切り捨て御免
コント通行止め。
其の後も青年3人からの質問は続いた。
どの言葉も、3人が知らない物ばかり。
「何語だよ??」
一般常識を兼ね揃えている喧花。
「はいはーい、造語!」
豊富な知識を多数所有する風鵺。
「宇宙人語。」
裏通り的マイナー事を知る摩耶。
三人寄れば文殊の知恵と言うが、この通り。
3人が集まっても、何1つ、答えは出なかった。
「はい、0点!」
「ザマァ!ハァーハッハッハッハ!! 」
「ざまぁ味噌漬け。」
そんな3人を散々、虚仮にする青年3人。
「なぁ…ブッ飛ばして良いか?アイツ等」
「うん。」
「別にテストに出ないし、成績にも響かないから良いんじゃない?放っとけば?」
「うん。」
「…摩耶たん、限界でしょ。」
「うん。意思疎通、飽きて来た。」
怒りを煽る青年3人に対して、素直に両手の指を組み合わせ、ポキパキと関節を恐ろしく鳴らす喧花。
安い挑発には簡単に乗らず、寧ろメリットが無い事はしないとでも言う様に面倒臭げに言う風鵺。
ボーーーっと、遠くを見て、既に真っ白に燃え尽きた様に、心此処にあらずなスタンスの摩耶。
「「……宇宙人の捕獲~。」」(←棒読み)
「キャーーー」(←棒読み)
( ・_・)/\(*・Α・*)/\(・_・ )
世界一有名な宇宙人写真と言われる≪捕獲された宇宙人の写真≫の真似事をする3人。
…どうやら、此の現状に飽きて来たのは他の2人も同じの様だ。
そんな3人の様子を見て、挑発に乗って来ない事に、つまらなそうにするも、一瞬で其の表情を打ち消す青年達。
そして、次に浮かべた表情は、ニヤリ★…とした、あくどい笑み。
「奇遇だな。」
「僕達も正直言って、」
「貴様等に付き合うのは飽きた。」
「「「 切 り 捨 て 御 免 !! 」」」
青年三人が其の台詞と共に手刀で三人に向けて切る。
実際は当たらず空を切った手刀だったが、少女三人は確かに身を切られた様な錯覚に陥った。
其処で少女達の意識はプツリッと切れた様に暗転した…。
最期に見たのは、紙に書かれた彼等の心情を表した3文字の、腹立たしい言葉だった。
┌○┐
│ザ|ハハ
│マ|゜ω゜)
│ァ| //
└○┘ (⌒)
し⌒
And that's all…?
(それでおしまい…?)