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皆紅の童歌

帰りは…怖い?

彼女達3人は、人外達3人にやった様に、他己紹介を終える。


其れに女顔が色々ツッコミを連発するも、男子達の自己紹介も終わる。此方は普通に。




西瓜頭で、中性的(女顔寄り)な面立ちの、喧花同様、口より手足が先に出る少年は、(モギキ) 志音(シオト)


黒板消しを投げ、場の空気を支配した、やんわりとした雰囲気を持つ少年は、壱番合戦(イチバカセ) 仙祥(センショウ)


自己紹介まで一言も喋らず、只、不健康そうな顔に、底が無い様な暗い双眸で傍観して居た少年は、幻夜庵(ゲンヤアン) nil(ニル)




此れまでの情報で、分かった事は、たったの2つ。


男子達の名前と、教室の出入り口は鍵が掛かって居るのか、開かないと言う事。



其処まで状況の把握が、全員出来た処で、チャイムが鳴った。


そして、其の次には、リズミカルある放送音が『ピンポンパンポン♪』と、流れた。






『Welcome!3人の咎人共。』




「お、太郎神(仮)だ。」




『【東西南北(ヨモヒロ)】は、表口の【空に三つ廊下】の対極に位置する裏口。』




「じゃぁ、コレは次郎神(仮)ね。」




『要は死刑執行場所って事だよ、其処★風鵺死ね。』




「と、成れば、最後は三郎神(仮)だよね☆てめぇが死ねw」




『東は…――――、』







ぼくらはみんな 生きている



生きているから 歌うんだ



ぼくらはみんな 生きている



生きているから かなしいんだ



手のひらを太陽に すかしてみれば



まっかに流れる ぼくの血潮(チシオ)



ミミズだって オケラだって アメンボだって



みんな みんな生きているんだ



友だちなんだ






『西は…――――、』







うさぎ うさぎ



なに見て はねる



十五夜 お月さま



見て はねる






『南は…――――、』







何でも知ってる 古時計



おじいさんの 時計



きれいな花嫁やってきた



その日も動いてた



うれしいことも 悲しいことも



みな知ってる 時計さ



いまは もう動かない その時計



百年 休まずに



チク タク チク タク



おじいさんと いっしょに



チク タク チク タク



いまは もう動かない その時計






『そして、』



『最後の北は、』



『ぐるりと1周…』







指切り



かねきり



高野の表で血吐いて



来年腐ってまた腐れ



指切り拳万



嘘ついたら



針千本飲ます



死んだら



御免(ゴメン)







『『『極刑の儀、3罪科を執行する!』』』






彼等の声が、高らかに響いた。


其の後、彼女達が勝手に決めた名前を否定する抗議の言葉も。




そして、6人は突如、現れた“手”に因って、突き飛ばされた。


身体は揺らがず、意識だけが後ろに傾き、仰向けに倒れて往く…。


遠のく意識の中、6人は、目に焼き付く様な、一面を濃く染め上げる、鮮やかな緋色を見た。











And that's all…?

(それでおしまい…?)

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