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女騎士と闇魔法

[天音 優]


【マスター、体の修復終わりました】

「ありがとな」


完璧に治っていたが今回は本当にやばかった。

治るまで体感1時間半はかかっていたような気がする。

身体が治ったのは良いが疲労感が半端なく今すぐ寝たかったが流石にここで寝ると魔物に襲われるので、一度引き返し階段まで戻る。

魔物に合わずに戻れた天音は、ドロップした魔石を闇魔法に見せて【吸収できません】と言われた後にドロップした指輪を見ながら話していた。


【すいません。私には鑑定能力が無いのでその指輪が何なのかはわかりません】

「骨で作られた指輪...まさか呪いの装備とかじゃないよな??」


稀に魔物や宝箱から出るアイテムの中に呪いの装備がある。

呪いの装備は装備者に特定の縛りを科す。

その縛りがキツイ装備ほど秘められている能力は膨大と書庫にあった本に書いてあった。


もしドロップアイテムが呪いの装備だったら笑えなかった。

鑑定することもできず、即死するとか勘弁である。

どう見てもそうにしか見えなかったが、骨で作られた指輪が呪われているという固定概念が邪魔をしているだけの可能性がある。


意を決して指にはめてみる。


「...何も起きないか」

【体に異常はありません】


心配していたが大丈夫そうだ。

ただ、どんな効果を発揮しているのか分からないままなので試しに指輪に対して魔力を流してみる。

スッと指輪に魔力が流れるのを感じた直後、少し体が軽くなった気がした。

軽く体を動かすとちょっと早く動けている。


それとスケルトンラビットを殺した時の経験値でレベルが3上がり49となっていた。

レベルアップに伴いしっかりステータスも上昇していた。

あと一体狩れば50レベルを超えることになるので次の階層を探す前にスケルトンラビットを探すことにした。


階段を下りて数分後


「速攻で終わらせるぞ【スモーク】」


前回の反省を活かし、先手を打つ。

スケルトンラビットの周りにスモークを張り、指輪に魔力を流し込みながら接近するとスモークの中から火の球が飛んでくる。

メアがしていた戦闘を思い出し同じ行動をとる。

火の玉に突っ込み、首を捻りギリギリで避けることに成功した天音はそのままスモークの中に紛れてスケルトンラビットの背後を取り首を刈り取る。


刈り取る瞬間にスケルトンラビットの目を見たがはまっていた魔石が緑じゃなく赤色だった。

そして先程とは違い、ドロップした指輪にはめ込まれている魔石が赤色だった。

色的に筋力が上がりそうだなと思い、はめてすぐに魔力を流し込み素振りをしてみるとウィンドダガ―がいつもより軽く感じた。

ただ、魔力操作が思った以上に難しく今のところ一つの指輪にしか魔力を流すことが出来なかった。


これに関しては休憩中に魔力操作の練習をするしかないなと思い一応指にはめておく。

練習している時に魔力操作スキルが発現することを祈るばかりだ。


数時間が経ち気力も回復したのでここでできるだけレベルアップをしようと思いスケルトンラビットを探し回り狩る。

慣れると簡単に狩れるようになっていた。

先手さえ打たせなければ【スモーク】を張ってその中に身を潜ませて背後から首を刈り取る。


これだけでレベルが3上がるのだ。

「楽だな」と思っていながら60レベルに到達すると急にレベルアップが止まる。

スケルトンラビットではもう上がらないのかもしれない。


特に疲れているわけでもないのでこのまま階段を下りて行く。

ちなみにスケルトンラビットを探し回っている間に下に続く階段は見つけていた。

階段を下りている途中、とある部屋の入り口を見つける。

少し怪しいとも思いながら部屋の中を覗くと2個の宝箱が置いてあった。


「いやぁ~~最高に怪しいね?」

「だよな」

【マスターこの部屋は文献にあった宝部屋じゃないですか?】


確か偶に迷宮の中で現れる部屋の中に宝箱が置いてあると城の書庫で読んだ気がする。

少し警戒しつつも中に入ってみるが、何も起こらない。

一応【闇魔法】には警戒しておくように言っておく。


「何が入ってるかなっと」


初めての宝箱で少しテンションが上がっていた。

2つの宝箱を開け終わる。

1つ目の宝箱には巻物が入っていた。

2つ目の宝箱には刃が透明色の短剣が入っていた。


「おぉ~」


短剣を持つと訓練用の短剣とは違い物凄く軽い。

巻物に関しては開くと消えた。


「はずれってことか?」


もしかしてと思い自分のステータスを見ると新しい魔法が増えていた。


・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━


スキル:言語理解lv,1・短剣術lv,1・闇魔法lv,3・青魔法lv,1・風魔法lv,3・光魔法lv,1・アイテムboxlv,3・物理耐性lv,3・

魔法耐性lv1・危機察知lv.3・偽装lv,3・混合魔法【クリーン】【氷結魔法lv,1】(NEW)・魔力感知lv,2・身体操作lv,3


固有アビリティ:与えられし心臓・二面性【メア】


・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━・‥…━…‥・‥…━…‥・‥…━


混合魔法の欄に【氷結魔法lv,1】が追加されていた。

試しに壁に手を当て手の平で触れている場所が凍るイメージをしていると急激に壁の温度が下がっていくのが分かった。

そして頭の中にどこからか流れ込んできた言葉をそのまま口に出す。


「【氷結】」


パキパキと音を立てながら触れている部分を凍らせることに成功する。


「これ凄いんじゃないか」

【マスターが読まれていた魔法に関しての書物には氷結魔法は載っておりませんでした】


この魔法をどう戦術に組み込もうかを悩みながら振り返り、入り口から出ようとする。


「は?」


いつの間にか入り口と宝箱が消えていた。

それに気付いた瞬間に自分の足元に魔法陣が広がる。


「やばいっ!」


その場から離脱を試みるが一歩遅かった。

魔法陣から光が爆ぜた瞬間に周りの景色が変わる。

その場所はアスタリア王城の王の間に少し似ていた。


「どこだここ」

「天音、やばい気配がするよ」


メアの言う通りその場所にはやばい気配が漂っていた。

その気配のする方に視線を移す。

王座に座っていた女騎士が居た。

ただ、どこかで見たことがある容姿をしていた。


「【闇魔法】いつでも対応できるように俺の周りにモヤを展開しておけ」

【........】


そう言うがモヤが天音の周りに展開されることはなかった。


「闇魔法?」

「天音!!!」


メアの声がいつもより近く聞こえる。

そして感覚も鋭くなっており、女騎士の接近が分かった。

透明の刃で相手の剣ごと斬るつもりで短剣を振るうが斬れない。

そればかりかこちらから攻撃に移すことができない。


緑色の指輪に魔力を流すと体が少し軽くなるのを感じる。

こちらから少し攻撃を出すことが出来ていた。

いけると思い短剣で受けるのをやめて体を捻り最小限で避けた瞬間に女騎士の手を斬り落とすことに成功する。


このまま懐に入りいつも通り首を斬ろうとするが頭の中に警報が鳴り響く。

右端から拳が迫ってきているのは見えていた。

見えてはいたが避けることのできないスピードで迫ってきていた。

そう、絶対に避けることもできない。

受ける流すこともできない拳。


「油断するなあぁぁぁ!!」


ボキボキと骨が折れる音が耳の近くでなった瞬間に吹き飛ばされた。

壁に激突したが意識を失うことは無く()()()()()()右腕に助けられた。


「メア...お前何かしたのか」

「本当は一気に乗っ取るつもりだったのになぁ~」


どうやら俺の右腕を動かしたのはメアだった。

もし顔と拳の間に右腕が割り込んできていなければ気を失うどころが殺されていただろう。


「助かった」

「死なれたら困るしねぇ~」

「メア、闇魔法はどうなってる」

「ん~~どうって言われてもねぇ...」


どうなっているかは分からないがゆっくり近づいてくる女騎士を見ながらこいつに勝つために闇魔法と精神世界で会うことを決める。

会うために...


「メア」

「なに?」

「後で体返せよ」

「はぁ!?」


「ちょっとどういうことぉ!!」と言っているメアの言葉を無視して精神世界に潜るために目を閉じ集中する。

潜り込めたと思った瞬間に言ってはいけないと言われていた言葉を発する。


「【メア】」


その瞬間体の主導権が切り替わった。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

[闇魔法]


私は何をしているんだろう....

とある女騎士を視界に入れてから体が締め付けられたかのように動かなくなった。

いや、正確には動きたくないという感情が私に芽生えていた。

感情そのものが私に芽生え始めていた。

マスターの命令は聞こえていたが私は何もできなかった。


今もこうやって膝に顔を埋めてマスターが戦っているのを見て見ぬ振りをしている。

目の端から涙が零れ落ちる。


【お母さま...】

「誰がお母さまだ」

【えっ...】


顔を上げるとそこには今も尚、必死になって戦っているはずのマスターが居た。


【なんで】

「なんではこっちのセリフだ」

「それに..見ないうちに小さくなったか?」


マスターにそう言われ自分の身体を見ると確かに色々と小さくなっていた。

でも、この姿に見覚えがあった。


「手を貸せ。あいつを倒すには闇魔法が必要だ」


今マスターがここにいるということは映像の中で必死に相手の攻撃を避けたりしているのはメアなのだろうと分かる。


【マスター..精神世界でメアと呼んではいけませんって】

「分かってるよ。だけどこうしないとお前と話せないだろ?」

「もう一度言う。力を貸せ闇魔法」

【マスター..】


言葉だけを聞けば酷い扱いをされていると感じていたかもしれない。

だけど、マスターの言葉や表情には少しばかりの優しさが混ざっていた。

だからわかる範囲で話すことにする...


【マスター、少しだけ私の話を聞いてくれますか...】


――これから倒す敵の話と私自身の話を

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