表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが  作者: まっど↑きみはる
試練の塔
114/268

魔人急襲

「そろそろ武器が届くはずです。そうしたら」


 そこまで言って一斉に武器を抜くマスカル達。マルクエンとラミッタもそれに続く。


「あらら、気付かれちゃった?」


 現れたのは奇術師の魔人『ミネス』と、ルカラカの街を襲った魔人『クラム』だった。


「ねー、いい加減さー、魔王軍の仲間になってよー」


「断る!!!」


「ならばこの場で死ね」


 クラムが槍を構えて急降下して来た。マスカルが前に出てそれを弾く。


「お二人は試練の塔へ!!!」


「ですがっ!!」


「この場は大丈夫です!! 急いで!!!」


 マスカル達が足止めをしている間に塔へ走るマルクエンとラミッタ。


「させないよー? マーダージャグリング!!」


 ミネスは火の壁を作ってマルクエン達の行く先を阻む。


「こんなチンケな炎で止められるとでも?」


 ラミッタは走りながら水魔法で炎を消し、突破したが、それは罠だった。


 炎の先には地中に箱が設置されており、魔物の大群が現れる。


「くそっ!!」


 マルクエンは手当たり次第に魔物を斬り捨て前へ進む。ラミッタも魔法と剣を駆使して進んだ。


「それじゃ、僕が本気で相手してあげようかな?」


 地上に降り立ったミネス。マルクエンとラミッタは、そのまま走り。


 斬りかかると見せかけてミネスの横を全力で走り抜けた。


「なっ……」


 呆然とした後、顔を赤くさせてプルプルと震えるミネス。


「僕を無視するなー!!!」


 走って走って、やっと固く閉ざされた扉の前へ立つ二人。


「これは、どうやって開ければ良いんだ?」


「知らないわよ。押してみたら?」


 マルクエンが重厚なその扉に触れた瞬間だ。


 塔の上から大きな鐘の音が鳴り響いた。その音が届くと同時に、魔物たちは苦しみだし、絶命していく。


「っつ、あっ、やばっ。ぼ、僕ちょっとこの音、聞いていられない!!」


 ミネスは頭が割れそうな痛みに悶え、空へ飛び去ってしまう。クラムも同じで、一瞬の隙ができ、勇者からの剣を一撃浴びてしまう。


「くそっ!!」


 ミネスの後を追うように飛び去るクラム。マスカルたちは塔の方を見た。


「どうか、ご武運を……」




 塔の内部へと入ることが出来たマルクエンとラミッタは、その内部を観察した。


「なんというか、城のような場所だな」


 まるで城のエントランスのような豪華な場は、光の魔法で照らされ、窓が無いというのに明るい。


「この階段を登って上へ行けって事かしらね?」


 中央には立派な階段があった。二人はそれを登り始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ