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STREAMING LOVERS  作者: あいやいち
1/4

1.コイハジマリ

「好きです付き合ってくださいっ」

——————————え?


ずっと嫌われていると思っていたおなじクラスの子に告られた。


あまり目立つタイプではないようなメガネをかけた女の子。


目が合うたび逸されるし、話しかけても無視される。絶対嫌われていると思っていたが…


不思議と彼女の声は心に響き、あまり口を開かない彼女の声は久しぶりだった。


久々且つ透き通った綺麗な声で思わず聞き惚れてしまう


告白など縁遠い俺はいきなりのことに固まってしまった。


胸がドクッ、ドクッ、力強く血液を流している感じがする。そんな中でも案外、頭は


クリアで、半開きになった教室のロッカーや六時半くらいだろうか、長針と短針が重


なるのが見える。


そんなことを考えながら、固く閉じていた口を開ける。



「まだ出会って日も浅いし、楠木さんのことあんまり知らないからごめんね」

自分なりの精一杯の返事をした






高校入学から約三ヶ月が経ち、最初の定期テストを終え、やっと一息。


テスト期間なので、十二時に終業のチャイムがなり教室は緊張から解放され放課後の


雰囲気になっていく。この感覚がなんとなく好きだ。腹の虫がなく。


「楠木―、放課後ひまか?」


ビクッ、と驚いたようにこっちを向く


「小木曽くん、ひまだけど…」


リュックの中に教科書を入れながら、返事をしている。そんなに教科書を持って帰っ


て家で勉強するのだろうか。


「どっかに軽く食べ行かないか、今日昼飯なくてさ」


「あー、いいよ私もないし」


どこに食べにいくか話しながら教室を抜け、校門をくぐり、学校を後にした。




告白を受けてから約二ヶ月、自分が振ったことで空気が悪くなることを危惧し、自分


から喋りかけることを徹底し、話をしていくうちに趣味が合うことがわかり、意気投合した




そして、放課後に一緒に帰るような仲になった。


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