良かったら背負っていくぞ」


「し、仕方ないわね。偉大なる黒魔術師を背負う栄誉を与えるわ!!!」


 いそいそとマルクエンに抱きつくシチ。ひんやりと冷たい体温が伝わる。





 洞窟の外で金属の装備を回収し、マルクエン達は集落まで戻った。


「おぉ、マルクエンさん!! 皆さん!! 祠の方はどうでしたか?」


 宿屋の主人が出迎えてくれ、マルクエンは先程の出来事を話す。


「結界は直りました。しかし、魔人の襲撃があり、シチが怪我をしてしまいました」


「なっ、魔人ですか!? 大変だ、避難と治安維持部隊へ連絡を……」


 焦る主人にラミッタが言う。


「いえ、奴なら倒しましたので」


「ま、魔人をですか!? し、信じられない……」


「ともかく、この集落に当面の危険は無いと思われます。シチを休ませてやりたいのですが、宿は取れますか?」


「そ、それはもちろんですが」


 宿屋の一室へ通され、マルクエンはシチをベッドに降ろした。


「運んでくれたことは褒めてあげるわ!!!」


「あぁ、そうか」


 マルクエンは笑顔で返す。


「宿敵、私達は早く次の大きな街へ向かったほうが良いと思うわ」


「どうしてだ、ラミッタ?」


 シチの怪我の心配もあり、治るまでは面倒を見ていたいと思っていたマルクエンだったが、ラミッタの意見が気になる。


「ねぇ、一つ聞いていいかしら?」


 シチが突然、口を挟む。


「あなた達、何者なのかしら? その強さと、魔人は転生者って言っていたけど……」


 マルクエンとラミッタは顔を見合わせ、頷いた。


「シチ、巻き込んでしまったし、信じられない話だろうが信じて欲しい」


 マルクエン達はこの世界に来た生い立ちと、この世界での出来事をシチに説明する。


「お前達が転生者だと? それじゃ『伝説のゆーしゃ』みたいじゃねーか!!」


 話を聞いていた手下は、信じられないとばかりにそう言った。


 無理もない、こんな話は信じろと言う方が難しい。


「いや、私は信じるわ。その強さと、魔人が狙う理由に辻褄(つじつま)が合うもの」


「姉御ぉ……」


「信じてくれてありがとう」


 マルクエンはふっと笑う。


 そして、話を終えた所でラミッタが本題に入る。


「魔人達の狙いが私達だとしたら、この集落に居るのは危険ね。周りを巻き込むわ」


「あぁ、そうだな」


「武器を調達したら魔王の情報を集めて、こちらから叩いてやるわ」


 そう言うと、ラミッタは椅子から立ち上がり、部屋の外に出ていこうとする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ