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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

肝試しに行った話

作者: やきとりはちゃんと焼こう!


もうすぐ卒業なので、友達に誘われて肝試しをすることにした。


場所は廃校でメンバーは誘ってきた友人と僕と女子二人だ。


そして、肝試し当日、女子の一人が来れなくなったので僕と友人と女子1人で中に入ることにした。


ジャンケンの結果、僕が先頭で後は女子、一番後ろに友人で歩くことにした。


友人から懐中電灯を借りて廃校を探検する。


中は真っ暗で懐中電灯の明かりで何とか前が見える状態だ。


「雰囲気あるなぁ」


「そうだな」


女子の方を見ると怖いのか震えていた。


「大丈夫か?」


「……うん」


女子の手を握ろうとしたが、すっっと距離をとられた。


そんなに嫌だったか……、などとショックを受けた。


「距離取られちゃったねぇ」


「うるせぇよ!」


友人に弄られた、幽霊に襲われたら絶対に見捨てよう。


すると後ろから女子の声が聞こえた。


「……すみません」


「いいよ、俺も距離感が近すぎたわ」


謝罪されたが、まぁ、俺も初対面の女子にたいして距離が近すぎたと思う。


そこから色々な教室を回ったが変わったことはなかった。


友人がニヤニヤしているのに気が付いた。


「どうした? ニヤニヤして気持ち悪いぞ」


「実は……この廃校には保健室での幽霊の目撃情報が多いんだ」


「なら、早く言えよ」


「メインディッシュは最後まで取っておきたい派なので」


なんだこいつとは思ったがツッコムのも面倒だった。


僕達は保健室に向かう事にした。


「ここ怖い」


後ろで女の子が涙声で話してるのが分かった。


「大丈夫だよ、何かあっても守るから」


「本当?」


「本当だよ」


俺が後ろに居る女の子の方を見るとめっちゃ少し引いていた。


あれ? セリフが臭すぎたかな? と後悔の気持ちを胸にしまって、保健室の中に入る。


寒気と変な臭いがしたが、それ以外は何もなかった。


「何もないじゃん、つまんねぇ」


友人がベットに座ったので、僕も、もう一つのベットに座る。


懐中電灯を持ってるのが疲れたので友人に返した。


「ふぅぅ、意外と歩いたなぁ」


「そうだな」


もう一人の女子は友人の隣に座った。


ずいぶんと嫌われたなと苦笑いしてしまうが少しショックを受けたので下を向いてしまう。


すると、コトンと小さい音が聞こえるとベットの下に汚れた10円玉が転がっていた。


「おいおい、誰だ? 金を落としたやつは?」


前を向いて二人を見る。


「金? 落ちたか? そんなの?」


「私も見てない」


「私のお金だよ」


と隣から声が聞こえた。


「たく、仕方ねぇな。懐中電灯いいか?」


「おっ、おう……」


友人が戸惑いながら懐中電灯を俺に渡してきた。


何にそんなに戸惑っているのかは分からなかった。


でも、何か違和感を感じる。


懐中電灯を持ち、ベットの下にライトを向けてのぞきこむ。


今になって、その違和感に気が付いた。


何で、さっき誰も居ない隣から声が聞こえたのだろう。


気が付き、怖くなったが遅かった。ベットの下を懐中電灯の光が照らした。


そこには、顔がぐちゃぐちゃにされてた人の死体があった。


「ひっ……!?」


そこから先のことは覚えていない。


後から聞いた話によれば、その死体は隣の学校に通っていた行方不明の女子生徒の死体だったらしい。

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